記録ID: 4392125
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ハイキング
東海
山県市美山地区 小倉林道から追ヶ谷へ 峠越え
2022年06月12日(日) [日帰り]

体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 05:25
- 距離
- 16.2km
- 登り
- 862m
- 下り
- 870m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 5:25
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 5:25
距離 16.2km
登り 862m
下り 870m
10:28
325分
スタート地点
15:53
ゴール地点
・ ネット写真で見かけた、路頭の白黒地層を、どうしても自分の目で見たかったので、今回は、南側小倉林道側から上がってみました。
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
・ スパイクゴム長。
|
---|
感想
・ 小倉林道側は立ち入り禁止でないので、いけるところまで行ってみました。
( 峠手前の林道脇に、ネット写真そのままの白黒石灰岩地層がありました。)
・ 前後にも、チャート、泥岩、頁岩など、さまざまな地層が見られました。
( 峠の前後では、展望の良いところも数箇所あって、峰山、北山、相戸岳などが、いつもと違う角度から眺めることができて、楽しめました。)
・ 追ヶ谷へ抜けてから、県道200号の舗装路を駐車地まで歩いて戻りました。
( 久しぶりのロングコースで、足の指が悲鳴を上げそうでしたが、何とか駐車地まで、たどり着きました。)
・ 今回は、スパイクゴム長でしたが、林道と舗装路のみだったので、フェルト底ブーツのほうが軽くてよかったかもしれません。
( 靴をどうするかは、毎回悩ましい問題です。)
・ ここの峠は、以前に美山の町史を調べていたときに、始めに紹介されていたハイキングコースで、ポーズをとっていた昭和のミニスカのお姉さんの白黒写真も、ここの峠道の分岐だったと思われます。
町史の写真は… 山県市 美山地区(旧美山町)ハイキングコース、今は昔…
" https://www.yamareco.com/modules/diary/173565-detail-271967 "
( 次は、円原峰に上がってみたくなりました。)
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シロウトなりの解釈で、わかる限りを書いてみます。(長文お許しください)
・ 秋吉帯や美濃丹波帯と呼ばれる「チャート」や「石灰岩層」は、ペルム紀〜ジュラ紀の付加体と呼ばれる地層です。
・ 元は、太平洋の海の底に沈んだ海洋生物やプランクトンの死骸が堆積して、 海底に水平に上へ上へと積み重なったものが、岩石になったものです。
チャートの水平な縞模様は、その時々の海の環境の変化によって、 赤、茶、緑、白、黒と、その時々の環境により色と性質が変わってきて、 幾重にも平たく重なる縞模様が造られていきます。
( おおざっぱにいえば、黒い層は酸素不足の時期、赤や茶は生物の成長が旺盛だった時期と言われています。)
( もっと大きな環境変化イベントの、生物大量絶滅時期には、真っ黒の泥岩層が境界層としてあったり、 太平洋を移動している間に海生火山の浅い海でそだったサンゴが、石灰岩層となってはさまったりしています。)
( そんなところから、ジュラ紀付加体の美濃のチャート層にも、ペルム紀のチャートや恐竜絶滅期(66Ma)の地層が存在したり、しています。 )
・ 東端の海嶺で生まれた玄武岩層が、西端の日本の海溝に届くまでに数億年かかりますので、 美濃のジュラ紀付加体でいえば、ジュラ紀に付加した時代からさらに数億年さかのぼって、 その間に積み重なった水平な縞模様ができます。
・ 環境の変化のサイクルや長さも様々ですので、個々の層の厚さもミリ以下の薄い縞模様から、 十センチ以上の厚みのある層まで、様々ですが、一般的には、白い層が脆く乖離しやすいので、 平たい節理となって露岩等でみられます。
それが、列島に付加する段階では、新しい層が古い層の下に潜り込んだり、 その後の褶曲や圧縮を受けて、折れ曲がったり、層序(地層の年代の順番)が逆になったりします。
( 元は水平な縞模様で上に行くほど新しい層できれいな縞模様ができていますので、 グラフ用紙の目盛りのような縞模様が、「チャート」の名前の由来となっています。)
・ これらの一つ一つの縞の色から、その時々の自然環境がわかるので、 海底で作られた年輪(年単位でなく環境変化単位)と考えると、 チャートの層の厚さの1センチは何百万年か何千年かに相当するかはわかりませんが、 掌の上のチャートの数ミリの横縞が、何千万年もの間の環境の変化の痕跡なんだと、想像するだけでも楽しいです。
岩石の種類や色と形には、生まれてからこれまでの歴史が刻まれていて、それぞれの地域で異なっているのが面白いですね。
・ とり止めがなくなってしまってすみません…
( よろしければ下記日記も参考になさってください。)
美山町の岩石が面白い… 美濃ではよく見かける身近なチャート!
