石垣島ボルダー

天候 | 曇りか雨、稀に晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2021年12月の天気図 |
写真
感想
ほぼ、半袖とサンダルで過ごした南の島での2週間半。
季節感ゼロの中、滞在中の石垣島でボルダリングへ行ってきた。
個人的にはちょうど1年前に行った事あるので、今回は2回目。
最新のRock&Snowで特集された事もあり、年末年始で訪れるクライマーもいるかなっと思ったけど、誰にも会わなかった。
石垣島は車が有れば、端から端まで1時間足らずで行けてしまい、レンタルバイクとレンタカーを駆使して色々周る
・行ったエリア
久宇良エリア おすすめ(初〜中級)
明石エリア おすすめ(初〜中級)
米原エリア (課題がマニアック)
ナブレ浜エリア (アプローチイマイチ)
崎枝エリア (ムズイのしかない)
どこもロケーションがよく、レストしてるだけでも気分が良かった。
spotyfyで「海で聴きたい歌特集」や「沖縄ソング」などのプレイリストをスマホで流しながら岩場で過ごす。
特に久宇良エリアは、平山ユージさん初登のアカショウビン(初段)を落とすために足繁く通った。
潮汐によってその日の水面深さが違うし、満潮になって戻れない可能性もあるので、潮汐表と睨めっこしながら何時間くらいトライ出来るか目算を立てる。
3日間打ち込んで、ムーブも固まり、あと1手と言うところまで来たが、帰りのリミットが近づいて来た。週間天気予報も最悪。
4日目、雨だったけど、洞窟だからワンチャンあるかもとダメ元で行ってみたら少しフリクション悪かったけど登れた。
雨の中で傘さして、水着を着て腰までの海水を掻き分けながら岩場にアプローチするのも初めての経験で楽しかった。我ながらなんて変態なんだろう。
朝、宿の人に
「天気悪いねー、今日は何するの?」と聞かれて、
「あ、今日もクライミング行ってくる」
「え、またひとり?」
「あー、まあ、うん」
「へぇ〜、、、?」
と言うやりとりもすっかりルーティンになった4日目であった。
その雨の中トライした午後にようやく落とす事が出来た。
1日20tryくらいはするとして合計でたぶん70tryくらいか?
写真の通りどっかぶりだけど、ムーブ強度はそこまで高くなく、意外と持久系でいろんな登り方が出来そう。私の場合は15手だった。
スタートから右に抜ける人も多いみたいだが、それだと3級のラインと繋がってしまうので、正解は海を後ろに見て左上のガバポッケがゴールらしい。
初日はマットをレンタルしたけど、ルーフ課題で移動距離があるのでマットひとつじゃカバーしきれない。かと言って何個もレンタルするわけにもいかないので2日目からノーマットでトライした。
下地が砂浜なので落ちても問題ないが、頭から落ちるパターンもあり得るので、登攀中は常に、この体勢で落ちたらどうなるか考えながら不確実なムーブを排除して少しずつ解明していくのはヒリヒリして緊張感があった。
落ちて気絶とかしたら満潮で波にさらわれそうだし。
初めて、ボルダリングで初段を落とせたのでRPした時は喜びの雄叫びを上げた。
石垣島に滞在中は色々な人と出会い、色々な事をした。
西表島で初めてやったケイビングも、冒険的要素が満載で真面目にやったら沢登りの3Kを遥かに越えていきそう。
ケイビングのガイドをしてもらった方は日本人の洞窟探検パイオニアの吉田勝次さんの弟子的存在で、吉田さんはクライミング、沢登り、アイスクライミングなど一通りやってから、洞窟に行き着いたらしい。
未踏のラオスの垂直の洞窟で300m分ロープ持っていったけど足りなくて登り返した話とか、男が集まって沢や洞窟で何日か一緒に過ごすとたいていウンチと女の子の話になるのは世界共通だとか、おもしろい話が聞けた。
吉田さんの、ギニア高地で生きている恐竜を探そうと言うめっちゃおもしろそうなプロジェクト
https://umadino.com/
にも沢やキャニオニングの第一人者である大西良治さんや田中彰さんも関わっているみたいなので、やっぱり沢登り、キャニオニング、ケイビングは近しいジャンルのようだ。
世の中には相変わらず、いろんな生き方をしている人がいて、旅をするとその一端を知る事ができて楽しい。
そこにスパイスとしてクライミングがあると尚更、充実するのである。
此度もなかなか、良き旅でした。
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