赤岳主稜、小同心クラック

コースタイム
16日 6:00起床 9:00下山開始 10:30美濃戸
過去天気図(気象庁) | 2011年01月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
ファイル |
非公開
4888.xls
計画書
(更新時刻:2011/01/13 05:00) |
写真
感想
久々に厳しかった。何が厳しいって寒さと顔にあたる猛烈な風です。取り付き
までにやや予定時間より遅れながらも、さくさく登れば問題ないと踏んでいた
のがやや甘かったか。3度目という油断もあったかもしれない。ガスっぽかった。
ビレイ中寒そうだったので薄いダウン着込んでいった。降りたときにはビショ
濡れだったが、これは大正解だった。着てなかったら体温をかなり奪われて
いただろう。
岩のコンディションはそれほど悪くなく、支点もところどころ見つけることは
できた。ただ寒い!顔が凍傷になるのを避けるために絶えず息を吐いて暖めた。
他にパーティーはいなかった。時間感覚がだんだん麻痺してきた。時計を
もっと見るべきだった。実際は寒さでおっくうだったのだが。
稜線に抜けたときには日没直前。稜線上もすごい風で展望荘のかげを頼りに歩を
すすめる。展望荘周辺も完全に風はさえぎられていなかったが、ようやく休憩。
心配させないように無線を入れるが、つながらない。しかし歩きだしてから
連絡がとれてほっとする。ここまできたら何とかなるだろうと思っていたら、
それも大甘だった。暗闇の地蔵尾根は全く知らない尾根となっている。
トレースはない。柵や鎖が出ているのをたどって降りると、とぎれる箇所が
出てくる。方角と以前通ったときの記憶だよりに進むと、やっと見覚えのある
樹林帯に出た。助かったと思った。
テントに戻るとうどんを温めてくれた。大変ありがたかった。待っていてくれた
皆さんご心配おかけしてすみませんでした。
会の集中山行の一環として行った今回の山行。
色々と反省すべき点の多い山行だった。
入山前から天候が悪くて条件が厳しいことは想定して臨んだものの、気温-18℃、風速15m程度。他に取り付いているパーティはなく我々だけ。実際のところ、冬山の厳しさが身に染みた。
体力不足・基本的な技術の不足からパートナーのkuriちゃんを待たせる場面が多かったように思う。それが積み重なって時間の遅れにつながった。
特に上部岸壁の出だし部分を僕がリードした際、通常のルートは岩の弱点を突いて右側から回り込むところを、左側のたった壁にスリングが3本連なっている部分を行ってしまった。わざわざ難しそうなところに行った結果、A0での突破もできずヌンチャクを残置して降りることになってしまった。結局右側のルートを登りなおし、このピッチだけでも3,40分のロスになってしまった。安全・スピードを最優先しなければいけない場面で、明らかな判断ミスだった。
結局、順番待ちが一切なかったにも関わらず、取り付きから登攀終了まで5時間かかってしまった。
頂上からの下降も一苦労。
風とガスで視界は利かず、先行者のトレースも風で消されていた。地蔵尾根を下る途中で日も暮れヘッデン行動になり、何度かルートを見失ったがkuriちゃんの読図のおかげでルートに戻ることができた。
明るい内に降りて来ていれば何てことはなかったのかもしれないが、一般登山のルートとは言え、日が落ちた中をトレースなしに行動することはかなり厳しいものだと実感した。
下山が遅くなり、他の班の人たちには大変ご心配とご迷惑をおかけしました。
基礎から鍛えなおして再チャレンジしたいと思います。
感想読んでるだけで、厳しそう...
取りあえず、無事下山。良かった良かった。
登攀そのものより、地蔵尾根の下りが大変そうだね。
失敗も含めて良い経験になりました。
失敗も含めて良い経験になりました。
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