https://www.yamareco.com/modules/diary/173565-detail-229114
(追伸)ご説明が( )(かっこ)で書かれているご説明と、「・」で始まるご説明とありますが、この違いはどう理解したらよろしいでしょうか。どちらかがメインでどちらかがサブかなと思ったりしています。
うまく説明ができていなくて、すみません。
> ナン億年の時を超えて同じようにでてこなければ・・・
垂直方向へのチャート層の形成の話と、横方向への移動の話が混同してしまったようで、申し訳ありません。
・ チャートがその時々の環境に従って層を作りながら上に積み重なっていくのは、 海底に平行(水平)に積み重なってその時代の海底全面に板状にできていきますので、 海洋の東も西も中央部も同じ層ができます、 積み重なっていくのは上へ(垂直方向に)重なっていきますので、 同じ厚さの層が等間隔につづいているときは、その環境変化も等間隔に繰り返していたことをあらわしています。
・ 長い間に、何層にも垂直に積み重なったチャートが、 海洋プレートの移動で何億年もかかって、日本まで移動してくるのは、 上へつみかさなりながら横方向に数cm/年の速さで移動してきます。
・ 積み重なった縦方向への積層と、海洋プレートの移動に伴って堆積層が横方向に移動することのイメージが、 混乱しやすいので、分けて考えることが必要です。
( 生物絶滅境界層の黒い泥岩層も、その時期の海底の全域に広がっていたはずです。 又、隕石落下のときのジルコン層なども、水平に全面に薄い層を形成します。)
( 九州の火山の噴火の降灰が、日本全域に降って、白いテフラ層を作るようなイメージです。)
> 「・」と「()」の使い分け…
文章が苦手なので、まぎらわしくてすみません。
・ いつも書き始めは、伝えたい内容を箇条書きで「・」をつかって書き出して、下書きをつくりますが、 順序を入れ替えたり、不要なものを削除したりして、補足的な説明が続く時などに「()」を使っています。
自分としては、「・」がメインで、「()」のほうは、心の声だったり、自分に突っ込みを入れるような感じで使っています。
・ 「・」は表向きで、「()」が本音の場合もあります。
たいていは下書きを書き始めてから、半日から数日かかって作っています。
またご説明により想像以上に長い年月がかかって生成されることから、垂直方向の堆積をしながら、一方ではプレートテクトニクスにより横方向に海洋底が移動していく、すなわち、ついつい我々は垂直方向の堆積に時の流れを見がちですが、実は横方向にも動いて、動きながらその場所での海洋環境の堆積条件(ゆっくりだとは思いますが)の影響をも受けていたということが理解できました。(だから同じ海洋底を旅してきたチャート層でも東から西に追っていけばその環境変化が何等かの形で表れているはずです)この点はご説明を頂いて初めて気が付いたところでとても新鮮ではっとした部分でもありました。これら東西に旅しながら堆積してきた放散虫の死骸の層は、付加体として地上に表れたときに横からの圧力を受けて海底では潜在的だった層状節理がはがれ力で顕在化したような気がしています。ホントウにどうもありがとうございました。
・ 改めて説明をかかせていただいていて、自分でもあいまいなところが多いと反省しています。
< 今回の美山の林道の白黒地層に近いと思われる図>
チャート石灰岩互層 (岐阜県地質概要図からの詳細説明)
" https://geo-gifu.org/geoland/gaikan/10_minotai/minotai_6_chartsekkaigan_Mcl.html "
< 海洋プレートの移動と付加体のイメージ図 >
美濃帯堆積岩類(超丹波帯構成岩類を含む) (岐阜県地質概要図からの詳細説明)
" https://geo-gifu.org/geoland/gaikan/10_minotai/minotai_table.html "
岐阜県地質概要図 TOPページ
" https://geo-gifu.org/geoland/kakusetsu/contents_top.html "
( 私のつたない文章よりも、画像で見られるともっとイメージがつかみやすいと思います。)
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