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記録ID: 417954
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山滑走
北陸

大日ヶ岳山スキー

2014年03月15日(土) [日帰り]
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マリベ その他3人

コースタイム

7:30ゴンドラ乗車→8:00登高開始→9:10大日ヶ岳→9:35滑走開始→11:10大日ヶ岳→12:45ゲレンデトップ、終了。
天候 高曇りの小雪から晴れ
過去天気図(気象庁) 2014年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
滑走中。思ったより木が多かった!
滑走中。思ったより木が多かった!

感想

また、落ちてしまった。
先月に続いて2回目。
先月が、人生で初めての滑落だったので、いきなり続けて2回も。
なんか嫌な感じだと思って調べてみたら、本厄だった。
気になるなら厄払いした方がいいと言われて、
行ってこようと思っている。

こういうのは、だいたい「ホントにヤバイ」ってところじゃなくて
ちょっとしたところで起きる。
だからロープを出すとか、身を守る慎重な術を投じていない。
今回もそうで、「大丈夫かな?」と思ったのだけど、
「大丈夫でしょ」と自分で判断してしまった。

何かしらの登山への慣れが、今悪い方向に出てきている感じがする。
これまでも、沢で転んだり、フリークライミングで落ちたり、
それくらいの経験は数知れずあるけど
その時は「自分の未熟さが原因だ」と思った。
(だからもっと経験を積もう、もっと見習おう、努力しようと思った)
しかし前回と今回は、問題ないはずのところで起こしているので、
気の緩みとか、過信とか、怖さへの鈍さとか
そういった類の気持ちが引き起こしていると思う。
今一度、確実な登山をしなくては。

結果大事には至っていないのは、本当に幸い。
前回は初めて落ちたので、そのことにものすごく動揺したし、
落ちた感覚が体に残っていて、言い方はよくないけど
新しい「落ちるとこんな感じ」という感覚として脳にインプットされた気がする。
今回は、あれれという間に本格的に落ちてしまって、
止まるんじゃないかと思ったけど止まらなかった。
結果、しっかり滑落していた。

残念ながら前回より被害は大きい。
登高中だったので、ヒールフリーのビンディングが片方ぶっ壊れた。
落ちるときに木をよけてでんぐり返しし
その時に別の木に当たったような気がする。
そしてビンディングがぶっ壊れた右足は、板なのか木なのかに太ももをぶつけた。
(たぶん板が壊れた衝撃で)右ふくらはぎも痛めた。

急傾斜の支尾根から5mほど下のルンゼに落ち、少し流されて止まった。
原因は雪質が、ガリガリの氷の上に5センチほど新雪が積もったものだったせいで
歩いていると悪いとは思うけど、
新雪がのっているせいでそんなめちゃくちゃ悪い感じもしなかった。
だからけっこう斜度の強い支尾根を登り返すのだったけど、
クトーを出す考えが全くなかった。ー原因1
そして、そんな斜面に慣れていないのに、いけるかなと思って、
あまり適切ではない場所でキックターンをしてしまったと思う。
私は先頭で、後ろのメンバーはほかの場所で切り返しているのを目視したのに
大丈夫かなと思ってしまった。ー原因2

樹林だったけれど、そこは少し林が切れたところで、
落ちたら数m木がないので、木がストッパーになることもなかった。
右足のビンディングが壊れたり左足の板が外れたりしたのは
足を守る上では助けられたなとも思う。
(ビンディングは使用3回目なので、こんな簡単に壊れるんか!とも思うが)

右足は痛かったが、坪足で稜線まで高度差50mくらい登り返し、
ゲレンデまで坪足で戻った。
本当に、山深くない緩い山スキー登山で助かった。
メンバーには迷惑かけちゃって申し訳ない><

〈右足の経過〉
●1日目(土)
山では気合で歩いて下山したが、駐車場に戻って帰宅する途中から、
動かなくなってしまった。車の乗り降りすら厳しい。
家まで送ってもらうと家族におんぶされて自宅に戻った。
その日は早かったので、夕方、
太ももとふくらはぎを順番に氷水で冷やしながら即刻寝た。
寝なくちゃまずいと思うほど、足が熱かったし、動けなかった。
夕飯(買ってもらった弁当)で一度起きて、また2時間ほどで寝た。
夕方から翌朝まで、たっぷり12時間寝ていた。

