山行記録: 宇連山～OSJ新城トレイル32K

記録ID: 455965

全員に公開

トレイルラン

東海

宇連山～OSJ新城トレイル32K

2014年03月23日(日) [日帰り]

nack0251

コースタイム

6時間31分09秒

過去天気図（気象庁）	2014年03月の天気図
アクセス	利用交通機関：自家用車

感想

nack0251

なぜかルートを登録できないので下記を参照してください。
http://connect.garmin.com/activity/466038167#
http://www.jognote.com/days/20553626

OSJ新城トレイル32K

[http://connect.garmin.com/activity/466038167]

晴れ　バスク　

【記録】
記録：6時間31分09秒
総合順位：250位
男女別順位：232位
年代別順位：　40歳代男子71位

【レースに当たって】
元来登山は趣味の一つで、夏にはよく走っていた。去年の高山100㎞の練習として60㎞以上の超距離走のコースに登山も取り入れて走ったりして、自分なりにトレラン向きだと思っていた。今はフルがメインだが、数年後にはウルトラマラソンやトレランに転向しようとも思っている。ゆくゆくは富士山160㎞トレイルにも出たいと思っている。今回はその辺りの手始めというか挨拶代わりというかお試し体験くらいのつもりでエントリーした。トレランレースはこれが2回目で、2012年だったか上野余野公園から関ロッジまで走る忍宿トレランで走って以来。その時は右アキレス腱かかかとを痛めていて直前1か月全然走れなかったにも関わらず2位でゴールし、力を過信することに。

事前に調べるとこのレースは相当きついようだが、まあ6時間以内で走れるだろうと安易に考えていた。しかし走ってみて自分が井の中の蛙であったことを思い知る。

【自宅発から道の駅着まで】
12:30くらいnao、shinの三人で自宅発。近くの瑞福祥でランチ。国道23号線を通ってみえ川越インターから伊勢湾岸道に乗り、豊明インターで降りて23号線知立バイパス、岡崎バイパスを経て蒲郡に行き旧有料道路を通って音羽蒲郡インターから東名高速に。赤塚PAで休憩。ナンバー367の車を見てひとつ進む。豊川インターで降りて16:35くらい会場着。その後受付後近くのサークルKで買い出し。サークルKすぐのうめの湯にて食事。朝霧弁当800円。温泉は21:00までだが、食事は17:30オーダーストップなので早めの食事。18:30前道の駅鳳来三河三石着。会場にも駐車場があるが車中泊は禁止と注意書きにあったのでここまで来たが、当日案内された会場には泊まっていったとしか思えないキャンピングカーが。することもなく眠くもあり20:00くらい就寝。季節外れの花火らしい音がずっと続いてうるさかった。

【セレナ助手席ベッド化】
今回車中泊をするにあたり助手席で快適に寝られるよう一計を案じる。セレナの2列目と3列目はフルフラットにして2人寝るとしてもう一人分を助手席で寝られるようにまず後列をフルフラットにした後、助手席を倒してセレナの最後尾の荷室の蓋を助手席の上に乗せ、シートとの隙間に風呂の椅子やら外したヘッドレストを敷き詰める。蓋の置く位置やヘッドレストの咬ませ方を工夫してうまく水平にしてテント泊用のエアマットを置いたらちょうどぴったり同じ大きさ。後ろの二人は車の後ろを枕に、自分は助手席に寝て車の前部を頭にして後ろ2人の間に足を入れると快適。

【就寝後からスタートまで】
後ろの二人は夏用の安物シュラフに毛布1枚、ダウンの封筒式シュラフを掛布団状に広げたものを掛け、自分は長袖下着の上にウインドブレーカーを着て3シーズン用のダウンシュラフに包まって寝るが、暑くてシュラフやウインドブレーカーのファスナーをおろして寝た。しかし01：30ころに寒さで目覚め、手元に置いてあったダウンジャケットをシュラフの中に入れて掛けて寝直す。これで結構寒さはしのげたが、一度ぐっすり寝てしまったらもう寝つきは悪く、ウォークマンをアルバムごとに聴きながらまんじりともせず4時台まで断続的に寝て過ごす。

04:00過ぎもうこれ以上寝られないと起床。すぐに食事。おにぎり3つにパン1つ。牛乳、ヨーグルト、バナナを食べて仕上げに湯を沸かしてコーヒーを淹れブラックで飲む。他の二人も起き出して寒かったと言い合う。寒いはずで気象庁HPではこの朝06：00新城の気温は－1.6℃。

