記録ID: 4684888
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ハイキング
北陸
野坂岳-山集落周回
2022年09月15日(木) [日帰り]



体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- 06:06
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 887m
- 下り
- 877m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 5:01
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 6:02
距離 10.1km
登り 887m
下り 880m
敦賀の野坂岳に行ってきた。若越国境を縦走しようと考えたのだが、後期高齢者メンバーは山集落分岐で、予定時間よりも1時間ほど遅れていることを理由に、縦走を諦めて送電線巡視路の尾根を下降した。1昨年初夏に三国山から野坂岳を縦走しているので、今回は逆コースを歩いてみたいと考えた。しかしながら、山分岐からは芦谷山の登り150mと新庄乗越から三国までの300mの標高差となると、時間遅れを更に考慮しないといけなくなる。するとマキノ黒河林道ゲートは闇下になってヘッドランプ頼りのあぶなかっしい最後のアルバイトが待っていると思うと、あきらめざるを得ないという判断しかないのだ。
それはある意味正解であったと思うが、山集落のバスの便は極端に少なく、1.5時間残暑の厳しい田舎の河原脇で、ボーっとただひたすらバスを待ったのだった。
野坂と三国の登山口は大きく離れているので、車2台が必要だ。前回は粟野のいこいの村に置き車をして、マキノ黒河林道ゲートから歩き出して8時間20分でいこいの村に到着した。今回の計画は粟野駅8時頃出発し、マキノ黒河ゲート17:15到着、約9時間強としたのであるが・・・・・。
粟野駅までの小浜線の朝は高校生が一杯で、こんなに沢山の乗客が居ればと思ったが、朝夕の1列車だけの風景のようだ。駅からいこいの村迄は時々木々の下で朝の暑い日差しを避けることもあるが、暑くて溜まらない。ただ葛の赤紫の花が無数に咲いているばかりか、道端にも道路に花が咲いたかのように散っているのを見て少しはシンドサを紛らわせてくれた。
再上段の駐車場に来ると、野坂岳への標識と野坂岳の案内看板があって、1昨年の記憶がよみがえってきた。やっと、ここに辿りつけた安堵感は今も忘れないほどだ。そのシンドイ山行を今からするのかと、やや重い気持ちで公園内の緩い斜面を登り始めた。
登山道を登っていると道脇にヤマジノホトトギスが清楚に1輪咲いていることに誰かが気づいた。もう秋なのか?と思いながら他の花を探すが、特に見当たらない。傾斜が徐々にきつく成って、沢を越えた所で一服としたが、すぐ下にトチノキの大きな葉を発見。するとその下に地蔵さんがあることに気が付いた。知らずに前を通過してしまった我々を、呼び止めたのかもしない栃ノ木地蔵であった。
栃ノ木地蔵からは傾斜は更に強まって、ゼイゼイ言いながら登ると、一の岳の表示がありベンチもあるので休憩だ。目の前には敦賀の町が広がっている。面前の木に赤い実がついているとの声に、近づいてつまんで食べると少々甘い味がした。ヤマボウシの実であった。記憶ではもう少し甘いのと粒が表面にあったように思うのだが。休憩地なので、皆が食指を広げて試食をしたものと思えて、ほんの僅かの実しかついていなかった。一の岳から二の岳に進むと早や山毛欅の木が見えて来た。今回の山行はこの山毛欅を鑑賞することも一つの目的だ。その内三の岳について、野坂岳山頂も直ぐ近くだ。
山毛欅もなくなり灌木群に覆われてきたら突如避難小屋だ。山頂はすぐ先なので、取りあえず朝が早かったので腹ごしらえをした。この小屋は綺麗に整理されていて、何度目かだが感心するほど綺麗なことには嬉しい限りだ。
野坂岳山頂は誰も居ず、我々の独占だ。360度の光景が遠くはやや霞むがすべてが見える。前回の三国からの時は殆ど何も見えなかったような気がするが、くたくたで見ていなかったのかもしれない。これから行くべき三国山も見える。岩籠から乗鞍の稜線も手に取るようだ、北にはサザエや西方ケ岳、西には久須夜ケ岳や青葉山も。南に転じると、雲谷山、大日、大御影、直ぐ手前には庄部谷山、その左には芦谷山らしきピークも伺える。
