奥日光散策


- GPS
- --:--
- 距離
- 14.3km
- 登り
- 176m
- 下り
- 179m
コースタイム
天候 | 曇り時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
<荒れる筈のお天気は>
日曜日は荒れる予報だった。
吹雪になるかもしれない。
冬の冷たい風を肌で感じたい。
雪の中をラッセルしたい。
そんなMな考えがあって今回は日光白根に登ることにした。
状況によっては山頂に行けなくても弥陀ヶ池で引き返してもいい。
前日の夜に日光白根の菅沼登山口に到着した。
風が強かったが、雪も雨も降ってない。
駐車場には自分の車だけ。
時折鳴くシカの声が人の悲鳴のようにも聞こえた。
車の中とはいえ一人なので少し怖い。
ビールを飲んで早く酔っぱらって寝てしまおうと思った。
朝起きたら一面真っ白になることを期待して。
ところが、片斜に停まった車のせいなのか変に酔いが回って、美味しくなかった。
久々に不味いビールを飲んだ。
目が覚めると、強くなく優しくもない半端な風だけが吹いていた。
アルコールは抜けているようだけど、やるきない天気にがっかりだ。
ホワイトアウトするぐらいの吹雪を想像してたのにな。
今の所、雪なんか降りそうも無い中途半端な曇天の空に、用意していたアイゼンとピッケル、新調した冬用の手袋がアホらしく思えた。
上に上がれば多少の雪はあると思うし、降っているかもしれない。
けど気持ちは酔いと一緒に冷めてしまった。
やーめた。
今日は気楽に散歩でもしよう。
なんだ、結局自分のやる気が無かったんだ。
〈おっきなレンズ〉
日光近辺では湯ノ湖はまだ歩いたことがない。
赤沼駐車場から戦場ヶ原を抜けて湯ノ湖まで行ってみることにした。
荒れる予報の朝の戦場ヶ原は、人がいないと思っていたら以外と多い。
大砲の様な大きな望遠レンズを抱えたカメラマンに何度かすれ違う。
あのデッカいレンズで何を狙ってるんだろ。
30分程歩いた所で、三脚の隣で腕組みをしながら林の方を観察しているおじさんがいた。
顔から優しさが溢れている人だった。
今日は大っきなレンズを持ってる人を何人か見かけたんですけど、皆さん何を撮ってるんですか?
あぁ野鳥ですよ。
へぇどんな鳥がいるんですか?
私はエナガを狙ってるんだけど、中々姿を現さなくてね。
声が聞こえれば分かるんだけど。
成る程。
鳥ですか。
...
鳥の話よりもおじさんのニコニコした優しい表情が印象的だった。
他に何話したっけ、顔だけが思い浮かぶ。
<レイントレッキング>
戦場ヶ原からは男体山の山容が堂々としている。
黄色く色付いた戦場ヶ原と男体山は絵になるなぁ。
湯滝は落差が大きく戦場ヶ原からでも見えた。
目の前まで来たのは初めてだ。
残念なことに、特にこれといって感じるものはなかった。
ハイヒールを履いたお姉さんや騒がしい観光客。
仮設の工事現場のような階段は余計に歩きづらい。
おまけに誘導員までいる。
登山装備が場違いに感じた。
ピッケルをザックから外し忘れないでよかった。
滝の脇の坂道を登り湯ノ湖の周遊路を歩いて湯元温泉に着いた。
ちょうど屋根付きのテープルとイスがあって、誰も座ってなかった。
そろそろお昼ご飯にしよう。
バーナーに火を着けて、コーヒー用のお湯を沸かしている時にザッと雨が降り出した。
屋根付きの所で休憩中に雨が降り出すとはグットタイミングだ。
慌てる必要も無く、食事を終えてゆっくりコーヒータイムを楽しんだ。
湯ノ湖を歩くとアイガモが沢山いた。
湖畔の浜辺で休憩中だった。
驚かさないように、忍び足で近寄って写真を撮ろうとしたらお尻を振って逃げて行ってしまった。
休憩中に悪いことをしたな。
でも逃げ方が可愛い。
雨が降ったり止んだり、気まぐれな天気だった。
湖畔脇の木々の下の水面には、葉っぱの隙間を抜けた水滴が落ちる。
水中に沈んだ落葉が波紋でゆらゆらと揺れる。
湖畔を一周して湯滝に戻って、小田代の方へ行ってみる。
こちらは湯ノ湖や戦場ヶ原と違って殆ど人と会わなかった。
静かだ。
降ったり止んだりの雨は連続的になった。
普段は傘をさすから雨に打たれることってあまり無い。
でも山ならカッパ越しに雨を感じる。
レイントレッキングは結構楽しい。
今晩は戦場ヶ原にも雪が降るのかなって考えると嬉しくなった。
ここが一面の銀世界に変わるまであと少しだ。
今シーズンはどんな冬になるだろう。
楽しみだな。
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