道の駅で無事トイレも済ませ06:30くらい発。07:00前くらい会場着。

まず荷物を預けに受付に行く。預けるのは携帯電話、お風呂セット、着替え、お金、おにぎり2個。

車に戻り07：15くらいに準備を整え会場に向かう。07：30あたりからぼちぼち並び始めたので自分も並ぶ。けっこう前寄りに並んでしまった。もう受付終了時間は過ぎているのにまだ受付に並んでいる人がいる。あとでnaoに聞いたらスタート後5分くらいして受付して出発した選手もいたそうな。（緩い。）また注意書きにはナンバーカードは必ず横向きに着けるようあったが、前はともかく後ろは担いでいるリュックが縦に細長いので縦に着けている選手が多い。しかし誰も注意されてない。（緩い。）

この日のいでたちはピチピチタイツにランパン。靴下はランナーズで貰った5本指ソックスを履いたら東京マラソンで履いた際傷めたのか指先が破れていて、普段ジョグの際履く靴下に履き替える。靴はバスク。上はチームTシャツの上にニューバランスの薄手のウインドブレーカー。帽子も被るがサングラスは薄暗い山道では見にくいのでかけない。

背中にはshinが学校行事の登山で使ったその辺で売っている普通のリュックにハイドレーションにアクエリを倍に薄めたのを1.5ℓくらい、食糧、救急セット、ヘッドランプ、エマージェンシーシートを入れたのを担ぎ、地図を入れたウエストポーチを着用して出る。最初熊よけの鈴をつけて出ようとしたが、他の選手はだれもつけていなかったので、やめとく。

会場に着いてから選手たちのいでたちを見ていると、どなたもお金をかけているようで、自分はいかにもみすぼらしく野暮ったい。履いている靴も古臭いし、軍手を履いている人もいない。決定的なのがリュック。だれも遠足で担ぐようなリュックではなくトレラン専用の体密着型の走りやすそうなものを担いでいる。中にはレースの注意書きにあった必携品をぜんぶ入れてるのかなあ、と疑われるくらい荷物の少ないランナーも。（緩い。）かなり気後れするがしかなたい。そんな自分が前の方に並んでたぶんほかのランナーたちから場違いなやつと思われていただろう。まあいでたちはこんなんでも速く走れればいいのでは、と変に余裕をかましていたが、後でこの変な自信も打ち砕かれる。

今日はGarmin Forerunner 405CXとGarmin Forerunner 910XTを左右の腕に着けて走る。メインは910XTだが、これは気圧で高度を測るようでかなり不正確なため、高度を正確に知るため405CXも着けた。ただ久しぶりに使った405CXの設定を動きが止まるたびに計測を中止するようにしてあり、そのたびに音が鳴るのだが、ちょっと動きが遅くなるとピッと音がして計測を止め、動き出すとまた音がして計測を始めるのが鬱陶しかった。そのため最終的な距離もXTより3㎞弱違った。

スタートを待つ間寒かったが、ウインドブレーカーを羽織っていたので体は大丈夫だったものの足の裏や指が冷え切ってしびれて痛いくらい。走り始めて間もなく治っていったが待つ間は辛かった。

スタート15分前に開会式。二回りすると言っているトップランナーもいるとの案内。

【スタートから大和田林道を経てキャンプ場まで（1時間）】
08：00ゲートをくぐってスタート。すぐに右にUターンして林道を駆け上がる。2㎞過ぎくらいから取り付く登山口で大渋滞するらしいのでそこまでは速めに走っておくといいとのことだったが、㌔5分半ばあたりで実際は走る。どんどん抜かれる。

心配していた標高200mあたりの登山口での渋滞も3分くらいで済み、つづら折りの山道をずらりとランナーが埋め尽くす感じで上り始める。上り始めてからのペースはほどほどでランナーは前後につながっていたがストレスは感じなかった。

山道は谷を一つはさんで尾根を二つ（標高350mと400mくらい）上下する。二つ目の尾根を上り詰めて下りに入ったが、結構ペースが速い。コンタクトとの相性が悪いようで眼鏡着用時にくらべ足元が見えにくいのだ。そのため足さばきがやや他のランナーより遅れプレッシャーを感じ始める。しかもバスクの裏が滑りやすい。湿った石がごろごろしていたり、濡れた木の根っこがあるところでは怖くて仕方なかった。実際3，4回転倒してしまった。しかもその際手をついたとき両手首に激しい痛みが走った。前のランナーが道を譲ってくれたので抜いたがすぐに自分も脇にどいて後続に譲る。その後後を追うがどんどん離されていき、体力、実力の差を見せつけられた。

