カラスも蝶なら絵になった寺澤谷戸

2021年09月21日(火) [日帰り]

• GPS: 05:00
• 距離: 21.8km
• 登り: 363m
• 下り: 371m

天候

晴れ

アクセス

自宅 - 長池公園 - 寺澤谷戸公園 - 平山城址公園 - 自宅 間の移動は自転車

写真

今年は長池公園姿池のナンバンギセルはどうしたのでしょうか　これは尾根幹線口近くの外周沿いに咲いていました

マユミ(真弓)の実が色付いてきました　ピンク色の実の方が綺麗なのですが...

キジョラン(鬼女蘭)　中央園路のフェンスの上に咲いています

マヤラン(麻耶蘭)　昨年は自宅裏山の平山城址公園で長い間楽しめたのですが今年は全く駄目　やっと長池公園で出逢えました

ガマズミ(鎌酸実)の実　ガマズミの実は赤ワインと同じくらいのポリフェノールを含んでいて活性酸素の働きを抑える効果があるらしい

ミヤマガマズミ(深山鎌酸実)　葉の先端が細く尖っていること　葉の縁の鋸状のギザギザが鋭いという特徴がある

キミノガマズミ(黄実の莢迷)　ガマズミの最後は黄色の実　花と共存しています

ゴンズイ(権萃)　ドライフルーツの様なしわしわの赤い袋果と黒い種子　魚のゴンズイ同様役立たずとか...

ながいけの道を今最も賑やかにさせているヤブツルアズキ(藪蔓小豆)　今迄ノアズキ(野小豆)だとばかり思っていました

ノアズキと大変良く似ていますがヤブツルアズキは竜骨弁に左の翼弁がかぶさり右の翼弁は竜骨弁を抱くように突き出ています

タイアザミ(大薊)　ナンブアザミ(南部薊) の変種で葉が細くトゲが太く長い　別名トネアザミ(利根薊)　最も多く目にします

イヌコウジュ(犬香需)でしょうか　香需とはナギナタコウジュのこと　香需になれずに犬が付いたとか...

サクラタデ(櫻蓼)　長池公園のサクラタデは以前からピンク色が薄いと思っていましたが今年はもうほぼ白色です

ツリフネソウ(釣船草)　第二デッキはこの花の聖地ですがこの花の様に「ながいけの道」沿いなど至る所で開花しています

アズマレイジンソウ(東玲人草)　　雅楽を演奏する楽人(玲人)が頭にかぶる冠の形が似ている　今年は「かたくり観察路」で例年になく株数が増えています

トリカブトにもよく似てますがトリカブトより小さめで淡紅紫色が美しい

クサギ(臭木)の実　長い蕊の先に紫の葯のユニークな花の次はこれ又ユニークな実　萼に包まれた果実　果実が熟すと萼が平開する　

ナツトウダイ(夏灯台、夏燈台)　菜種油を入れた皿に芯を入れ明りとする灯明に花の形が似ていて花期が夏というのが名前の由来とか

ジョウシュウカモメヅル(上州鴎蔓)でしょうか　コバノカモメヅルの変種　前回は体験ゾーンの田んぼ脇でしたがこれは「ながいけの道」沿いに咲いていました　

カラスノゴマ(烏の胡麻)　遠くからでも長い雄蕊の花の特徴が明確で見つけ易い雑草

サワギキョウ(沢桔梗)　4週間前にもう終わりと判断していましたが田んぼの一角に残っていました

イヌハギ(犬萩)　ハギに比べ花が目立たず地味なので「犬」が付けられたとか　これは閉鎖花らしい

姿池の上に架かるのは長池見附橋　新宿区四谷にあった四谷見附橋を移設復元したものらしい　奥の階段の先には筑池

姿池の斜面に咲くメドハギ(筮萩) 一見木の枝のような茎を真直ぐに伸ばすが木ではなく草　狙いの東玲人草も見れたしこれで長池公園を後にします

寺澤谷戸の田んぼに水田雑草を求めて立ち寄りました　かなり色の濃いムラサキサギゴケ(紫鷺苔)ですがこれも田んぼの畦道などで良く見られる水田雑草の一つらしい

ミゾカクシ(溝隠し)　唯一発見出来たお馴染みの水田雑草です　

寺澤谷戸でも田んぼに彼岸花が咲いていました　遠くに蝶の姿が確認出来ます　20m位離れていたかな

これはチャンス！　何とか近くで撮影出来ないかな〜　

尾が長く翅の表側に青緑色の輝き　これぞカラスアゲハ(烏揚羽)

