光太夫の故郷を歩く〜第2回若松町民ハイキング（鈴鹿市南若松地区）
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その他30人 - GPS
- 02:04
- 距離
- 5.2km
- 登り
- 4m
- 下り
- 5m
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| アクセス |
写真
亀尾橋跡金沢（かなさい）川河口となっている千代崎港北岸沿いに上流側に進みます。現在の塩浜街道に架かる千代崎橋を南に渡り今度は川沿いを河口側に50mほど進んだところが明治3年の暴風雨で流された亀尾橋が架かっていたところです。橋の南詰めには交番がありました。
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金沢（かなさい）川河口となっている千代崎港北岸沿いに上流側に進みます。現在の塩浜街道に架かる千代崎橋を南に渡り今度は川沿いを河口側に50mほど進んだところが明治3年の暴風雨で流された亀尾橋が架かっていたところです。橋の南詰めには交番がありました。
八町八反旧亀尾橋南詰めから旧下街道を南下します。地図を見ると南若松町から原永を経て東江島町まで細長い水田が伸びているが、この辺り八町八反と呼ばれる江戸時代の新田開発地の名残だそうです。現在千代崎港の浚渫（しゅんせつ）土砂で埋め立てられ住宅地となっているそうです。
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旧亀尾橋南詰めから旧下街道を南下します。地図を見ると南若松町から原永を経て東江島町まで細長い水田が伸びているが、この辺り八町八反と呼ばれる江戸時代の新田開発地の名残だそうです。現在千代崎港の浚渫（しゅんせつ）土砂で埋め立てられ住宅地となっているそうです。
砂浜から堤防に上がり進んでいくと堤防内側の松林に大黒屋光太夫を讃えた「開国曙光碑」が建っています。
篆額（てんがく）（碑の題字）は徳川家宗家公爵徳川家達（いえさと）によるものです。
金沢川河口右岸には光太夫灯台が建っています。灯台下側はイルクーツクの建物を、上側はロシアの建物をイメージして建てられています。
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千代崎港より北側の堤防道路を北上します。千代崎緑地公園から北側150mあたりにソーラーパネルが並んでいるところがあります。その堤防あたりが光太夫の養子先であった船乗りの大黒屋家跡ですが、名残となるものは何もありません。
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大黒屋家跡の海側には心海寺が建っていましたが、地盤沈下のため心海寺は現在の若松小学校東側に移転されました。土地の人の話として大潮の時期に寺の柱が現れるそうです。大潮に近い引き潮の時間帯だったので柱が見えないかと目を凝らして見ましたが確認できませんでした。
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大黒屋光太夫家の跡地・心海寺跡から北側50mくらいのところにあるログハウスの南側空き地付近が、回漕業・船宿を営んでいた光太夫の生家亀屋があります。名残となるものは何もありません。
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亀屋跡と現在の塩浜街道の間くらいに江戸時代の弘化4年（1847年)に「右四日市」「左白子」「すぐ船場」の文字が刻まれた道標が建てられました。この道標は伊勢街道のバイパスの役割を果たす伊勢下街道（浜街道）が通っていたところに建てられました。この道標は現在若松小学校の校庭に移設されています。
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道標跡を左（南）に曲がり伊勢下街道沿いに南下すると左手に宝祥寺が現れます。奈良時代に建てられたと言われています。周辺には光太夫、磯吉、小市等神昌丸乗組員の生家があり幼少期には境内で遊んでいたと伝わっています。また、鐘楼に吊るされている梵鐘は享保16年(1731年)鋳造で若松地区のお寺では最古のものです。尚門前には平成17年(2005年)檀家有志の寄附により小市の供養碑が建てられました。
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さらに伊勢下街道沿いに南下すると若松東墓地が現れます。ここには「大黒屋光太夫と乗組員供養碑」（市指定文化財）と光太夫の生家「亀屋（一門）のお墓」（同）が建っています。
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感想
光太夫の故郷を歩く（南若松地区）〜第2回若松町民ハイキング活動記
若松地域づくり協議会（スポーツ青少年育成部）主催
千代崎緑地公園受付でした。ガイド20名、参加者40名ほどだったようです。挨拶の後4班に分かれてスタートしました。お子さん連れの方もたくさんいらっしゃいました。
【亀尾橋】
金沢（かなさい）川河口となっている千代崎港北岸沿いに上流側に進みます。現在の塩浜街道に架かる千代崎橋を南に渡り今度は川沿いを河口側に50mほど進んだところが明治3年の暴風雨で流された亀尾橋が架かっていたところです。橋の南詰めには交番がありました。
【紀州藩の狩場】
