滝谷/ドーム中央稜

天候 | ■23日(土)晴れ ■24日(日)晴れのち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■温泉&食事は毎度の竜島温泉。 大人一人500円は安い?(たぶん) 食事は今回カツカレーにトライ。 ⇒野菜ゴロゴロの家庭的なカレーでカツも揚げたてgood ■ソフトクリーム 500円@涸沢小屋→400円@徳澤園→300円?@上高地BT |
ファイル |
非公開
5134.xls
計画書
(更新時刻:2011/07/12 05:00) |
写真
感想
■アプローチ
北穂小屋から奥穂高方面へ向かい最初に出てくる鎖場を下りたところで、
上からみて右下へ方向へ下りて行く。足場が悪いので落石を起こさない
ように注意。
踏み跡とケルンを追って 20 分ほど下ると懸垂支点に辿り着く。
懸垂前にクライミングシューズへ履き換え。
アプローチに関しては北穂小屋で詳しい張り紙がされていたので確認す
ると良い。
■クライミングノート
・1 ピッチ目 30m 4 級(ttana)
凹角を登り、チムニーに体を突っ込んだとおもったら若干外に頭をだす。
すぐ上の岩と岩の間に狭いながら足場のあるところがビレイポイント。
朝一番、西面で岩が冷えていて少し緊張する。
・2 ピッチ目 30m 5 級(yhiro)
2-3m リッジを越えると 3-4 畳ほどのテラスにでる。ここを 1 ピッチ目
の終了点としてもよいかもしれない。
さらに上がると右にピンがベタ打ちされたフェース、左のスラブに怪し
げな RCC ボルトが見える。ここは垂壁ながらピンが豊富な右側が核心と
みて突入。
見た目どおり難しい。ピン間隔からするとフリー 5 級というより人工
ルートに感じられる。A0 の連続で垂壁を越えたところでビレイ。
右にルートをとるとロープの流れが悪いので左のスラブが正解かもしれ
ない。
・3 ピッチ目 30m 2 級(ttana)
2 ピッチ目終了点から目の前に見えるテラスまで。肩がらみで処理。
・4 ピッチ目 30m 4 級(yhiro)
凹角をあがると 10m ほどのフェース。右端に走るクラックを利用して
上部のチムニーへ。チムニー出口の覆いかぶさるように迫る岩を越えた
ところでビレイ。
凹角、フェース、クラック、チムニーとメニュー満載、ホールドはしっ
かりしていてとても楽しいピッチとなった。
・5 ピッチ目 30m 4 級(ttana)
凹角をあがり上部のちょっとした垂壁を右に回りこんだところで終了。
トポでは 5 級。2 ピッチ目の難しさから少し緊張するが拍子抜け。
3000m の高所でのクライミング。ピッチ数、難易度からすると三つ峠
などのゲレンデとそれほど違わないかもしれない。
しかしそこは北アルプス 3000m。景色、雰囲気が全く違います。
3 時間ほどのクライミングのために、アプローチが余裕で往復 10 時
間越え。これがアルパインの正しい姿(なのか?!)。
今回はおいしい(& 難しい)偶数ピッチを頂きました。ごちそうさまです。
■感想
上高地から横尾までテクテク。いつもどおりのつもりで涸沢まで。
涸沢からは北穂東稜の取り付きを見つけつつ高度を上げるが、見つけら
れず。どうもだいぶ下のブッシュ帯に突入するところが取り付きの様子。
久しぶりに歩く山行だったせいか、ペースを考えず北穂まで登りきった
ら酸欠から高山病状態になりました。
おかげで小屋の食事は味噌汁とサラダしか手につけられず。
宿題が残りました(こんなところに宿題が残るとは!!)。
滝谷ドーム中央稜はルート自体はそれほど難しくなく、視界が効けば
アプローチもルートファインディングも間違えることはないと思うの
で、前穂北尾根の次に狙う北アルプス入門ルートにちょうど良いと感じ
ました。
滝谷/ドーム中央稜…企画すること3度目。
やっと宿題が片付きました。
今回の山行に付き合ってくれたやまちゃん、ありがとう!
3,000m近い高所でのクライミングは天候にも恵まれとても爽快でした。
3Pを除きどのピッチもクラック、チムニー、フェースなど色々な要素があり、
さながらクライミングの百貨店といった趣でした。
これであと3Pほどあれば申し分ないけれど…これは贅沢なのかな?
あと、縦走路から分かれ取り付きへ至る道もなかなかのものでした。
3級レベルのクライムダウンや急斜面のトラバースは足下切れ落ちており、
縦走から一気にヴァリエーション気分も盛り上がります。
また、我々二人以外には誰もおらず完全な貸し切り状態と言うのも花を添えました。
クライミング的には、やまちゃんが担当した2P目が一番厳しかったかな。
最終の5P目は五級とあったけれど体感四級でしょうか。
ハングとの記載はあったけれど、実質若干のかぶり程度…ビビらせおってからに。
個人的には4P目がクライミングの色々な要素が詰まっていてgood。
あと自分が担当した1P目はアルパインチックな色合いが強く個人的にお気に入り。
クラック的な要素が強いのかと思っていたけれど、想像以上にフェイスチック。
重いカムを1set持って行ったのに少々残念でした(やまちゃんお疲れ様)。
もっとも今回はこういったヴァリエーション要素が核心ではありませんでした。
個人的には北穂山頂に至る一般縦走路での登りと、下山が応えました。
最近クライミングがほとんどで、めっきり山を歩かなくなり一気に衰えを感じました。
やっぱり体力勝負ということを再認識した今回の山行…。
山ってやっぱり難しいねぇ〜。
余談として、やまちゃんが登りでばてたのと、高山病のためか小屋の夕飯を
ほとんど手を付けず残してしまった姿が非常に印象的ぃ〜。
やっぱり機械じゃなかったんだ…納得、納得。
ちなみに自分は、ご飯&お味噌汁はちゃんとお代わりしました…1回だけ。
こういった小屋泊まりの山行も中々いいねぇ〜。
記録を読んで入門ルートとは
思えませんでしたが、来年あたり
挑戦したいです。
しかし、山ちゃんが食べれないとは・・・
想像できませんね
縦走路から分かれたアプローチは経験者となら大丈夫だけど、
入門者・初心者だけではやめた方がいいだろうね。
ルートだけみると、フリーがある程度登れる人なら
初心者レベルに分類できるかもしれないけれね。
そのあたりの感覚は人それぞれ、経験知の違いから語られるので
要注意、要注意…。
自分も挑戦したいっす!
しかし…
アプローチが長いですね。
2人ともへばったなんて。
自分はこの行程だと2泊3日じゃなきゃ、行けない。
トホホ…
ちょっとぐらいへばっても死ぬことはないよ。
2泊3日なら、ドーム中央稜にクラック尾根をセットにできるね。
ということで、がんばぁ〜。
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