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近畿

観音山〜「孤高の人」加藤文太郎の故郷を巡る旅〜

2014年08月23日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
13.1km
登り
268m
下り
269m
天候 悪天の予想に反してピーカン
過去天気図(気象庁) 2014年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
【往路】(前日金曜日出発)
品川バスターミナル21:00=(京浜急行バス)=6:30鳥取駅6:52=(JR山陰本線)=7:38浜坂駅
【復路】
14:30浜坂駅=(全但バス)=17:30阪急三宮
コース状況/
危険箇所等
【観音山】
加藤文太郎氏が、奥さんとの結婚式当日に縦走してきて最後に登ったのがこの山だそうです。
この観音山は、神社の裏手にある標高230メートルくらいの小さい山です。
だから、完全にナメてましたが、割と普通に山道でした…。
KEENのサンダルで行きましたが、素足にサンダルつっかけただけの服装で行くところではなかったです。
クモの巣いっぱい、ヘビにも遭遇、濡れた土や石はよく滑る…。
できるだけ肌は露出しない服装で、きちんと運動靴か何か履いて行くことをオススメします。
また、違う道から下山しようとして、生まれて初めてのイノシシに遭遇!!
恐ろしくなってピストンに変更しました。
山頂には昨年立て替えたばかりの立派なお堂があり、中には国の重要文化財が安置されているそうです。

【加藤文太郎記念図書館】
ネットでよく建物の写真を見ますが、遠目から見ても割と目立つ建物です。
こぢんまりした図書館で、オープンから20年経つそうですがとてもキレイです。
オリジナルのTシャツとタオルを売ってたんですが、うっかり買い忘れました…。
登山関連の書籍があるのですが、結構種類がたくさんあって見ごたえありそう。
時間がなくて全然目が通せなかったですけど、読んでみたい本はたくさんありました。

【加藤文太郎の墓】
これがですね、探すのに結構難儀するらしいとネットで読んだのですよ。
なので、お墓へ行く前に先に図書館へ行って場所を聞き出す作戦でいきました。
図書館の方では、よほどいろいろな方に聞かれるのでしょうか、わざわざお墓への地図を印刷したものを用意してありました(笑)。
それを見ながら、道中にあるお墓への道標を頼りに、割とすぐお墓にたどり着くことができました。
が、運がいいのか悪いのか、この日なんと加藤家のご家族の方々がお墓掃除にいらしていて…。
先方ももはや観光客には慣れているようで、「これが加藤文太郎の墓です」と、いくつか並んだ墓石のうち文太郎さんのものがどれなのか教えてくれました。
突然見ず知らずの他人がやってきて身内の墓を見るなんて、普通はあまりいい気分がするものではないでしょう。
でもこの時、ご家族の女性に「(お墓参りに来てくれて)どうもありがとうございます!」と言っていただけて、本当にほっとしたし嬉しかったです。
気さくな感じの皆さんで、安心いたしました。
が、…元来人見知りなもので、あまりの気まずさに1分と居られずそそくさとお墓をあとにしてしまいました…。