現在の千代崎橋の西側、近鉄の鉄橋付近は江戸時代には沼地で葦（よし）などが鬱蒼と生い茂り、鶴や雁が飛来する飼附場（しふば）で紀州藩の鷹狩の狩場でした。鷹狩時には近隣の道路には通行禁止の札が立ち、南若松、千代崎、原永間には鳥見役などの役人たちが要所に立って見張りをしていたと言われています。
【千代崎川河口付近】
江戸時代産品を出し入れするための湊（河岸）が河口付近に作られていました。現在の千代崎橋西側の堰のある南東には金助河岸（ぎんすけがし）、千代崎橋東側の南東には浜中河岸が、旧亀尾橋の南東には亀山藩の河岸が作られていました。各河岸からは米、酒、味噌、醤油、瓦などが三河、江戸、紀州などに運ばれていました。全盛期（1850年頃の嘉永年間）には、湊付近の埠頭には土蔵が立ち並び、亀山と千代崎の間には籠、荷車の往来があり、沖合には千石船が4、5隻が停泊し、はしけが岸から行き来して賑わっていたと言われています。
【八町八反】
旧亀尾橋南詰めから旧下街道を南下します。地図を見ると南若松町から原永を経て東江島町まで細長い水田が伸びているが、この辺り八町八反と呼ばれる江戸時代の新田開発地の名残だそうです。現在千代崎港の浚渫（しゅんせつ）土砂で埋め立てられ住宅地となっているそうです。
【原永集落】
江戸時代の後期金沢川は八町八反の西側沿いを南流していたようで、八町八反の東側に南北の道がついていました。その道は原永集落のメイン道路で瓦屋根の家屋が4戸、茅葺き屋根の家屋が40戸ほどあったそうです。
旧下街道を東に折れて海岸に出ました。参加者のおじいさんたちの若い頃の記憶では、海水浴客で随分賑わっていたそうで、3階建ての海の家があり、千代崎駅には急行か特急が停まったそうで、そのため今は普通列車しか停まらないのにプラットホームが長くなっているとのことです。
堤防から砂浜に降りて北方向に歩きました。
かわいそうにスナメリの死骸が一頭打ち上げられていました。変色はしていましたが、形は留めていました。
【開国曙光碑】
砂浜から堤防に上がり進んでいくと堤防内側の松林に大黒屋光太夫を讃えた「開国曙光碑」が建っています。碑文は光太夫の偉業を世に知らしめた新村出（しんむらいずる）、篆額（てんがく）（碑の題字）は徳川家宗家公爵徳川家達（いえさと）によるものです。初代の碑は大正7年（1918年）に建てられましたが、台風により一部破損、倒壊したため、ここにあるのはその後建てられた二代目です。その二代目も伊勢湾台風により頭部が破損したり、摩滅して碑文が読めなくなったため、三代目が若松公民館駐車場西側に建てられました。
【光太夫灯台】
金沢川河口右岸には光太夫灯台が建っています。灯台下側はイルクーツクの建物を、上側はロシアの建物をイメージして建てられています。
金沢川の河口部から元来た道でスタート地点まで戻り、あとは希望者のみでショートコースの若松東区間を歩きました。
【大黒屋跡】
千代崎港より北側の堤防道路を北上します。千代崎緑地公園から北側150mあたりにソーラーパネルが並んでいるところがあります。その堤防あたりが光太夫の養子先であった船乗りの大黒屋家跡ですが、名残となるものは何もありません。
江戸時代は海岸線はここのあたりより海側にあったそうですが、安政の大地震（1850年代）による地盤沈下などのため現在の海岸線となったそうです。
【心海寺跡】
大黒屋家跡の海側には心海寺が建っていましたが、地盤沈下のため心海寺は現在の若松小学校東側に移転されました。土地の人の話として大潮の時期に寺の柱が現れるそうです。大潮に近い引き潮の時間帯だったので柱が見えないかと目を凝らして見ましたが確認できませんでした。
【光太夫生家跡】
大黒屋光太夫家の跡地・心海寺跡から北側50mくらいのところにあるログハウスの南側空き地付近が、回漕業・船宿を営んでいた光太夫の生家亀屋があります。名残となるものは何もありません。
亀屋跡あたりは若松と知多半島とを結ぶ航路の船着場で、ここから西側の現在の塩浜街道の歩道橋のある交差点までの道沿いは往時は、随分賑わっていたそうで廻船問屋、船宿、回漕業者の建物の他、花街もあったとガイドの方が言っていた気がします。
【道標跡】
亀屋跡と現在の塩浜街道の間くらいに江戸時代の弘化4年（1847年)に「右四日市」「左白子」「すぐ船場」の文字が刻まれた道標が建てられました。この道標は伊勢街道のバイパスの役割を果たす伊勢下街道（浜街道）が通っていたところに建てられました。この道標は現在若松小学校の校庭に移設されています。
【宝�鳥�跡】
道標跡を左（南）に曲がり伊勢下街道沿いに南下すると左手に宝祥寺が現れます。奈良時代に建てられたと言われています。周辺には光太夫、磯吉、小市等神昌丸乗組員の生家があり幼少期には境内で遊んでいたと伝わっています。また、鐘楼に吊るされている梵鐘は享保16年(1731年)鋳造で若松地区のお寺では最古のものです。尚門前には平成17年(2005年)檀家有志の寄附により小市の供養碑が建てられました。
【光太夫供養費】
さらに伊勢下街道沿いに南下すると若松東墓地が現れます。ここには「大黒屋光太夫と乗組員供養碑」（市指定文化財）と光太夫の生家「亀屋（一門）のお墓」（同）が建っています。「大黒屋光太夫と乗組員供養碑」は遭難から 2年後の天明4年（1784年)に積荷（松坂木綿）荷主の江戸日本橋大伝馬町太物店行事頭（おおでんまちょう ふとものだな ぎょうじがしら）長谷川治良兵衛（じろべえ）、長谷川市左衛門（両人は松坂の豪商）により建立されました。
「亀屋のお墓」には「天明二年十二月八日 久味信士（くみしんし）」と白子出帆日を命日とした光太夫の法名が刻まれています。
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