ヤシャイノデ植栽と下栗の里、遠山川埋没林


- GPS
- 01:05
- 距離
- 2.5km
- 登り
- 121m
- 下り
- 85m
コースタイム
天候 | 曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
下栗の里展望台への散策路 : 整備されて歩きやすいが、急斜面のトラバースで道幅が狭いのですれ違いは注意。 |
写真
レッドリストカテゴリー長野県版(2014年) :絶滅危慎1A類
中国 、台湾、ブータン、ネパール、インドのヒマラヤに隔離分布種で植物地理学上重要な種類です。
感想
●ヤシャイノデ(夜叉猪手) Polystichum neolobatum オシダ科
葉身はクチクラ質でおおわれて厚く、葉縁には鋭い棘状に鋸歯がある常緑シダ。
その形状からヤシヤイノデと命名されたが、伊那谷で発見されたことから、イナイノデの別名もある。
・分布
中国 、台湾、ブータン、ネパール、インドに隔離分布する。
国内ては長野県と山梨県、神奈川県で確認されており、県内では飯田市、大鹿村の山地にのみ自生地が確認されている。
・レッドリストカテゴリー
長野県版(2014年) :絶滅危慎1A類 環境省版(2012年) :絶滅危慎1B類
ヤシャイノデ(夜叉猪手)は昭和60年頃まで南アルプス南部の旧上村の遠山川流域で群落状に繁茂していましたが、それ以降は二ホンジカの採食や園芸採取等により、生育個体数は減少の一途をたどり、将来的に種の存続が危ぶまれる状況となりました。
この状況からヤシャイノデを守るため、平成15年度に長野県希少野生動植物保護条例により野生個体の採取が規制されたほか、平成18年度には県の保護回復事業計画により保全対策が取りまとめられた。
また、地元では平成19年度にヤシャイノデ保全の会を設立し、現地パトロールやシ力食害防止などの保護対策に取り組んでいるほか、種の絶滅に備えて胞子による人工増殖手法の研究に取り組み、増殖技術が確立されました。
●遠山川の埋没林
遠山では、西暦714年(奈良時代)と1718年(江戸時代)に大きな地震に見舞われ、山が崩れて遠山川がせき止められました。
714年の地変(遠江地震)は規模が大きかったため、地震で崩れた池口川左岸の崩壊地、池口川や遠山川のせき止め、せき止め湖にできた埋没林など地変の痕跡を、南信濃の大島・畑上・大渕・池口付近で観察できます。
この崩落して埋没する現象は、南アルプスの急速隆起と関係しています。
古代の地変を未来の警鐘に
コメント
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こんばんわJJ0JVLさん
遠山の郷は私も大好きです。植栽活動、お疲れ様でした
JJ0JVLさんは地層の事とか詳しくて凄いな〜
全くの初心者の私には「チャート」って言葉から意味不明・・??
地質の事がわかると楽しいかも!と先日「下伊那の地質解説」と言う教育会編纂の本(古本)を買ったのですが・・・
まっ!「地形図」以外に「地質図」と言うモノが世に存在する事はわかりました♪
それだけでもスゴイ進歩?・・・でしょうか(笑)
kokuzoo 様 こんばんは。
コメントありがとうございます。いつも道無き尾根伝いに素早く行動する記録を拝見させて頂いております。
小生は鬼面山と氏乗山の間の集落で生まれ中学時代まで住んでいました。その後、進学、就職で東京方面、静岡方面をうろうろし、伊那谷へ戻ってきました。
小生も1976年度版「下伊那の地質解説」の本を持っており、時々、読み返すこともあります。
地質図を手軽に見るには日本シームレス地質図(産業技術総合研究所地質調査総合センター )が便利です。 https://gbank.gsj.jp/seamless/maps.html
「伊那谷 Mountain Go!Go!」のメンバーの皆さんにお願いしていきたいのですが、伊那谷の自然を愛する同好者の会「伊那谷自然の友の会 事務局(飯田市美術博物館気付)」への入会のお願いです。現在、ホームページは改良中で休んでいますが、会員は現在約1,200名、年会費2,000円で会報 (B4一部カラー、16頁)を年6回発行し、「伊那谷の自然」をテーマにして、自然の仕組みや見方などの一般的な話題から、人と自然に関わる問題、自然保護に関する話題までさまざまな話題を届けています。
講座・講演会は、飯田市美術博物館と共催して行っていますし、地質、植物、動物など年20回以上の野外での観察会があり、地域の専門家、自然の好きな仲間と交流もできます。是非ご検討下さい。
5月24日(土)は、御池山隕石クレーター研究者の坂本先生が案内される「遠山地震(1718年、M7)の災害地めぐり」に参加する予定です。地質分野では他にも、松島先生と6月(坊主岳)、8月(白岩岳)等が企画されています。
今年の9月は伊那市で日本ジオパークの全国大会があります。小生は大鹿村の中央構造線等を案内する予定です。
どこか伊那谷の山でお会いできるかと思います。
追伸:昨日、人生で初めて肩掛け式の草刈り機を操作してみました。今年は笹刈りに参加できるかもしれません。でも、練習しないと。
追伸: に反応しました
地質や植物には疎いので
先日、H村で開かれた自然観察会に参加しました。
講師は伊那谷自然友の会の小林先生でした。
入会案内を頂いているので近々入会手続きをするつもりです
nucchi 様
入会の意向報告、ありがとうございます。
2ヶ月に1回の会報だけでも年間2000円の会費は安いと思います。
草刈り機の操作は未熟なため、狭い庭でビニール紐刃で練習しています。笹となると金属刃でないと無理でしょうね。
実は私も振込み用紙、持ってます(笑)
その内・・と思っているだけでいけませんね。今月中には入会しますネ
2000円であの会報の内容はお得だ!と思いますよ
以前、金沢先生の地質の講演会とかも聞きに伺いました
高名な松島先生と山にご一緒してみたい・・・と思ってますが。。
日本シームレス地質図、見てみました(チラッとですが
kokuzoo 様
早速の入会意向報告ありがとうございます。
飯田市美術博物館の受付でも、入会の申し込みもできます。
今年度の松島先生の自然探索ジオツアーは、
地質図については、小生は「日本シームレス地質図」より精度が高く、岩種区分で使い慣れている、松島先生達が編集された「下伊那の地質図」「天竜川上流域地質図」「信州南部活断層地質図」をもっぱら使用しています。
白岩岳へは個人的にサクラソウに興味があるため6月初旬に登りたいと思っています。
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