八甲田 笠松峠

コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2004年01月の天気図 |
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写真
感想
昨夜からの新雪が道路脇の木々に満艦飾の雪華を咲かせている。ここまで来なければ見れない雪景色だ。酸ヶ湯の上の駐車場は除雪されていない。なんでか。公共駐車場のはずなのに。ホテルまでの道はしっかり除雪されているのに。これでは山へ登るスキーヤー、登山者、はたまた雪華鑑賞者をまったく眼中に入れていない。スノーシューとワカンで出発する。出鼻からひざ上のラッセル。これではすいれん沼はもとより、傘松峠にさえ着けないのではと先行きが不安になる。ガスはだんだん上がり地獄湯ノ沢上部あたりまで見えてくる。途中から仙人岱へ向かおうかと話してみたものの、このラッセルではとても無理とあきらめ素直に国道歩きと決め込む。西風の強く当たるところは幾分ラッセルが浅いはずと、つらさをこらえて前進する。地獄湯ノ沢からは、スノーシューの熊に替わってもらう。大またでどんどん進む。歩幅が合わず自分は、遅れだす。なんでだ。二の橋で今度は自分が、三の橋から又、熊にラッセルしてもらう。補助板、水道敷きなどと交互にラッセルを変わって進む。助かる。自分が全部ラッセル出来ないとは。
石倉岳が見えるカーブで丁度石倉岳が姿を見せてくれた。南八甲田の山並みも時折見えたものの山頂部は見えず、いまいちだった。順調に傘松峠に着くと、熊がもっと先へ行ってみようというのを初めは無理しないがいいのだよと無理に止めて石倉岳の下まで戻り昼食とする。時に止むものの雪は降り続いていて帰りのトレースが消えてしまうのではと思ってもいたので。予想したとおり、ツエルトを張り昼食を採っている間にトレースはすっかり消えてしまっていた。来た時と同じになった雪の原を、熊はどんどん先へラッセルして行く。ワカンの自分は追いつけないままどんどん遅れてしまうではないか。手は冷たくなる、しかも西風に向かって歩くのでメガネに雪が付きだす。熊は一寸ふり返るがすぐ又歩き出す。“一人ならいいが、二人以上では後ろに遅れている人の声が届くぐらいにいてくれなければ”とつい愚痴をを言う羽目になってしまう。情けない。これほどまでに彼女にバイタリテーがあるとは思わなかった。そんなこんなでラッセルしても二時間かからずに、ゲートに着いてしまった。筋力トレーニングをしなければ。
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