標高220mくらいまで下ると林道になりほっとする。スタート地点の川を挟んだすぐ東側に出たようで、付き添いと思われる人たちが沿道で応援してくれる。高低イメージ図を印刷して距離とかの情報を少し書き込んだのを見ながら走ったが、ガーミンの距離と少しずれている。どうも山道は距離が正確に測れないようで最終的には2㎞少なかった。そのため距離での位置確認は諦めて高度で確認するようにした。

165mくらいまで下ってからこんどは東尾根に向けての上り。ここまで約60分。

【キャンプ場から最初の登山口に戻るまで（64分）】
この尾根道のピークは二つ。尾根に出て小刻みにアップダウンを繰り返しながら徐々に高度を上げ470mくらいの一つ目のピーク通過。400mくらいまで高度を下げた後二つ目のピークに向けての登り。二つ目の470mくらいのピークが東尾根展望台か？この尾根道では上りも下りもどんどん背後から迫るランナーたちに道を譲る。女性も何人もいてささやかな自信を打ち砕かれる。けっこうトレラン向きだと自負していたのだが、ぜんぜん太刀打ちできない。

後でガーミンの軌跡で確認して分かったが、最初の林道から登山口になるところにもう一度降りてきて、林道をまた上り始める。ここで栄養ジェルをひとつ摂取。ここまで2時間04分。

【二度目の最初の登山口から対面通行になる尾根まで（46分）】
13㎞地点（標高340mくらい）の亀石の滝エイドで3分くらい並んでトイレを済ませ、板チョコ状の食べ物をもらう。とてもかたくてその上粘着力があって差し歯になっている前歯が抜けるかと思った。ここからまた山道を登る。このあたりからようやく後ろから迫るランナーもそれほどではなくなって自分の走り？に集中できた。このときふと前のランナー〔297〕をみるとなんとサンダル履き！親指と人差し指の間がよく擦り切れないものだと感心。谷を登り詰める感じで600mくらいの尾根に出る。ここまで2時間50分。

【対面通行になる尾根から直登始まりまで（19分）】
ここからちょっとだけ対面通行だが、まだ誰も折り返して来なかったのか一人もすれ違わず。すぐに東に分岐して下り始める。このあたりだったか東方向に真っ白に雪を被った山が遠望できた。木曽駒ヶ岳か乗鞍岳か？標高500mくらいまで下ってから名物？の宇連山への直登が始まる。ここまで3時間09分。

【直登開始から宇連山山頂まで（42分）】
標高差400m以上を一気に登る。とくに最初の230mくらいはほんとの直登で730m位の尾根まで喘ぎ喘ぎ上る。ここまでで結構疲れはたまっていたが、それでも先行ランナーを何人か抜いて上る。

730mくらいで尾根に出てここからは尾根道を宇連山頂まで登り詰める。ここから860mくらいまで対面通行。時折トップランナーが駆け下りていく。そのたびに脇にどいて道を譲る。

【宇連山山頂から棚山迂回路エイドまで（39分）】
3時間51分で標高929mの宇連山頂着。910XTは752mでええ加減だが、405CXは933mでほぼ正確。

ここから林道に出るまでの下りはもっとも快適なトレランが楽しめる区間。スピードに乗って走りやすいコースを駆け下りる。

林道に出ておにぎりを一つ摂取。21㎞地点のエイドでハイドレーションに水を足そうと確認するとまだたくさん残っていたのでスルー。しばらく林道を上り下りして23.3㎞のエイド着。ここでカヌー仲間のKさんがDNSしてボランティアとして働いていたと後で聞く。近くに私設らしいエイドがありコーラを振舞ってくれていたのでいただく。栗羊羹もあってこれもいただく。コーラをコップに注いでくれていた若い女性は話を聞いているとトップランナーらしい。ここまで多分4時間30分。

【棚山迂回路エイドから対面通行開始地点の分岐まで（51分）】
ここから山道に入り宇連山山頂手前の対面通行開始地点まで最高地点600m位、最低地点490m位とするアップダウンを延々と繰り返して小刻みに標高をあげていく。自分は遅いながらも上りでは何人か抜きながら進む。