●2日目(日)
幸い休みで家族がいるので、介護してもらえて助かった。
私は松葉杖を持っているので、それで歩くことにした。
一度買い出しに行くが、車の乗り降りはやはり自力で足が動かせず、
自分の手でズボンを引っ張って足を上げ下げした。
筋肉が壊れてるといった感じで、特に太ももは
少しでも力を入れるとものすごい激痛になるし
ポンと触るだけでも大激痛。
足を曲げられないので、イスやトイレで座るだけで悲鳴あげていた。
しかし立つだけ、座るだけは大丈夫。
台所仕事も、やる余裕があった。
不思議と青あざは出てこない。
安静にするために数時間ずつ寝ていた。
お風呂で軽くお湯に浸かったら、また足が熱くなってきて、
あわてて氷水で冷やした。

●3日目(月)
前夜、太ももを触ると段差があるように思ったので、
筋肉破断じゃないかと怖くなって、病院へ行くことにした。
だって、単なる打撲で、こんな歩けないなんておかしい。
でも行ったら、やっぱり単なる打撲で、歩けないこともありますよ
と言われて湿布をもらった。
筋肉の段差は、筋肉ごとの腫れの違いによるものでしょうとのこと。
松葉杖を使っていたが、家に帰ると、
引きずりながらも歩けるようになってきた。
午後はずっと椅子に座って仕事もできた。

●4日目(火)
足は引きずっているが、大分マシな歩き方になってきた。
イスに座ることで太ももがぐっと押されても、痛くなくなった。
核心部はまだ強烈に痛いけど、周辺の筋肉の痛みが取れてきたようだ。
だから周辺の筋肉を使って、足の曲げ伸ばしができるようになってきた。
夜、用事があって車を運転してみた。
ホントはしたらいかんなと思う痛さだったけど、
(ペダルの載せ替えがぎこちない)
ゆっくり慎重に運転した。
用事がなければ、まだ運転はやめた方が良さそう。

●5日目(水)
もう松葉杖は全くいらない。
昨日よりも足の曲がる範囲が増えて、
ヘンな歩き方だけど、動き回れるようになった。
青あざはまだない。
むくみもほとんどない。

●10日目
正座、屈伸はまだできない。
動きはおかしいが階段を交互に上り下りできるようになった。
まだ腫れているようで、圧迫しても痛みは減ったが動かす時に痛い。
特に寝て起きたときや、しばらく座っていて立ち上がった時などに
筋肉に血が通うのかじんわり痛み、しばらくで消える。

●2週間後
ついに、軽い正座ができるようになった。
まだ動くときに筋が引っ張られるような痛みがある。
持ち込んだ壊れたスキーも、修理されて戻ってきた。
買ったばかりだったので、無償だった。

●3週間後
花見で4キロ程歩き回ったが、痛みはなく、階段も平気。
屈伸や正座ができるし、ひきつるような痛みもない。
どうやらやっと完治したようだ!万歳!

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コメント

Re: ご愁傷さまでした。
M_TERA さん、今日は。

 えらい目に会いましたね。
 急な斜面でキックターンをしたのですか? それでバランスを崩したのですか? 下が固くてスリップしたのですね。
 私もそんな事ありまた。

 雪のある沢で幸いでした。
 33歳。厄年ですか。お払いもいいかもしれませんね。
 でも私は不注意と思いますよ。ほんとに気をつけて下さい。
 大腿骨骨折でなくて良かったですね。

 クトーを出す・・とは如何言ふ意味ですか?
2014/4/28 16:58
Re[2]: ご愁傷さまでした。
ほんとうに大変でした。さすがにしばらく休養もかねて休みました。
「誰しも学習してうまくなるんだよ。登山は宿題の連続だよ」と先輩に言われました。
気を付けなければならないです。
クトーというのは、スキー用のアイゼンのことです。
2014/5/1 16:50
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