猪背山(大津と信楽の境)から市境を北へ



- GPS
- 07:26
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 785m
- 下り
- 763m
コースタイム
- 山行
- 6:07
- 休憩
- 1:50
- 合計
- 7:57
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
猪背山にかなり昔に登ったのであるが、殆どが植林で景色は何も見えないこともあって、何の記憶も残っていない。最近、太神山奥駈道と称して朝宮までの南方向の尾根を縦走した記録を見た。これはいいコースだと考えたが、車では2台ないと難しいし、公共交通機関は甲賀コミュニテイーバスが石山寺駅から信楽駅まで出ているのだが、時間が早いこともあって躊躇していた。
そこで、猪背山から太神山奥駆道を経て、太神山まで縦走して、不動寺から南の谷にくだれば、富川・牧林道にでるので、猪背山北尾根登山口まで周回することにした。しかしながら、結果的には、太神山奥駆道の富川・牧林道でそのまま林道経由で登山口と相成ってしまった。
富川・牧林道は昨年、太神山へ富川から登れるはずと徒歩で富川集落から歩いたことがあるが、車であるとアッというまで富川最奥集落に到着だ。集落のすぐ奥が北尾根登山口で、登山口のすぐ先の道路わき広場に駐車して、登山口まで少し戻った。林道法面のコンクリブロック壁がなくなった場所は小沢状で登った形跡が認められた。少し登ると尾根へ進む踏み跡があって、余り歩かれてはいないので小さな倒木が多いが、小沢の左岸の尾根を登る。檜の植林で60年以上の木々と思われる。
今日は曇り後晴れの予報であるが、風が無いのは木々に囲まれた標高が低い地点では無理もなかろう。傾斜は思いのほかきつくはなくて、後期高齢者には嬉しい感じだ。470mポイントのピークに基準点の標識が埋設してあった。此処までくると傾斜は緩やかになって、小さなアップダウンの繰り返しになりそうだ。相変わらず檜の鬱蒼とした植林で周囲は木だらけで何も外は見えない。ただ、稜線も高度が上がると風が葉越しにそよ吹いている。
550mの標高のピークに到着すると、そこが今日進む境界尾根の分岐点であった。猪背山山頂をピストンして来たら、此処から市境界尾根を進むことになるのだ。猪背山までは、直ぐだろうと思って歩き出すが、アップダウンはかなりあって中々山頂に到着しない。いつの間にか踏み跡が山道らしくなったと思ったら、猪背山山頂の標識が沢山現れた。メンバーの一人はかなり昔に来たことがあるが、こんなに標識はなかったはずとのことだ。私もどんな標識があったかは何にも覚えていない。大津信楽境界尾根分岐に戻って、これからのコースは道がないので藪漕ぎがあるかも知れないが、ヒノキの植林なので楽勝の可能性もあると伝えて境界尾根に進んだ。
境界尾根に入ると予想通り下草がないので歩きやすい。南方向から東方向に向きが変わったら、急斜面の下りとなって下方が明るくなってきた。植林が終わるのか?と思ったら、そこは大きく切り開かれた茶畑であった。霜よけの換気扇がカラカラと空回りをしていた。対面にはさらに高みまで茶畑があって、それはそれは美しい風景だ。こんな山の中に如何して茶畑なんだろうと思ったが、ここは富川の隣町、朝宮の宮尻の奥のようだ。
この境界尾根には赤いプラ杭が継続して続いているので、それを確認しながら進めばコースは間違いないので安心だ。茶畑道を進みGPSの軌跡に沿って茶畑の下り斜面、水平面、上り斜面と進むと、そのころから陽ざしが出て来て眩しいくらいの天候となった。時間も正午を過ぎたので茶畑を見ながらゆっくりとランチとした。
茶畑から北側の電柵を越えて檜植林の中に入って、一度下がった標高を上げなければならない上に、踏み跡も殆ど見当たらない樹林を上へ上へと進むだけだ。だが、直ぐに稜線が見えて来て次ぎの尾根を見ると、送電線の鉄塔があるので巡視路があるはずだから、楽勝と勝手に喜んだが、そうは簡単にはいかせてくれないものだった。ピークに出た時に檜の植林でないことに気が付いていれば、も少し注意をしたろうが、安心しすぎて踏み跡の無い藪を右下方向に進んでしまい、GPSを確認すると鉄塔方向から離れていることに気づき元に戻った。GPSの地図をよく見ながら、尾根に忠実に藪尾根を進むとやっと鉄塔に到達したが、サルトリイバラ等に随分と引っかかれて血だらけの始末だ。でも鉄塔に来れば巡視路があるはずだし、我々の進む方向に次の鉄塔があるから、道は確かなはずだ。そう信じていると、やはり巡視路はあって踏み跡などより遥かによい道があった。
いい道につられていると、いつの間にか踏み跡が乏しいものの、ピークに到達したら、此処が太神山奥駆道の分岐であった。これでもうGPSの軌跡のあるコースに入ったので安心と大休止とした。人間は安心するととんでもない誤りを犯す可能性があることを知った。休憩後太神山に進むべく歩き出したら、南方向に進んでいた。やはり記録にあるコースだけにけ踏み跡もしっかりしているなと思って軌跡を確認すると、太神山とは反対の朝宮の方向に進んでいたのだ。ほんの10分程であったが、それを戻る時には長い時間歩いたものだと感ずるくらい、間違いの時間は長い。
ここしばらく、ハイクはもちろん運動もしていなかったことが原因と思われるが、左の足に続いて右足も攣ってしまった。やむを得ず、漢方の六八を飲み、ゆっくり休憩すると足の痛みが取れて歩くのに何の心配もいらなくなった。どうしてこんなに早く痛みが消えるのだろうかと不思議を感じながら、それからは快適に進むことが出来た。
昼食以降の藪状の道や細かなピークでの進む方向のミスが何度かあったことや、私の足攣りなどで、思いのほか時間が経過していた。太神山までの縦走の時間がないばかりか、身体が持ちそうにもない情況に、すぐ先の富川・牧林道で終わりにしようという提案に皆がすぐ同意してくれた。
此処から太神山までは1〜1.5時間は必要だろうと思うと、よほどのんびり歩いたか。老人ハイクは時間に余裕を持たせよと言うことのようだ。
峠から太神山登山口まで、更に駐車地の猪背山北尾根登山口までの舗装路の長かったことは体力的に一杯であったということのようだ。今後はも少し時間余裕を持たせた計画にしないといけないな!と反省しきりであった。
”八”、”竹”
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する