尾瀬アヤメ平
- GPS
- 04:21
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 721m
- 下り
- 713m
コースタイム
天候 | 曇り(高曇り) 無風・アヤメ平付近は微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
林道下部は既に雪が切れている箇所があり、スキーでの往復の場合は、雪が繋がるまで担ぐか、雪切れの区間手に持って歩く必要があった。アヤメ平に上がる台地は既に藪が出てきているし、崖のようになっているので、場所を選ばないと上がれない。また雪崩のデブリも見られた。雪質はざらめで滑り易かった。 |
写真
感想
駐車場には4:27に到着。気温が高かったので道中路面凍結はなかったが、スキー場から先の林道は、路面に木の枝や落石が散乱していたりして、運転が楽ではなかった。とは言えスキー場から往復すると6km以上林道歩きをすることになるため、富士見下までクルマが入れるのはとても助かる。到着時先客はなく無人。準備中はライトを点灯したが、次第に明るくなり4:38に行動開始した時はライト不要だった。歩き出しから雪がありシール歩行できたが、ものの3分で雪が途切れてしまい、スキー板を外すことに。さすがに雪が多かったシーズンとは言え、標高1200メートル程度で日当たりの良いところだと雪は完全に融けていた。この後雪が繋がるようになるまで何度か板を外して歩く。初めの20分くらいはシートラで歩いたほうが効率的だったように思う。ようやく雪が増えシール歩行が楽にできるようになったと思ったら田代原に到着。無雪期は藪で近寄れないのでは?と思うが、この時期は雪の原っぱだ。更に進むと右手にぽっかり空いた空間が。地図で見ると馬洗渕のようだが、雪が融けかかって湖面が見え始め、ドラゴンアイのようになっていた。近づいて見る。青空でないのが残念だが、地味な富士見下からの往復でこれが見られるとは思わなかった。しかも早朝で時間が早かったせいか、周囲に人はだれもおらず貸し切り。ちょっと得した気分。
ドラゴンアイの後は特に見るべき物もなく淡々と進む。林道の積雪はスキーをするには問題ないし、雪質も朝からざらめで凍っておらず、緊張することは全然なかった。天気は曇ってはいたものの、高曇りなので、樹林がないところは遠くまで見渡せる。風はなく無風なので、着込むと暑い。歩き出して早々にシャツだけになったし、グローブも夏用のメッシュに切り替えた。更に進むと先の台地が見え始める。台地の直下は既に藪が見えていたし、雪庇も各所に見え、とても上がれそうになかった。左手側からスキーで滑った跡があり、そちらからなら斜面に入れそうだが、今日は単独だしどうだろうか。台地に上がって現地を見てから決めるしかないだろう。結局林道をほぼ最後まで詰めたけど、小屋の跡地までは行かず、最後適当な斜面を登り台地に到達。ここも雪が緩んでいたので特に難しくはなかったが、登ろうとした斜面の雪が大きく割れていたりして、大回りすることになった。やはりその場に行ってみないと分からないことが多い。台地には6:48に上がる。少し歩くとお待ちかねの燧ヶ岳が見えた。先週尾瀬沼湖畔から見た時はかなり白く見えたが、今日は方角が違うためか、黒っぽく見えた。この時期は見る角度により異なるのだろう。更に進むとまだ白く雪を被った尾瀬ヶ原も見えたが、こちらはもう少し下らないとよく見えそうになかった。下るつもりはなかったので西の方角に移動する。台地の上から下を見るが、やはりあちこち割れているし、崖のようにもなっているので、ここから降りてスキーを滑るのは無理そうだった。雪崩の跡も見えるし、今日は単独なので無理はしない。この時期このあたりは緩い傾斜のある雪原になっていた。そして今日2つ目のお楽しみである至仏山が遠くに見えるようになる。今週末からゲートが開いて、鳩待峠までクルマで入れるようになったので、今日はあたりはカオスになっているだろう。実際に、4時過ぎに戸倉の交差点を通過した際、既に鳩待峠駐車場満車の掲示が出ていた。一体皆何時から現地に入っているのだろう。
アヤメ平の標柱あると思われるあたりには7:05に到着。辛うじて頭が見えるだけなので、本当にそうかは分からない。雪がなければベンチもあって休憩適地だが、今はそれも雪の下だ。出発から2時間以上水分だけで歩いて来たので空腹を感じ、どこかで座って大休止とすることに。樹林があり風の凌げるところでジャケットを着て休む。台地に上がるとさすがに少し風が吹いていたし、その風も冷たく、シャツだけで過ごすのは無理だった。今日は気温上昇を見越して夏用の薄手で軽量の防水ジャケットを持参したが、暴風防寒はそれで十分だった。休憩地からは武尊山もよく見えた。休憩の後スキーのドロップポイントを探す。真冬ならこのあたりから降りるのだけど、という箇所は見つかったが、今どうなっているか分からず、登り返すのも億劫に感じたので、安全策を取り来た道を帰ることに。面白味には欠けるが、安全には変えられない。シールを着けたまま雪原をあちこちウロウロした後、適当なところでシールを外す。結局ここまで誰とも行き会わなかった。鳩待峠の喧噪が嘘のようだ。7:52に台地から移動開始。登りで使った斜面を滑って降りる。ざらめの滑り易い雪質だったが、如何せん短い。数ターン程度で林道に降りてしまう。おかわりしても良かったが、それはせずにそのまま下山に。林道は傾斜が緩い分滑りが悪い所もあり、手で漕がないとならないところも多かった。下半身よりも腕が疲れる。下りでは何人か登りの登山者やスキーヤーを見掛ける。それでもやはり人出は少ないだろう。帰りも馬洗渕のドラゴンアイに立ち寄る。真冬に来たときは見たことがなかったから、雪解けの今の時期限定だろう。下りは適当に林道をカットしつつ滑る。標高が下がると雪は汚いし、何より雪切れで外して歩く区間もあり着け外しが面倒だった。スキーで『快適に』往復するには、アヤメ平は既に賞味期限切れと言ってもいいかもしれない。8:46に駐車場に到着。台地から1時間かからずに降りてきた。やはりスキーは早い。駐車場のクルマは増えていたし、これから行動を始める人も見られた。
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