860mくらいの対面通行開始地点の分岐にようやく出て下り始める。ここまで5時間21分。

【対面通行開始地点の分岐から最後の400mピークまで（54分）】
27.5㎞地点でさきほど亀石の滝から登ってきた道を左に分けて西尾根に突入。ここから登りも交えながら下り基調でどんどん高度を下げていく。途中400mくらいのピークを最後にさらにどんどん下る。ここまで6時間15分。

【最後の400mピークからゴールまで（16分）】
下から会場のアナウンスが風に乗ってか聞こえてくる。相当足に来ていたのもあっただろうが、どうも靴との相性が悪かったのか、靴ひもの結び方が甘かったのか、下りでは一歩足を下ろすたびにつま先に痛みが走り、テンポよく下れない。のぼりで抜いたランナーや若い女性ランナーに抜かれ少しずつ引き離されていく。7時間は切れそうだったが、係り員にあと3㎞とちょっとです、と言われた時6時間30分まであと40分くらいだった。㌔12分台くらいで下れたら可能かと思ったが、14分台より速く下れない。西尾根は岩場が多くバスクはこういう地形にマッチしているのか程よいグリップを利かせて走れるが、足が言うことを聞かない。

残り1㎞位で係員にあとは下りだけです、と言われてつづら折りの道を下っていくと会場が眼下に見え始め、表彰式らしい音も聞こえてくる。

ゲートが見えたところで6時間30分切まで残り1分。惜しかった。同じく6時間30分切を目指して駆け下りてきたらしいランナーに道を譲りそれでも急げる限り急ぐ。アスファルト道路に降り立ったところでnaoとshinがカメラを構えて待っていてくれた。最後に大きく左にUターンして50mほどの最後のダッシュ。先ほど道を譲ったランナーがなぜか激しく転倒する横をゴールめがけて走る。ゴールの向こうに係員がグリコのキャラメルのように腕を上げろとゼスチャーしている。両手を高々と上げてゴール。一粒300m。32km走ろと思ったら107粒。

最初の登山口とトイレ以外は最後まで休みなし。エイドでもハイドレーションの残量を確かめるときと飲み物をもらうのを待つ間以外はノンストップ。

幸いレース直前まで痛みが続いていた右股関節痛と左足首痛、左ふくらはぎ痛は発生せず思うように走れた。

最初は5時間台で走れるかとなめていたが、6時間30分台で走ったのが精いっぱいという感じ。とにかく平地を走りたいと思い続けた6時間半だった。これに合わせていろいろトレーニングや経験を重ねたりすればまだまだタイムは縮むのだろうが、トレランを本格的にやると絶対に膝や足首を痛める。フルのトレーニングに差し障りがあるに決まっているから、完走できただけでOKということに。トレランは自分のペースで一人でゆっくり走りたい。後ろから煽られるのは性にあわん。

獲得高度はGarmin Forerunner 405CXでは3284m。こちらの最高高度は今回のコース最高地点である宇連山の標高929m より4m高い933mでかなり正確。Garmin Forerunner 910XT2164mは獲得高度が2146mで最高高度が752mと177mも低い。ネットでいろいろ調べてみると獲得高度は2000m後半から3000m台ということなのでXTの値は論外としてもCXの値もちょっと高めみたい。

距離はオートポーズ機能で測ったCXでは27㎞と少し、XTは30㎞でかなりの誤差。

ハイドレーションの残量は1リットル弱。600㏄くらいしか飲まなかった。

【ゴール後から帰宅まで】
Nao、shinと合流し預けておいた荷物を受け取り、自販機で買ったジュース500㏄を飲み、おにぎり2個を食べる。2人は入らないというので自分だけ会場内の温泉に入ってセルフマッサージ。入浴料400円。まあまあ混雑していたがゆっくり入れた。

15：00くらいに会場を後にして自宅に向かう。この日国道23号線蒲郡バイパス（幸田芦屋－蒲郡）区間が16：00に開通したので、音羽蒲郡インターで東名を下りて、通ってみる最初は快調に流れていたが、幸田桐山インター過ぎから安城西尾インターあたりまで片側1車線の区間は大渋滞。60分くらいロス？

19：00あたりに白子の寿司三昧で夕食。ここでも結構待たされて、20：00過ぎ自宅着。