野坂岳山頂到着時間が予定から既に1時間弱遅れていることが気掛かりだ。この先の様子を見て、三国をあくまで目指すか、山に下るかの判断が必要になりそうだ。野坂岳を下り始めるとリョウブなどの灌木で陽ざしが暑いと不満を言っていると、いつの間にか山毛欅が見えだして、陽ざしは遮られている。物凄く大きな山毛欅や捻り廻った山毛欅などを見ながら若越国境稜線の木々の面白さなどを鑑賞しながら歩みを進めた。すると突然広場となって、沢山の木々が伐採された場所に出た。周りに赤いテープなどがあったり、白のPPテープがあったりしている。すぐ先に送電線の鉄塔が見えた。するとこれは新たな送電線建設用地かも知れないな?と感じた。この先の芦谷山や庄部谷山との稜線では風力発電機が50塔以上設置される計画が進んでいること、既に調査用の60m高さの風衝塔が設置されているのを昨年目にした時には愕然としたものだ。しかも、必要とは思えない場所の大きな山毛欅が無残にも伐採されて放置されていたのだ。
ヒョットしたらそれかも?と思ったが、そうではなさそうだ。そのすぐ先が山集落への分岐であった。白のPPテープは山集落に向けて長い距離を登山コース脇に続いていた。
山分岐でこの先をどうするか決める為に休憩して時間との相談だ。芦谷の登りと新庄乗越からの三国山を考えると、此の儘行くことへのシンドサばかりが浮かんできて、闇下歩行を避けるべく、山への下降を決めて下りだした。白PPテープが最後まで我々のコース案内するかのように時には左に、又右にとあった。このPPテープを張った労力は我々のシンドサの比ではないことを考えたりして下っていた。
送電線の鉄塔が現れると、山集落までもが良く見えるようになってきた。鉄塔も山に向かっている。391m地点から右の谷側に下りだして、谷沿いの道となった。そしていつの間にか尾根状を越えると北側の谷にコースが進み、沢の渡渉点であった。此処までくるとほぼ水平の道を進むと堰堤があったので林道も近いことを知った。すると再び渡渉をすると、そこに家屋があった。今は誰も住んではいないようだが、その昔はここを拠点に色んな仕事をしていたのであろう。その庭にはヤマジノホトトギスの大群落があるのには驚いた。あとは古い林道を進むだけだ。山集落最奥の家屋が見えて来た頃、道端にはゲンノショウコの白い小さな花が楚々と咲いていた。
山の中では木々の下に入れば、涼しい風も吹いて暑さも余り気にならなかったが、里に来ると遮るものが何もなく、真夏の太陽の陽射しは辛い。バス停も中々判らず、人の気配もなし、店らしきガラス戸を開けて『こんにちわ』と声掛けするも反応なし。最近の世間の状態を確認するに過ぎなかった。幸いおばーちゃんが道に出てこられたので、バス停を確認できてほっとした。ただバス便は極端に少なく、1,5時間待ちだ。JR駅も西鶴賀があるがかなり遠い。バスも町に近い所に行けばあるのだろうが、ウロウロする天気ではないので川そばの竹林の日陰で、よもやま話で時間をかせぎながら田圃の稲の穂の下がり具合や川の魚を覗いたり、川の中の堰にあるコンクリ構造物は本来魚道のはずであるが、中途半端のいい加減さをののしり合っている内にバスがきた。
縦走は頓挫して山集落に逃げたのであるが、長いバス待ちや列車時間の関係もあって、結局は黒河林道ゲート到着時間は縦走予定の到着時間より30分遅れであった。秋になりかけた空の明るさは18時を過ぎると急にうす暗くなるので、白谷温泉あたりに来た時に18時で、まだ明るいことにホッとして帰路についたのだった。
”八”、”竹”
それはある意味正解であったと思うが、山集落のバスの便は極端に少なく、1.5時間残暑の厳しい田舎の河原脇で、ボーっとただひたすらバスを待ったのだった。
野坂と三国の登山口は大きく離れているので、車2台が必要だ。前回は粟野のいこいの村に置き車をして、マキノ黒河林道ゲートから歩き出して8時間20分でいこいの村に到着した。今回の計画は粟野駅8時頃出発し、マキノ黒河ゲート17:15到着、約9時間強としたのであるが・・・・・。
粟野駅までの小浜線の朝は高校生が一杯で、こんなに沢山の乗客が居ればと思ったが、朝夕の1列車だけの風景のようだ。駅からいこいの村迄は時々木々の下で朝の暑い日差しを避けることもあるが、暑くて溜まらない。ただ葛の赤紫の花が無数に咲いているばかりか、道端にも道路に花が咲いたかのように散っているのを見て少しはシンドサを紛らわせてくれた。
再上段の駐車場に来ると、野坂岳への標識と野坂岳の案内看板があって、1昨年の記憶がよみがえってきた。やっと、ここに辿りつけた安堵感は今も忘れないほどだ。そのシンドイ山行を今からするのかと、やや重い気持ちで公園内の緩い斜面を登り始めた。
登山道を登っていると道脇にヤマジノホトトギスが清楚に1輪咲いていることに誰かが気づいた。もう秋なのか?と思いながら他の花を探すが、特に見当たらない。傾斜が徐々にきつく成って、沢を越えた所で一服としたが、すぐ下にトチノキの大きな葉を発見。するとその下に地蔵さんがあることに気が付いた。知らずに前を通過してしまった我々を、呼び止めたのかもしない栃ノ木地蔵であった。