【宇都野神社】
文太郎さんと奥さんが初めて出会った場所として、小説に描かれています。
上記の3つの場所は、すべて線路より北側にあるのですが、これだけは線路を挟んで南側にあります。
でも駅からそんなに遠くありません。
Googleマップさんに導いてもらってすぐ着きました。
長い石段を上がるとお宮があるんですが、その両脇にも小さなお宮がたくさん並んでいて、いろいろと祭られているようです。
どんな由縁があるのかは全然分かりませんが…。
個人的に感じたことですが、浜坂というところは神社や道祖神のようなものがいたるところにある印象です。
その他周辺情報 浜坂駅には広い待合室があって、空調バッチリで快適です。
駅を出て右手に足湯があります。
左手にはコンビニと土産物屋を一緒にしたようなのが建っています。
駅チカに大きな小学校があって、遊びまわる子供たちにもずいぶん遭遇したので、もしかしたら結構人口多いのかもしれません。
温泉宿も多数あり、またカニの産地だそうで、普通に観光旅行に行っても十分楽しめそうです。
鳥取駅に着きました。ここからJRで浜坂へ移動します。※ちなみに浜坂は兵庫県なんですが、神戸より鳥取の方がずっと近いです。
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鳥取駅に着きました。ここからJRで浜坂へ移動します。※ちなみに浜坂は兵庫県なんですが、神戸より鳥取の方がずっと近いです。
1時間もかからず浜坂駅へ到着。
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1時間もかからず浜坂駅へ到着。
なんすかこれは(笑)。
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なんすかこれは(笑)。
ざっと地図を見ますがよく分からないので、Google先生に導いていただくことにします。
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ざっと地図を見ますがよく分からないので、Google先生に導いていただくことにします。
線路沿いにしばらく歩いて方角を変えて、目の前に見えているのが観音山です。
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線路沿いにしばらく歩いて方角を変えて、目の前に見えているのが観音山です。
だだっ広い田んぼの途中に、蓮が咲いていました。
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だだっ広い田んぼの途中に、蓮が咲いていました。
観音山の取付きへの道を誤り、畦道を歩くハメに。
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観音山の取付きへの道を誤り、畦道を歩くハメに。
麓の神社にやっと着きました。結構立派な神社です。
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麓の神社にやっと着きました。結構立派な神社です。
大きいですね。
神社の右手の坂道を行くと…
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神社の右手の坂道を行くと…
これが観音山の入口です。
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これが観音山の入口です。
途中にお地蔵さまがたくさんありますよ。
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途中にお地蔵さまがたくさんありますよ。
9丁目に着きました。
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9丁目に着きました。
これが9丁目の門。写真に撮りませんでしたが、両サイドの柵の中にちゃんと鬼みたいのが入ってます。
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これが9丁目の門。写真に撮りませんでしたが、両サイドの柵の中にちゃんと鬼みたいのが入ってます。
地元の山を大切にしている気持ちが伝わります。
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地元の山を大切にしている気持ちが伝わります。
この山を開山した人かな?が祀られています。
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この山を開山した人かな?が祀られています。
いくら山頂を捜し歩いても見つからなくて、ここが一番展望がよかったです。でっかいポールが建ってるの見えます?
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いくら山頂を捜し歩いても見つからなくて、ここが一番展望がよかったです。でっかいポールが建ってるの見えます?
どうやら、鯉のぼりを飾る棒のようです。あの棒、街からよく見えます。
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どうやら、鯉のぼりを飾る棒のようです。あの棒、街からよく見えます。
デジカメにSDカード入れ忘れて携帯カメラになっちゃったので大分画質が汚いですが…
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デジカメにSDカード入れ忘れて携帯カメラになっちゃったので大分画質が汚いですが…
本当は最高に展望が良いのです。きっと、文太郎さんもこの景色を見て育ったのでしょうね。
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本当は最高に展望が良いのです。きっと、文太郎さんもこの景色を見て育ったのでしょうね。
何だか旗がたくさん建ってるので、導かれてみると…
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何だか旗がたくさん建ってるので、導かれてみると…
立派なお地蔵様。
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立派なお地蔵様。
そしてこれが本殿。中に、「木造十一面観音菩薩立像」という国指定重要文化財が安置されています。
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そしてこれが本殿。中に、「木造十一面観音菩薩立像」という国指定重要文化財が安置されています。
お、もう一つ道があるようですね。行ってみましょう。
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お、もう一つ道があるようですね。行ってみましょう。
ずいぶん古いですが、荷揚げなどに使われるレールの跡でしょうか。
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ずいぶん古いですが、荷揚げなどに使われるレールの跡でしょうか。
そのレールの奥に道が延びています。ここを行けば下山できるものと思われますが、入って早々イノシシに遭遇し、驚きのあまり左足をつる(笑)。
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そのレールの奥に道が延びています。ここを行けば下山できるものと思われますが、入って早々イノシシに遭遇し、驚きのあまり左足をつる(笑)。
おっかないので、来た道を戻る事にしました。神社まで降りてきたときには本当にほっとしました。
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おっかないので、来た道を戻る事にしました。神社まで降りてきたときには本当にほっとしました。
で、次に目指したのがこちら。山をイメージした外観だそうです。
