北八甲田大岳

コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2003年08月の天気図 |
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感想
妹が山へ行きたいと靴と雨具を買ったというので付き合うことにする。山は歩いたことが無いので少し不安である。下界の天気をよそに山は黒い雲に覆われている。
天気は良いとの予報なのだが山は黒い雲で覆われていてガスが笹をぬらしていた。買いたての雨具を着て出発。途中雨具を着ようとしていた人を二人追い越す。私たちははじめから着てきたので良かった。仙人岱避難小屋に泊ったと言う男性が一人降りてきて昨晩は風が強かったとのこと。一人だけだったとも話して別れた。妹の初めての山がガスで周りの景色が見えずさっぱり山の説明も出来ない。こんな天気でも一歩一歩後を遅ればせながらもついてくる。整備された道路より歩いていなかったので歩みは遅いが順調に歩を進めているようだ。ガスの仙人岱に着きそのまま避難小屋に入る。きれいに整理された小屋は何時来ても気持ちが良い。大岳避難小屋に泊ったというご夫婦が入ってきてしばし雑談。風の強い中大岳を越えてよく来たものだ。幾分ガスもはれてきて回りの草花が鑑賞できるほどになった。八甲田清水を一口飲んで雪田の遅い花々を観賞しながら大岳に向かう。森林限界を過ぎると矢張り風は強くよろけそうになる。三段に積み上げられた蛇籠に押しつぶされそうな圧迫感を抱く。登りづらい道を何とか乗り切ったが山頂は風が強くて立ち止まっておれないのでそのまま大岳避難小屋へ下る。
仙人岱で合ったご夫婦が出発の準備中だった。ほかにもザックをデポして大岳を目指すパーテイや昼食のため入って休憩している人もあり混雑していた。靴を脱いで二階三階に上るのは大変なので衆目の中あえて靴のまま二階に登る。風が強くガスが深く皆濡れた状態で避難小屋に入ってきている。じっと立ちっぱなしで席のあくのを待つ苦痛は大変だ。「後で拭いてゆくから靴のまま上がって休みなさい」と言ったが土足厳禁の張り紙に誰もが気後れしている。靴脱ぎ場も無くしかも急なはしごを上るのは大変なのだ。まして階段なら登り降りが楽にできるのに。飲み屋の「こあがり」でもあるまいし非常時に多数の人を収容できなければ非難小屋の意味がない。これだけの大きな建物でも休める人数は20人ぐらいか。夏休みなので子供づれのパーテイもあった。秋口になれば寒くもなるので暖房も考えて欲しいものだ。初め付けてあったストーブもいつの間にか撤去されてしまった。後味の悪い小屋を後に毛無岱へ向かう。やっとガスも晴れ大岳山頂も見え出す。初めて見る景色に妹は感激している。上、下毛無岱の休憩所で休み休み景色を充分に堪能しながら酸ヶ湯へ向かう。途中工藤さんご夫婦、斉藤さんご夫婦に会う。24日の合同登山の参加をお願いする。すっかり晴れ上がった酸ヶ湯へ無事長時間の山歩きを終える。一日で天気の変わりようを体験できて良かったと言ってくれた。
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