宇都宮市 古賀志山でクライミング 【猪落とし】

2022年03月20日(日) [日帰り]

天候

晴れのち曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

東北自動車道を鹿沼ICで降りて、県道268号鹿沼環状線に合流し鹿沼市街地の東側を迂回する。
“仁神堂町”　の交差点で国道293号に交流したら右折して　“田野町”　の信号まで走る。

信号を左折し、県道70号を約4km西へ走り　“城山西小学校”　の案内板がある細い交差点を右折する。
小学校の横を通過して400mほど走れば、ため池の先に　“古賀志山南登山道駐車場”　がある。
以前は、このパーキングより奥の林道脇にも駐車できたが、現在は駐車禁止なので要注意。　 　

パーキングから猪落としまでは、道標に従って　不動滝エリア　経由でハイキングトレイルを約40分。
ハイキングトレイルを不動滝エリアで右に折れ　マラ岩・南稜ドーム　を左手に見ながら、南稜ドームの下のトレイルを東へ。

写真

2/7 20:55

夕陽に染まる　猪落とし　の岩塔。　
赤線は　“カンテルート”　

2/6 23:38

3/22 17:36

3/22 17:35

3/22 17:36

3/22 17:36

猪落とし　の　“カンテルート”　の取りつきは、岩場の基部に大きな洞穴があるので、すぐに分るだろう。

3/22 17:43

カンテルートの1P目：洞穴の右から取りついて、脆そうなリッジを10m登る。　
簡単だが、プロテクションは立木とハーケンというオールドスタイルなので要注意！

3/22 17:43

中間部から壁の傾斜が強くなり、赤茶けた壁の右カンテをさらに10mほど登って立木レッジへ。

3/22 17:42

大木が2本ある立レッジでピッチを切る。　前日の降雨でレッジは湿っていた。

3/22 17:42

2P目は、ワイドなクラック沿いにピナクルレッジまで20mほど登る。　
このピッチも難しいセクションではないが、プロテクションがほとんど無いので確実なリード技術が要求される。

3/22 17:42

3P目が核心セクションで、出だしの垂壁10mが、ホールドが細かく難しい。
登る前は、あわよくばフリーで登ろうと思うが、実際に登るとあまりのプロテクションの悪さからフリーでのトライを断念してしまう・・・のは私だけ？　(笑)

3/22 17:42

そして、あっけなく登攀終了。　植林の伐採地が眼下に見える。

3/22 17:42

目線の先には、遠く　筑波山　や　赤城山　が浮かんでいる。

3/22 17:43

猪落としの頭からは、下降路となるしっかりしたトレイルがある。　　
クサリのタグに　“NPO法人　古賀志山を守ろう会”　と記されてある。

3/22 17:43

また、カンテの頭にはしっかりしたアンカーと残置ビナーがあるので、それを使ったラペルも出来る。
なお、写真で分かるように、カンテの頭周辺には浮石がたくさんあるので、落石しないように気をつけよう。

3/22 17:43

3/22 17:43

3/24 16:38

3/24 14:29

感想

Sue-chan

以前から気になっていた、栃木県宇都宮市にある古賀志山のクライミングルート　猪落とし（3ピッチ）。
水温む3月中旬に、猪に負けない たくましい女性 (笑) 3人で登ってきた。

本格的なマルチルート（本チャン）の事前トレーニングには良いだろう。
しかし、プロテクションは、昔ながらのハーケンやリングボルトなので、大きな衝撃は厳禁だ。

このところ、スポーツクライミングばかりだったので、久しぶりにアルパインクライミングの気分が味わえて楽しかった。　♪

実動時間： 約3.5時間 （カンテルート取付き 13:00‐カンテの頭‐カンテルート取付き 16:30）

詳細はこちらから→　https://hikingbird.exblog.jp/32627152/



余談だが、古賀志山のハイキングトレイルでは、毎年、多くの事故が発生している。
現に、この翌日も子供が遭難して、ヘリコプターで収容される事故が起きている。

事故原因のひとつに、増えすぎた迷いトレイルへの進入が考えられる。
本来バリエーションルートというのは自己責任で踏み入る領域であり、未整備のルートを歩くスキルの無いハイカーが安易に入るべきものでは無い。

NPO法人などによるルート整備は有難いことではあるが、中途半端にルート整備することで、高難度のルートへ一般ハイカーが進入しているケースも考えられる。
欧米諸国とは異なり、自己責任意識の低い日本人の事故ケースにおいて、事故の責任の所在を問う事例も発生するだろう。

chiemikaga

私の力量では到底、無理と諦めていた獅子落とし、敬愛なるSueちゃんに身も心も託して挑戦して来ました❗今更ながら何事もやって見なければ分からないと、痛感しました。