月山(周海沼)
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.6km
- 登り
- 239m
- 下り
- 227m
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2003年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
職場の「元熊」さんから、「真冬の月山さいくべ」と前から言われていたのですが、二人とも忙しくて今日やっと実行することができました。私のスノーシューは訳があって使えず、今回は「パークプラザ」からレンタル(500円)することにしました。
二人の日ごろの行いが良いのか、今日の空はスッキリと晴れてくれました。月山は、日本海からの冷たい季節風をまともに受けるため、言わずと知れた日本有数の豪雪地帯で、山形大学の調査では、山頂付近は積雪20mにも達するということです。そんな厳しい冬の森に、わざわざ好き好んで入り込む二人とも相当な変わり者というべきでしょうか。
志津温泉から歩き始め、今日は「周海沼」コースを辿ります。夏は歩き慣れたコースでも冬は勝手が違うのですが、予想に反し、覚悟していたラッセルもありませんでした。ホワイトフィールドには人間の足跡はまったくなく、ブナ林も良い感じ。葉が落ちて視界のきく森は実にすばらしいものです。しばらく歩いて枝ぶりの良いブナと遭遇。「元熊」さんも「俺のブナ」をもっているので、私も「パパのブナ」と命名することにしました。
このコースには、「大ブナのおじいちゃん」と「大トチのおばあちゃん」という人気者がいます。樹齢100年以上のこの二本の老木はいつも仲良く立っているのですが、おじいちゃんはどうやら幹割れしているようで、しかもかなりヤバイ状態。「がんばれ!おじいちゃん」。
昼食はブナ広場で。「元熊」さんはさっそく雪洞づくりを始め、私はカップ麺用の湯を沸かしました。誰もいない静かな森でのひとときは何よりの贅沢で、今、この広い山域で私たちより上には人がいない快感に浸っていたのです。時折聞こえるウサギ撃ちの銃声以外は本当に音のない空間。ゆったりと時間が流れます。
冬の森は特別な侵入者だけに許される世界であり、この季節にしか味わえない感動を与えてくれます。そして、月山の真の姿はこの冬にこそあるのかもしれません。
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