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Yamareco

記録ID: 35026
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積雪期ピークハント/縦走
アジア

【登頂】 女神の首飾り アマダブラム  6856m 又は6828m

2007年10月14日(日) 〜 2007年10月28日(日)
 - 拍手
GPS
344:00
距離
69.7km
登り
5,066m
下り
5,066m

コースタイム

ルクラ→ナムチェ→タンボチェ→パンボチェ→BC→C1→BC→C1→C2→サミット→C1→パンボチェ→ナムチェ→ルクラ
天候 カトマンズからルクラまでの空路が悪天により4日間待機するという事体になり6000m級の山3座を一気に登る(アマダブラム6856m又は6828m、ロブジェイースト6119m、アイランドピーク6198m)プランがパーになった。何時かはチャレンジしたい。
直前にチョーオユー8201mを登っていたので高度障害はまったく無しで望めた
登攀中は天候に恵まれた
過去天気図(気象庁) 2007年10月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
Mtアマダブラム(6856m又は6828m)
南西稜。
エベレスト街道一の美しい山。
岩登りの技術が必要。
難所はイエロータワー、マッシュルームロックとナイフリッジ多数。
コンディション良く天候にも恵まれた。
クライミングシェルパを一人、キッチンボーイ一人雇って短期速攻で登った。
FIXロープ利用の為アルパインとは言えないがBC建設後5日と23時間で登頂した。
エベレスト街道を行く
遠くにはアマダブラムが見える
2007年10月16日 13:52撮影 by  DSC-N2, SONY
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10/16 13:52
エベレスト街道を行く
遠くにはアマダブラムが見える
左ローツェとエベレスト、右はアマダブラム
2007年10月17日 16:33撮影 by  DSC-N2, SONY
2
10/17 16:33
左ローツェとエベレスト、右はアマダブラム
BCにて。
他のBCから比べると非常に暖かく居心地は良い。
2007年10月18日 12:53撮影 by  DSC-N2, SONY
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10/18 12:53
BCにて。
他のBCから比べると非常に暖かく居心地は良い。
とても優美です。
2007年10月18日 20:26撮影 by  DSC-N2, SONY
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10/18 20:26
とても優美です。
C1直下。

此処から登攀が始まる
2007年10月20日 15:03撮影 by  DSC-N2, SONY
3
10/20 15:03
C1直下。

此処から登攀が始まる
難所、イエロータワー
2007年10月23日 15:04撮影 by  DSC-N2, SONY
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10/23 15:04
難所、イエロータワー
C2から見る山々。
2007年10月23日 15:37撮影 by  DSC-N2, SONY
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10/23 15:37
C2から見る山々。
C2を目指す。
2007年10月23日 15:24撮影 by  DSC-N2, SONY
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10/23 15:24
C2を目指す。
C2はテントサイトが限られている。

テントの約半分は、はみ出していて気になって中々眠れなかった・・・。

此処で落ちたら高度差で350mは止まらないだろう。
2007年10月23日 19:35撮影 by  DSC-N2, SONY
3
10/23 19:35
C2はテントサイトが限られている。

テントの約半分は、はみ出していて気になって中々眠れなかった・・・。

此処で落ちたら高度差で350mは止まらないだろう。
この右側はスパッと1300m落ちている。
2007年10月23日 18:34撮影 by  DSC-N2, SONY
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10/23 18:34
この右側はスパッと1300m落ちている。
午前2時C2をスタート。
少しのミスも許されない。
此処で落ちたら高度差で1300m墜落。
足場の幅は10〜15cm。
先行するシェルパが僅かに見える。
2007年10月24日 07:12撮影 by  DSC-N2, SONY
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10/24 7:12
午前2時C2をスタート。
少しのミスも許されない。
此処で落ちたら高度差で1300m墜落。
足場の幅は10〜15cm。
先行するシェルパが僅かに見える。
山頂間近を先行するわがシェルパ、パサン。

落氷雪注意!
2007年10月24日 11:12撮影 by  DSC-N2, SONY
2
10/24 11:12
山頂間近を先行するわがシェルパ、パサン。

落氷雪注意!
山頂から見るエベレスト。

フィナーレは劇的だった。

感動ものです。
2007年10月24日 13:50撮影 by  DSC-N2, SONY
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10/24 13:50
山頂から見るエベレスト。

フィナーレは劇的だった。

感動ものです。
山頂からカンチェンジュンガ8586mを見る。

360度展望OK
2007年10月24日 13:56撮影 by  DSC-N2, SONY
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10/24 13:56
山頂からカンチェンジュンガ8586mを見る。