カラスアゲハは広範囲を散々飛び回ってやっと少し近くの彼岸花に寄って来ました

やっと撮影出来た翅の青緑色の輝き　シャッタースピード1/400秒では動きが速過ぎて... でも動的で良いかな...

ひょっとしたら水田雑草に逢えるかもと立ち寄った寺沢谷戸　思わぬ収穫に満足出来ました

その後自転車を走らせていると視界に綺麗なクズ(葛)の花　この状態のものは中々見つからないので大分先から戻って撮影です　

ゲンノショウコ(現の証拠)　旧柚木村の入口で毎年必ずと言っても間違いなく咲く花です

ベニバナゲンノショウコ(紅花現の証拠)　左には種を飛ばす前の実が確認出来ます

ママコノシリヌグイ(継子の尻拭い)　名前は最悪ですが可愛い花なのでつい撮影してしまいます

旧柚木村では見たことの無い花が咲いていました　えっ！　これは何でしょう　パパイア(蕃瓜樹)の様です　これは雄株の雄花かな...

最初に花に気を取られていましたが見上げるとこんな大きな葉っぱが上の方にありました　背丈は4m位でしょうか

そしてこれが雌株の雌花と実　雄雌2株づつ畑に植えられていました　八王子産のパパイア　食べたいな〜

アカジソ(赤紫蘇)　　アオシソの葉はオオバと呼ばれ料理に使われるがこのアカシソは香りも色も濃いので梅干等に使われる

ここからは平山城址公園散策です　例年より数は少ないもののナンバンギセル(南蛮煙管)の開花です

アカネ(茜)　朝日の出る頃の空の色を茜色と呼ぶが万葉の時代この根から取れる染料で染めた色が茜色だったので

ツルニンジン(蔓人参)　実は中にアリが沢山入っていたので持参していたハッカ油を吹きかけたら逃げて行きました

平山城址公園の猿渡池名物クサギ(臭木)　果実が熟して萼が平開した様子

ノササゲ(野捧) 平山城址公園で沢山咲いたのは初めてです　紫色の鞘が出来るのが楽しみ　

ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)　7月20日の「もう厭だ」から2か月　花が実になっていました

ヒメジャノメ(姫蛇の目)　本州中部以南の暖地ではジャノメチョウ科中の最普通種の一つ　

ヒカゲチョウ(日陰蝶)　ジャノメチョウ亜科に分類されると言うのに翅を開いていると蛇の目が見えず初めて見た蝶の様でした

宮嶽谷戸　ここでも田んぼに彼岸花　ここは紅白で咲いていました　彼岸花は虫除け効果や土壌に根を張るので畦道が崩れないなどの為に植えられるらしい

アカホシゴマダラ(赤星胡麻斑)　日本では奄美諸島だけにすむ憧れの珍種だった　それとは異なる特徴を持った中国大陸亜種が放チョウ

アレチノヌスビトハギ(荒地の盗人萩)　北アメリカ東南部原産の帰化植物でヌスビトハギより花が大きく目鼻立ちがしっかりしている

感想

ランツベルク

カラスアゲハの名前はカラスの濡羽色のように輝いていることから付いたらしいが嫌われ者の名前が付けられて可哀想。青緑色に輝く表側の翅は何とも言えず田んぼの畦道に咲く彼岸花を舞う姿は絵になりました。

本日の一番の狙いは長池公園のアズマレイジンソウ(東玲人草)で今年は例年になくその株数を増やしていて目的は達成出来たのですが帰りの途中に立ち寄った寺澤谷戸で思わぬ撮影チャンスに恵まれたので今回の表題にしました。

Landsberg