大崩山⇒五葉岳⇒傾山⇒祖母山

天候 | 4/14と4/15曇りで視界不良 4/16と4/17 快晴で展望良好 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
飛行機
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コース状況/ 危険箇所等 |
大崩山から先中瀬松谷吐合から鹿納山までのルートと兜巾岳から上見立へのルートは目印テープ少なく迷いやすい。(GPS見ながら行動しないと迷う確率大) |
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
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感想
4/14(木)延岡からは祝子川温泉へのバスが廃止になったのでタクシーで大崩山登山口まで行く。8000円ぐらいだった。15時ごろに登山口到着。この日は登山口から近い大崩山荘まで30分ぐらい歩いてそこに泊まる。4/14(金)は暗いうちのAM4時に出発。湧塚コースに入る渡渉の目印テープが暗いと分からずに5時まで停滞。渡渉地点ではなんとか靴を脱がずに渡渉成功。雨の次の日は膝ぐらいまで水につかって渡渉の場合や渡渉不可の場合もありとか。(前日に渡渉できるかの水量チェックと目印テープの場所を確認にくるべきだった。)天気は曇りだが、前日雨だったので葉っぱはビショビショ。大崩山山頂に着いても展望はまったくなし。でも4月が温暖だったためかアケボノツツジは通常なら5月始めが見頃のはずがもう至るところで咲いていた。そこから先鹿納山(かのうやま)へ行くには稜線コースだと昭文社の「山と高原地図」にヤブこぎと書いてあって、葉っぱが濡れている状況でのヤブこぎは避けたいと考え、いったん中瀬松谷を下り、さらに鹿納山に登るコースを選択した。中瀬松谷のコースは地図上破線だったが、目印なくても谷底を歩けばいいので全く難しくなかった。しかし中瀬松谷吐合から鹿納山への道は地図上は実線だったがムチャクチャで、目印テープはほとんどなく、GPSを常に確認しないとすぐ違った尾根筋に入っていくような感じで、GPS持っていないと絶対に迷う難路だった。なんとか稜線まで到達し、あとはお姫山、五葉岳、兜巾岳(とっきんだけ)までは分かりやすいコースだった。ここから傾山までの縦走は本来なら夏木山や新百姓山を通り杉ヶ越から傾山を目指すのであるが、五葉岳から夏木山のコースが崩落の情報があり、地図上破線だし、傾山までの道中で水が手に入るか分からなかったので、今回は兜巾岳から上見立に下りるコースを選択した。兜巾岳に着いたのは17時過ぎだったが、九州はまだ明るいし、明日のことを考えるともう少し先に進んでおきたいと思い行動を継続。兜巾岳からの道は急勾配がしばしば。目印テープはそれなりにあるが、注意していないと見失うような状況。テープが着いていた枝が折れていて地面にテープが落ちていて見つからないなんてことも頻繁だった。18時半になり、そろそろ先に行く目印テープが見つけにくくなってきた頃にちょうど岩のところに水が少しずつ流れて、なんとかテント一つ張れそうなスペースも確保できそうな場所があり、今日はここで泊まることにした。水をふんだんに使えて温かい食べ物をいっぱい食べられたのがよかった。初日は14時間の行程。道に迷うまいとGPSを頻繁に見て悪戦苦闘したので結構疲れた。夜はあまり眠れなかった。
4/16(土)縦走の2日目はテント張った場所からまず上見立まで下りなければいけない。目印テープをしっかり見ないといけないので、明るくなってからの朝6時過ぎの出発。このルートは地図上では実線のコースになっているが、実はかなりの難コースで、先の目印テープがなかなか見つからなくてGPSを確認しながら先に進むことがしばしば。予定では今日は傾山の近くの九折越小屋まで行くことになっているのだが、なかなか進まなくていつ着けるのか心配になるぐらいだ。昭文社の「山と高原地図」では兜巾岳から上見立まで2時間25分で着くコースタイムだが、よほど慣れた人でないとそれはムリという感じ。