栃ノ木地蔵からは傾斜は更に強まって、ゼイゼイ言いながら登ると、一の岳の表示がありベンチもあるので休憩だ。目の前には敦賀の町が広がっている。面前の木に赤い実がついているとの声に、近づいてつまんで食べると少々甘い味がした。ヤマボウシの実であった。記憶ではもう少し甘いのと粒が表面にあったように思うのだが。休憩地なので、皆が食指を広げて試食をしたものと思えて、ほんの僅かの実しかついていなかった。一の岳から二の岳に進むと早や山毛欅の木が見えて来た。今回の山行はこの山毛欅を鑑賞することも一つの目的だ。その内三の岳について、野坂岳山頂も直ぐ近くだ。
山毛欅もなくなり灌木群に覆われてきたら突如避難小屋だ。山頂はすぐ先なので、取りあえず朝が早かったので腹ごしらえをした。この小屋は綺麗に整理されていて、何度目かだが感心するほど綺麗なことには嬉しい限りだ。
野坂岳山頂は誰も居ず、我々の独占だ。360度の光景が遠くはやや霞むがすべてが見える。前回の三国からの時は殆ど何も見えなかったような気がするが、くたくたで見ていなかったのかもしれない。これから行くべき三国山も見える。岩籠から乗鞍の稜線も手に取るようだ、北にはサザエや西方ケ岳、西には久須夜ケ岳や青葉山も。南に転じると、雲谷山、大日、大御影、直ぐ手前には庄部谷山、その左には芦谷山らしきピークも伺える。
野坂岳山頂到着時間が予定から既に1時間弱遅れていることが気掛かりだ。この先の様子を見て、三国をあくまで目指すか、山に下るかの判断が必要になりそうだ。野坂岳を下り始めるとリョウブなどの灌木で陽ざしが暑いと不満を言っていると、いつの間にか山毛欅が見えだして、陽ざしは遮られている。物凄く大きな山毛欅や捻り廻った山毛欅などを見ながら若越国境稜線の木々の面白さなどを鑑賞しながら歩みを進めた。すると突然広場となって、沢山の木々が伐採された場所に出た。周りに赤いテープなどがあったり、白のPPテープがあったりしている。すぐ先に送電線の鉄塔が見えた。するとこれは新たな送電線建設用地かも知れないな?と感じた。この先の芦谷山や庄部谷山との稜線では風力発電機が50塔以上設置される計画が進んでいること、既に調査用の60m高さの風衝塔が設置されているのを昨年目にした時には愕然としたものだ。しかも、必要とは思えない場所の大きな山毛欅が無残にも伐採されて放置されていたのだ。
ヒョットしたらそれかも?と思ったが、そうではなさそうだ。そのすぐ先が山集落への分岐であった。白のPPテープは山集落に向けて長い距離を登山コース脇に続いていた。
山分岐でこの先をどうするか決める為に休憩して時間との相談だ。芦谷の登りと新庄乗越からの三国山を考えると、此の儘行くことへのシンドサばかりが浮かんできて、闇下歩行を避けるべく、山への下降を決めて下りだした。白PPテープが最後まで我々のコース案内するかのように時には左に、又右にとあった。このPPテープを張った労力は我々のシンドサの比ではないことを考えたりして下っていた。
送電線の鉄塔が現れると、山集落までもが良く見えるようになってきた。鉄塔も山に向かっている。391m地点から右の谷側に下りだして、谷沿いの道となった。そしていつの間にか尾根状を越えると北側の谷にコースが進み、沢の渡渉点であった。此処までくるとほぼ水平の道を進むと堰堤があったので林道も近いことを知った。すると再び渡渉をすると、そこに家屋があった。今は誰も住んではいないようだが、その昔はここを拠点に色んな仕事をしていたのであろう。その庭にはヤマジノホトトギスの大群落があるのには驚いた。あとは古い林道を進むだけだ。山集落最奥の家屋が見えて来た頃、道端にはゲンノショウコの白い小さな花が楚々と咲いていた。
山の中では木々の下に入れば、涼しい風も吹いて暑さも余り気にならなかったが、里に来ると遮るものが何もなく、真夏の太陽の陽射しは辛い。バス停も中々判らず、人の気配もなし、店らしきガラス戸を開けて『こんにちわ』と声掛けするも反応なし。最近の世間の状態を確認するに過ぎなかった。幸いおばーちゃんが道に出てこられたので、バス停を確認できてほっとした。ただバス便は極端に少なく、1,5時間待ちだ。JR駅も西鶴賀があるがかなり遠い。バスも町に近い所に行けばあるのだろうが、ウロウロする天気ではないので川そばの竹林の日陰で、よもやま話で時間をかせぎながら田圃の稲の穂の下がり具合や川の魚を覗いたり、川の中の堰にあるコンクリ構造物は本来魚道のはずであるが、中途半端のいい加減さをののしり合っている内にバスがきた。
縦走は頓挫して山集落に逃げたのであるが、長いバス待ちや列車時間の関係もあって、結局は黒河林道ゲート到着時間は縦走予定の到着時間より30分遅れであった。秋になりかけた空の明るさは18時を過ぎると急にうす暗くなるので、白谷温泉あたりに来た時に18時で、まだ明るいことにホッとして帰路についたのだった。
”八”、”竹”
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
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