礼文島


- GPS
- --:--
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 200m
- 下り
- 178m
過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
礼文島二日目。
早朝の宿周辺を散歩。
ほどなくして自衛隊の礼文分屯地があるオションナイ山の向こうが
明るくなってきた。もう山の向こうは陽が昇っているのだろう。
昨日歩いた西側のスコトン岬からゴロタ岬のあたりには礼文空港あたりの
少し低いところから漏れ出た陽のひかりがあたっている。
少し雲が多めだが時間の経過とともになくなりそうな「いい雲」だ。
どうやら今日もいい天気のようだ。
朝食の後、宿の方がトドやアザラシがいるという浜へ案内してくださったが
トドはおらず、岸には上がらず沖でぷかぷかしているアザラシたち。
双眼鏡でかろうじてまるい頭が見えるのみ。
それよりも遡上するマスやシャケに感動。河口から約2キロほどの地点で見たが
すでに息絶えたものも多数。生命の神秘、力強さに思いがけず触れることができた。
自分としては貴重な体験だった。
その後この日の宿まで送っていただき荷物をデポ。
そのまま礼文林道の入口まで車で送って頂いた。
今日はここから礼文滝を目標に体調を見ながら最低でもハイジの谷までは行きたい。
歩き始めは樹林帯だがすぐに笹原となる。
なんでも昔の山火事によって木々が燃え、そのあと日当たりがよくなったため
笹が一気に繁殖したらしいのだがその笹の根が強いため木々が育たず、
その結果写真のような笹に覆われた穏やかな景観となったらしい。
今ではこの景観は礼文島の特徴となっているように思うが、やはり浸食による
地形の変化が著しく、その対策として自分たちが歩いた周辺では大規模な
植林事業が行われていた。
数十年後にはまた違った礼文島の景観があるのかもしれない。
それにしてもこの日も暑い。すばらしくいい天気だ。
心地よく歩いていくと礼文滝への分岐に到着。その先に進もうとしたが勾配がきつくなり、
先を見渡すとその先もアップダウンを繰り返す地形。この先は体調のことも考え
引き返すことにした。礼文滝への分岐には駐車場?のような広場があるので
そこで昼食休憩。昼食後、来た道を引き返すことに。
ハイジの谷にも行けなくて残念ではあるが、心地よい景色を眺めることができたし
地蔵岩も遠くからではあるが眺めることができた。何よりこの素晴らしい天候の中、
礼文を気持ちよく歩くことができたことに感謝したい。
桃岩展望台の登山口まで登りバスを待っていたが偶然にも空車タクシーが
通ったためタクシーで宿へ戻った。
この宿は翌日の朝の出発が早いので選択した宿で特に何も期待せず、というか
風呂に入って休むだけと思っていたのだが、窓を開けると利尻山が丸見えで、
5階東向きの部屋の前に建物はなく、それは翌朝の朝陽を阻むものが
何もないということを意味しており、そういった意味で完璧なロケーションとなっていた。
このロケーションと翌日まで続く素晴らしい天候により、深夜まで月と利尻の美しい眺めを堪能。
翌日は早朝から朝焼け、そして朝陽と利尻の美しいコラボレーションに感動。
礼文島の旅を最後の最後まで堪能することができた。
こうやって振り返ってみるといくつかの事象がすべていい方向に向かうきっかけ
になっていて、本当に奇跡的な素晴らしい3(2.5?)日間を過ごすことができた。
こういう時、何に感謝するのだろう。とにかく感謝しかない。
そういえば礼文を後にして飛行機までの時間を稚内で過ごしたが、JR稚内駅の変わりっぷりには驚いた。
ありがとうございました。
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