途中に鉱山跡の石垣とか線路の残骸とかあったが、そこから標高低くなるコースもまともな道ではない。どうやって麓から人は来て機材や産出物を運んだのか疑問。GPS見ながらでないと絶対迷いそう。地図の改訂をするのであれば是非破線のコースにしてもらいたいという印象。迷いそうになりながらも、3時間ぐらいでアスファルトの道に出る。(昨日の兜巾岳から宿泊地までの1時間半を足すと、地図上2時間25分のところを4時間半かかっている。)遭難せずに生きて下界まで戻れたと少し安心した。そのまま2kmぐらいアスファルトの道を下り、かもしかの森「ケビン村」に着く。ここで新たに登山届の受け付けをお願いし、水をもらって、傾山に登るユウガツルの登山道を行く。ここも地図上では破線のコース。まあピンクの目印テープはけっこうあったが、やはりGPSを見ながら進むのが無難という感じだった。ユウガツルの最終地点は車道の林道。ここからの林道は 歩きやすい。これで今回のコースでもう破線のコースを歩くことはないと思うとさらに安心。九折越の登山口からはそんなに勾配はきつくなく、13時には小屋に到着。小屋に荷物を置いて、そのあと軽いサブザックで傾山を往復。身軽というのは本当にいいものだ。天気もよく、祖母山、由布岳、鶴見岳、くじゅう連山、阿蘇山系、昨日よく見えなかった大崩山系もよく見えた。大満足! ゆっくり目に歩いて景色を楽しんで、16時には小屋に戻る。小屋には1人、祖母山の小屋から来た人が到着していた。昨日祖母山の山小屋はものすごく寒くて、今朝はあたりは霜柱だらけだったとか。それを聞いて、小屋の中だけど、さらにテントを張りフライシートまで付けて今晩の暖を確保することにした。明日に備えて早く就寝したがあまりよく寝付けなかった。
4/18(日)3日目は祖母山まで縦走し、そこから尾平鉱山に下山し、17時50分の緒方駅行きのバスに乗る予定。どれほど時間がかかるかわからないので、まだ暗い4時半に九折越小屋を出発。道は分かりやすい。途中で傾山の南側から太陽が出てきた。今回のシリーズで初のご来光である。先に進みさらに明るくなって、くじゅう連山や阿蘇や祖母山などがよく見え、南側には市房山も見えている。順調に進み、途中の本谷山近くの池の原の水場は分かりやすく、ホースからふんだんに水が出ていたのでありがたく水を補給させてもらった。さらに進み古祖母山を通過。古祖母山までは以前に祖母山に高千穂から登ったときに来ているので、これで自分の縦走路はつながった。天狗の岩屋から祖母山に行く道と尾平に下りる黒金山尾根の登山道に分岐する。天狗の岩屋に着いたのが12時20分。ここから祖母山まで往復してここに15時までに戻ってこれるなら祖母山まで行ける。時間的に可能なので、ここに大きな荷物はデポして軽荷で祖母山まで往復。あそこのハシゴとか鎖を大きな荷物で通らずに済むのは助かる。身軽でハイペースになり1時間で祖母山に到着。ここからも遠望はバッチリ!大満足で天狗の岩屋に戻る。14時20分だったので尾平までの地図上のコースタイムで行ってもバスの出発の50分前に着ける。心に余裕を持って尾平までの急勾配を下りる。かなり歩いた最後にこういう下りを重たい荷物で歩くと足の親指や小指への負担がすごいし痛い。また以前の登山のときのように親指の爪の色は変色し、小指も水ぶくれになり爪がそのうち脱落するんだろう。まあ好天の中歩き続けられたのだからぜいたくは言わない。尾平に着いたらあとはバスを待つのみ。こんなヘンピなところにこんなに遅い時間にバスがあるのは本当にありがたい。しかも緒方駅まで1時間ぐらい乗るのに料金は300円と安い。バスに乗れずタクシー呼んだらたぶん10000円ぐらいはかかるんだろう。緒方駅からは列車を乗り継ぎ、別府駅近くのゲストハウス路地裏というところに泊まる。1泊3000円ぐらいで、この日は8人部屋ドミトリーが自分1人だけの貸し切り状態だった。ひさしぶりに布団の中で快適に眠れる。足の痛みや靴擦れも思ったほどひどくなかった。好天の中で大崩山から祖母山までの縦走を達成できて本当によかった。
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