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で、次に目指したのがこちら。山をイメージした外観だそうです。
はい、今回のメインともいうべき「加藤文太郎記念図書館」です。
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はい、今回のメインともいうべき「加藤文太郎記念図書館」です。
さっそく2階へ上がってみましょう。
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さっそく2階へ上がってみましょう。
文太郎さんが撮影した写真が数多く展示してあります。ただでさえ荷物多いのに、よくカメラなんか持って行ったなぁ。
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文太郎さんが撮影した写真が数多く展示してあります。ただでさえ荷物多いのに、よくカメラなんか持って行ったなぁ。
さまざまな遺品が飾られています。
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さまざまな遺品が飾られています。
白っぽい方のスキー板は、奥様・花子さんのものだそうです。
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白っぽい方のスキー板は、奥様・花子さんのものだそうです。
先端がおへそのように出っ張っているので、「へそスキー」と呼ばれていたそうですよ。
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先端がおへそのように出っ張っているので、「へそスキー」と呼ばれていたそうですよ。
この「シール」の紐を、板のヘソ部分にひっかけて取りつけていたんですって。
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この「シール」の紐を、板のヘソ部分にひっかけて取りつけていたんですって。
新田次郎さんのお見えになったんですね。
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新田次郎さんのお見えになったんですね。
博物館の隣に、山にまつわる本が並んでいる部屋があります。そこで見つけた一冊。
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博物館の隣に、山にまつわる本が並んでいる部屋があります。そこで見つけた一冊。
昭和一ケタの時代に初版された奥秩父の紀行文です。まだ深田久弥が百名山を制定する前のものです。
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昭和一ケタの時代に初版された奥秩父の紀行文です。まだ深田久弥が百名山を制定する前のものです。
図書館をあとにします。道中見つけた「温泉塔」。飲めるそうです。他にも、温泉たまご用の井戸もありました。
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図書館をあとにします。道中見つけた「温泉塔」。飲めるそうです。他にも、温泉たまご用の井戸もありました。
あっ!!カニ!!!!
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あっ!!カニ!!!!
看板みーっけ。左折〜
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看板みーっけ。左折〜
んで、右折〜
ってココ行くの!?だ、大丈夫かな…部外者なんだけど入っていいのかな…
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ってココ行くの!?だ、大丈夫かな…部外者なんだけど入っていいのかな…
恐る恐る敷地に入ると、白い柱が遠目に見えるのですぐそこが加藤文太郎のお墓だと分かりました。ただ、諸事情あって写真はこの1枚のみです…。
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恐る恐る敷地に入ると、白い柱が遠目に見えるのですぐそこが加藤文太郎のお墓だと分かりました。ただ、諸事情あって写真はこの1枚のみです…。
気持ちを落ち着かせるために(笑)宇都野神社へ行きました。
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気持ちを落ち着かせるために(笑)宇都野神社へ行きました。
これが、文太郎さんが花子さんに切れた鼻緒を付け替えてやったという石段ですね。ロマンチックやなぁ♪私にもそんな出会いないかしら…
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これが、文太郎さんが花子さんに切れた鼻緒を付け替えてやったという石段ですね。ロマンチックやなぁ♪私にもそんな出会いないかしら…
で、一人寂しく海岸を歩く(笑)。
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で、一人寂しく海岸を歩く(笑)。
海水浴場があるんですが、あんまり賑わってなかったです。ちなみにこの辺の海岸はジオパークとかってのになってるらしい。
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海水浴場があるんですが、あんまり賑わってなかったです。ちなみにこの辺の海岸はジオパークとかってのになってるらしい。
城山にも行きたかったんだけど道に迷った上時間がもうないので、駅へ戻る事にしました。
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城山にも行きたかったんだけど道に迷った上時間がもうないので、駅へ戻る事にしました。
おっきなバッタ!!自然が本当に豊かな街だね。
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おっきなバッタ!!自然が本当に豊かな街だね。
朝は空いてなかった、駅前の足湯。
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朝は空いてなかった、駅前の足湯。
うっひょひょ〜!!気持ちええ〜〜〜!!たまらーん!!出たくなーい!帰りたくなーい!!
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うっひょひょ〜!!気持ちええ〜〜〜!!たまらーん!!出たくなーい!帰りたくなーい!!

感想

神戸に嫁いだ妹が来月男の子を出産予定なので、生まれる前に一度遊びに行くことになりまして。
同じ兵庫なので、ついでに加藤文太郎さんの故郷も見てこようと思い立って今回の旅を企画しました。
ただ、浜坂と神戸ってめっちゃ離れてるのね…。
浜坂は兵庫の最北西部で、もはや鳥取の方が近いのです。
今回は日帰りで滞在時間も短く、見たいところが全部見られず残念でした。
浜坂駅近辺のみならず、新温泉町には見どころがたくさんありそうです。

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コメント

お姉さんも
嫁げる日が来るといいですね(決して嫌味ではないよ)

イノシシは惜しい事しましたね〜
牡丹鍋で一杯やり損いましたな。

仕留めましたらご一報くだされお酒は用意します(笑)
2014/8/26 0:03
読み間違えた
「稼げる日が来るといいですね」と読み間違えました(笑)。

ひとりぼっちで山歩いてて、いきなりイノシシが目の前を横断してごらんなさい!!
仕留めるどころの余裕なんかこれっぽっちもありませんぜ。
でも、牡丹鍋で一杯は相当魅力的ですね
2014/8/26 23:44
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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