360度展望OK
6700m付近から先行して下山するわがシェルパ、パサン
2007年10月24日 15:49撮影 by  DSC-N2, SONY
3
10/24 15:49
6700m付近から先行して下山するわがシェルパ、パサン
C2、テントサイトは限られている。
2007年10月23日 16:35撮影 by  DSC-N2, SONY
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10/23 16:35
C2、テントサイトは限られている。
BCからリッジを見る。
クライマーが何人か確認できる。
2007年10月19日 15:46撮影 by  DSC-N2, SONY
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10/19 15:46
BCからリッジを見る。
クライマーが何人か確認できる。
下山時、難所で焼けるイエロータワーを見る。
2007年10月24日 20:22撮影 by  DSC-N2, SONY
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10/24 20:22
下山時、難所で焼けるイエロータワーを見る。
真西から見る。
2007年10月25日 13:16撮影 by  DSC-N2, SONY
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10/25 13:16
真西から見る。
南西側を見る
2007年10月25日 11:32撮影 by  DSC-N2, SONY
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10/25 11:32
南西側を見る
タンボチェから見る。
2007年10月26日 12:34撮影 by  DSC-N2, SONY
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10/26 12:34
タンボチェから見る。
下山後見るアマダブラム。
2007年10月26日 12:42撮影 by  DSC-N2, SONY
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10/26 12:42
下山後見るアマダブラム。
神の山クンビラ5761m
*登山禁止
2007年10月26日 12:46撮影 by  DSC-N2, SONY
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10/26 12:46
神の山クンビラ5761m
*登山禁止
ナムチェにて、キッチンボーイが素材選び・・・。
2007年10月27日 11:28撮影 by  DSC-N2, SONY
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10/27 11:28
ナムチェにて、キッチンボーイが素材選び・・・。
ナムチェにて素材選び
2007年10月27日 11:34撮影 by  DSC-N2, SONY
10/27 11:34
ナムチェにて素材選び
帰りの国際線機内から撮影。
ネパールカトマンズからセスナでのエベレスト上空ツアーとはまた一味違った。
2007年11月01日 19:41撮影 by  DSC-N2, SONY
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11/1 19:41
帰りの国際線機内から撮影。
ネパールカトマンズからセスナでのエベレスト上空ツアーとはまた一味違った。
機内から撮影。
なんとアマダブラムを発見した!
大きいのはエベレスト。
2007年11月01日 19:42撮影 by  DSC-N2, SONY
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11/1 19:42
機内から撮影。
なんとアマダブラムを発見した!
大きいのはエベレスト。

感想

エベレスト街道にある6000m級の山を一気に3座登る計画も悪天候により断念する。

本命のMtアマダブラム(6856m又は6828m)に専念する事に。

エベレスト街道一の綺麗な山だ。

初登頂はニュージーランド隊(隊長エドモンドヒラリー卿)

秋がベストとの事。

今回もシェルパ一人、キッチンボーイ一人を雇い小さな隊で望んだ。

高度順応は直前にチョーオユー8201mを登ったので万全だ。

だが慎重に登攀する為、一度C1まで荷上げと高度順応を行う。

C2はテントサイトが限られている。

ベストシーズンとあって特に大手が場所取りをし我々のテン場は半分が空中に浮く場所しかなく夜も殆ど眠れなかった。

ひとつ間違えば350m滑落する場所。

今回はC3は使用せず、C2から一気に山頂へ、そしてC1まで戻るといったスケジュール。

C3は去年雪崩で事故が有った為、シェルパが嫌がりC2からのスタートになる。

ルートは一般的な南西稜、ナイフリッジ多数、氷壁&セラック多数etc・・・。

特に休む場所が殆ど無く、やっと平坦な場所を見つけて休むもサッカーボール大の氷塊が勢いよく落ちてくる。

山が休ませてくれない。

仕方なく行動する事に。

最後の急騰が長く長く感じた。

山頂はひょっこり到達する感じだ。

頂上では40分ほど前に着いていたパサンが歓迎してくれた。

そしてまたまたエベレストも迎えてくれた。

天候にも恵まれ、遠くはカンチェンジュンガまではっきりと見えた。

展望は360度と申し分ない。

写真を何枚か撮る。

山頂には40分位いいただろうか、名残惜しいが下山する。

下山も緊張の連続だ。

C1に着く頃には真っ暗になっていた。

この日の行動はおよそ17時間。

あまりの緊張と疲労で食べ物は体が受け付けず、やっとの思いで果物を四分の一を食べて寝た。

安堵感よりも正直思った事は(二度と山なんかやるか!)と心の中で叫んだ。

それほど緊張の連続で疲労困憊した一日だったのだ。

憧れの山を岩登りの訓練をせずによくも登ったものだと改めて思った。


■10月に2つの(チョーオユー8201m、アマダブラム6856m)エクスペディションを成功したのは、わがシェルパ、パサンのお陰だ。
エベレストに向けて、チベット側、ネパール側のどちらからも登れるようにトレーニングのつもりで望んだ。
これで目標は、はっきりと見えた。

此処までは無スポンサー無サポートで来た。
大きな怪我もなしに、順調に来た。
我流で見よう見まねで、自分なりに情報を得てやって来たつもりだが・・・。
この時点で自分の中では正直エベレストのイメージはつかんでいた、後は「静にその時を待つ」と言った感じでしたが・・・。
しかし此処からが苦難の連続の始まりでもあったのだ。
現実は甘くないのである、とてつもなく大きな壁が迫っている事、更なる難題、意外な落とし穴が待ち構えていたのであった。
世界最高峰を目指す事、世界の屋根に立つと言う事の意味をこの時は、まだ知る由もない。

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コメント

憧れのアマダブラム
山岳会でもツアーでもなくアマダブラムに登った人が居る事に驚きました。
私もアマダブランをツアーなしで目指していてすごく心強いです。
かなり貴重な記録なので参考にさせて頂きます。
2014/1/15 14:04
大丈夫です
masa0180 さん
はじめまして。
コメントが来ているとは、全く気が付かず遅れてしまいました
最近は目標があまり無く、のんびりと静に登って過ごしています。
yakouseiは体力、技術が無く登れてしまったと言うのが、本音ですね。
当時は大きな目標が有ったので、ただそれに向かって、がむしゃらに、怖いもの知らずで登っていた時期です。
但し運は人より持っていたと今でも思いますが・・・。
masa0180さんなら確りと目標がある事に加え現在もコンスタントに山に入っているので、その調子ならかなりの確率で頂を極めることが出来ると思います。
後は天候次第ですが、ベストシーズンは10月中旬〜11月上旬ですね。
2013年秋もアマダブラムを見てきましたが、やっぱりエベレスト街道一のインパクトが有って、優美な山でした。
又何かあれば、遊びに来てください。
グットラック
2014/1/18 16:25
プロフィール画像
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