西蔵王 瀧山 北西稜(仮)
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- GPS
- 05:07
- 距離
- 6.8km
- 登り
- 798m
- 下り
- 781m
コースタイム
- 山行
- 4:15
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 5:00
天候 | 雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
瀧山北西稜(仮) 瀧山の北面には顕著な尾根が全部で5本ある。西蔵王放牧場から瀧山北面を見た時に、1番右の尾根が乳母神コースの尾根。そのすぐ左が今回登った北西稜。その左が中央稜、そして前滝コースの尾根、1番左が北尾根である。 今年の2月に前滝コースの右隣の尾根を登ったが、その時は北西稜の名称で山行記録を載せた。しかしこの瀧山北面をよく見ると、2月に登った尾根は中央稜、そして今回登った尾根を北西稜とするのが妥当のような気がする。 今回登った尾根の記録はほとんどなく、違う名称があるのかわからなかったので、北西稜(仮)とさせていただいた。他に名称があればどなたか教えて下さい。 最後の写真にわかりやすく尾根の写真を載せたので、参考にして頂きたい。 取り付きは、うがい場から乳母神コースに入り、標識のある最初の分岐を左へ。直進は乳母神コース。 トラバース道を少し行くと825m付近で沢を渡渉する。その沢を詰めて行くと880m付近で二俣になり、その丁度中間にある尾根が北西稜の末端である。 沢を詰める際は、ずっと右岸側を巻き気味に進むと、そのまま北西稜に取り付きやすい。 尾根に乗ったらあとは頑張って登るだけであるが、この尾根は雪山アルパインの領域である。雁戸山の蟻の戸渡りのもっと急な細尾根をずっと登る感じである。 そして1020m付近に岩壁が現れる。 その手前にも直登出来る岩壁は出てくるが、この1020mの岩壁は直登出来ない。 今回私は左から巻きに入ったが、これは行けば分かるが、結局は岩壁の側壁を攀じって尾根に復帰する以外方法はない。この登攀がかなり悪い。ほぼ垂直の斜面をアックスとありとあらゆる物を掴んで登る。掴んだ枝がポキっと折れたり足元の雪が崩れたら確実に真っ逆さまに落ちるのでかなり緊張の登攀となった。ここはパーティーならザイル、ソロでも撤退時の懸垂や空荷からの登り返しの為にザイルは持ってた方がいい。高さは30mは登る。 ちなみに瀧山の達人に話を聞いたが、右巻きの方が幾分足元は安定してるらしいが、あとは自分の目で判断して欲しい。 この岩壁を超えると、2か所程小さいギャップがある。このギャップも小さいながら雪の状態によってはかなり核心になると思う。 あとは頑張って稜線まで登るだけ。ちなみにこの時期は雪はフワフワでブッシュはうるさい。斜面がずっと急なので腰ラッセルの果てに全身真っ白になってクタクタで稜線の乳母神コースに合流した。 乳母神コースに合流したら、山頂までは10分程である。 手元は普通のピッケルより登攀用のアックスの方がいい。そしてダブルではなくシングルの方が灌木などを利用しやすい。 足元はアイゼン一択。どんなにラッセルがキツくてもワカンを履いたら登れません。 |
写真
感想
瀧山の地図を眺めていると、北面の乳母神コースの隣に1本の稜がある。
今年の2月に前滝コースの右隣の稜を登ったが、この稜は瀧山北面の全5本ある内の真ん中にある稜である事から、中央稜の名称で間違いないと思う。
となると今回目を付けた乳母神コースの左隣の稜は北西稜となるだろうか。
そんな誰も登らないであろうルートを見つけてしまうといてもたってもいられなくなり、悪天なのも気にせず出掛けてしまう。
この北西稜、なんとヤマップのzaomonsさんが登っていた。11月の雪が付く前ではあるが、相変わらずチャレンジングな山歩きをしておられていい刺激を頂いた。
山行ジャンルは積雪期ピークハントにしたが、アルパインのジャンルにしてもいいくらいの内容だった。中央稜を登った時もそうだったが、天気が悪くてもそんなの目に入らないくらいアドレナリンが出て本当に楽しかった。
難易度的には雪の状態が大きく左右するが、中央稜より今回の北西稜の方が一段階上のような気がする。
いずれにしても刺激的で雪山バリエーション好きには堪らないルートだ。
瀧山は本当に魅力満載の山である。特に冬は面白そうなルートがまだあり、南西に伸びてる屏風岩の尾根や北面のダイレクトルンゼも近いうちに歩いてみたい。
さて、今年も残す所あと僅かとなった。年内はあと登れるチャンスがないかもしれないので、今回の山行が今年の山納めとなりそうだ。
今年も多くの山を歩き沢を登り、多くの素晴らしい景色と出会う事が出来た。
素敵な仲間達との時間や、山で出会った多くの山屋沢屋の方達、そしてヤマレコユーザーの方達のおかげで本当に充実した1年だったと思う。何より無事に怪我なく1年を終えられた事に心から感謝したい。
本当に今年1年ありがとうございました。皆様よいお年をお迎え下さい。
コメント
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自分は来年中央尾根を狙います。
瀧山は面白いですね😊
中央尾根行くんですね!記録楽しみにしてますよ👍
何気に冬の前滝コースもかなりヤバいと思うので、私も今シーズン天気悪い日を狙ってまた訪れたいです笑
zaomonsさん、よくあの大岩壁の左巻きから攀じ登りましたね笑。
あれはもうクライングの世界ですよ(゚∀゚)
ヤマップの記録、たまに覗かせていただいてます。
遠征したり、かなり精力的に活動されてて、スゴいなぁと感服しております。
またどこかでお会いしたらよろしくお願いします😁
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