三本槍岳
- GPS
- 04:36
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 581m
- 下り
- 1,037m
コースタイム
- 山行
- 3:50
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 4:33
天候 | 晴れ 無風・微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
・スキー場のゴンドラを利用。運行開始は8:30から。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪はスキーをするには十分だったが、雪質はところどころで硬くて歩いても滑っても跡が付かないところがあった。それでもまだ氷にはなっていなかった。 |
写真
感想
マウントジーンズの駐車場には8時前に到着。途中で風が強いところがあってゴンドラが運行していなかったらどうしようかと心配したが、スキー場では風はほとんどなくて、運行の心配はなさそうだった。食事と準備をし、道具を持ってクルマを離れる。ゴンドラ1回券を購入して8:30運行開始のゴンドラに乗車。空は青く登山日和。ゴンドラを利用してスキーで三本槍岳を目指すのは二度目だが、初回は10年近く前なのであまり記憶に残っていない。ゴンドラ下車後、トイレを済ませてからスキーにシールを貼り、8:53に行動開始。ゲレンデからはしばらく圧雪の上を歩く。展望台を過ぎると本格的な登山道が始まるが、少し下ってから登る。その後は緩い登り坂が続く。ぶなもあり雰囲気の良い森を進む。雪はやはりここも多くて、藪は気にならない。雪質はここ数日の高温のためか、かなり硬くなっていたが、それでも昨日から今日にかけて少し降雪があったようで、吹き溜まりでは粉雪が見られた。とは言え全般的には固い雪の上を歩くので、スキーはほとんど沈まない。Zさんはアイゼンもワカンも着けずにつぼ足で歩いていた。樹林帯を尾根沿いにゆるゆる歩く。樹木はあるが比較的疎林なのでスキー向けだ。帰りに雪が腐らなければ滑りも楽しめそう。樹林が過ぎると正面にスダレ山の白い斜面が見えてきた。スキーでこの中の大倉尾根は何度か登り下りしているが、今回が一番積雪が多いように思う。樹林帯の外に完全に出ると、左手には茶臼岳と朝日岳。右手には赤面山が見えてきた。青空に白い山が映える。スダレ山への斜面は全般的には緩い傾斜だが、先に進むにつれて少しきつくなる。スキー+シールのまま登り始めるが、途中で雪質が硬くなりシールのグリップが悪くなってきた。滑るが何とかそのままで登り切る。安全第一であれば、斜度がきつくなったあたりでクトーを着けるべきだった。Zさんは斜面の途中で安全策を取りアイゼンを付けていた。スダレ山の斜面を登り切るとしばらくはほぼ傾斜のないところを歩く。この辺りは普段風が強いのか、あまり雪が着いていなくてスキーで歩くのは少し難儀だった。とは言え藪はほぼないので、板を外すほどではなかった。更に進むと雪で真っ白になった清水平と、同じく真っ白の三本槍岳が見えた。ようやくゴールが見えたし、白い平原と白い山頂が見えて心が躍った。三本槍岳に向けては一旦下り、その後登りになる。山頂に向けて歩く途中、スダレ山の斜面で硬い斜面で滑りつつ登ったことを思い出し、ザックからクトーを取り出して装着。今シーズン初のクトーだ。スダレ山の斜面はシールだけだったのでおっかなびっくりで登高したが、今回はクトーのお陰で安全確実に進むことができた。やはり安全第一で進まなければ。斜面を登り切るとあとは少し歩いて11:20に三本槍岳の山頂に到着。天気晴れ、風は弱いがさすがに標高2000メートル弱だと寒く感じた。このピークは天気が良いと周囲の展望が素晴らしいが、今日は正にその日だった。近くの茶臼岳や裏那須がよく見えた。裏那須は一度滑りに行ってみたいが、なかなか機会がない。眺望を楽しみつつも座って大休止とする。今回もここまで水分だけで歩いて来てしまった。ペースがそれほど早くないとは言え、出発から2.5時間ほど経過しているので、さすがに空腹を覚えた。持参した食料を食べ、麦茶を飲んで休憩する。飲食後、Zさんは山頂をうろうろ歩きつつ眺望を楽しむが、自分はここで下りの準備をする。ヘルメットとゴーグルを着け、シールを剥がす。準備完了後に下山開始。しかし山頂からは少し歩かないとスキー向けの斜面は出てこない。既にシールを剥いでしまったので、スキーモードでなんとか進み、行きではクトーを着けて登った斜面に至る。荒れていない斜面を探して一本滑る。登りの時は硬くて滑落注意かな、と思ったが、気温が上がり雪が緩んだのか、案外快適にターンをすることができた。スキーで進めるところまで進んでシールを再度装着。緩い坂だがスキーモードでは到底登れない。シールを着けてスダレ山まで登り、ここでシールオフ。尾根沿いは狭いので左側の斜面を滑り降りたが、雪質が硬くて難儀。しかも波打っていて快適からはほど遠かった。なんとか転倒も滑落もせずに尾根に戻る。この先は大変快適だった。斜度はスキー向けだし、雪質も、選べば重めもパウダーのところもあって楽しく滑ることができた。特に樹林が出てきてからは雪質が良さそうなところを選んで滑ったので、楽しいツリーランとなった。硬い氷のスキーにならなくて良かった。Zさんは途中でアイゼンを外してつぼ足で歩いていたが、やはりスキーのほうが速いので、所々で待つ。圧雪のところまで戻るとゲレンデはもうすぐ。ここまでくればもう問題なしとして、自分は最後ゲレンデを降りる。Zさんはゴンドラで下山。ゲレンデの雪質は、既に春の雪になっていて、一部ざらめのようだった。硬い雪質ではないので快適に飛ばして滑る。カチカチなら修行だが、お昼過ぎの時間帯はゲレンデの快適だった。無事滑り終えてゲレンデを離れ、13:23に駐車場到着。後片付けをしていると、ゴンドラ利用で下山したZさんも到着。5分も違わなかった。
中の大倉尾根のスキーはやはり斜度が適切で快適だった。今回は特に積雪豊富で雪質も良く、訪問前は天候以外はあまり期待していなかったが、なかなか楽しい山行だった。
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