トワンソンポッポ(土旺城瀑布)
コースタイム
- 山行
- 9:32
- 休憩
- 4:19
- 合計
- 13:51
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
2/9、韓国ソラクサン(雪岳山)のトワンソンポッポ(土旺城瀑布)を現地ガイドに連れられて登ってきました。
この滝は下段の滝(1ピッチ)→緩傾斜帯→上段の滝(2ピッチ)という構成になっていて、自然の滝だけに年によって長さや傾斜が変わりますが、今回はこんな感じでした。
1ピッチ目=下段の滝65m80-85°
2ピッチ目=コンテで緩傾斜帯200m〜上段の滝の出だし40m60°
3ピッチ目=上段の滝65m80-90°
4ピッチ目=上段の滝65m80-85°
トポなどの記述からもっときつい傾斜が続くのかと思っていましたが、実際の体感は80°が中心で、垂直部はそれほど長くありませんでした。
公園のゲートをくぐったのが3:30頃、アプローチ1時間半で滝の少し手前の平らなルンゼに着きギアを装着(余分な荷物はここにデポ)し、そこから右手の沢筋をさらに10分詰めると下段滝です。1ピッチ目をガイドが離陸したのが5:50頃、私が最終ピッチを終えて終了点に着いたのが10:55。この間、休憩らしい休憩はとっていません。ガイドが先行からの落氷(というより先行のフォール)を避けるため滝の途中で待機したり、私もスクリュー回収の際に積極的にアックステンションをかけて腕を休めたので時間がかかりましたが、速いパーティーはもっと早く登りきっていました。
氷のコンディションは概ね良好で、形状も凹凸に富み登りやすい状態でしたが、ラインによっては脆いところがあり、現に下段の滝で先に取り付いていたパーティーのリードがドカ落ちして背中から氷壁に叩きつけられ、しばらく動けなくなっていました。また、韓国クライマーの特徴であるランナウトを恐れないスタイルはここでも健在で、上段の滝の取付き(40m上がったところ)で隣り合わせたパーティーのリードは120mロープを引いて一気に上まで抜けていましたが、スクリューの間隔は20mおきでかぶり気味の一番攻めたラインを登っていました。
なお登攀終了後の下山にえらく時間がかかっています(ラッセル・踏み抜き地獄で時間を消費)が、これはガイドに何らかの誤算があったらしく、彼も「他のパーティーとロープを融通しあって懸垂下降で下れば2時間は短縮できた」とぼやいていました。しかし、トワンソンの登攀の核心部はむしろ登攀許可の獲得のようで、1日10人(10組ではなく)しか許可がおりないそうです。韓国在住の知人に申請手続を代行してもらうのが現実解かも?ただ、私自身の許可申請はガイドさんに任せきりだったのでこのあたりは定かではありません。
ガイド登攀で全ピッチフォローですから「トワンを登った」と胸を張ることはできないのですが、今の自分の力量からすればチャレンジでしたし、これを完遂できたことを素直に喜びたいと思います。
詳細な記録はこちらです。→ https://travel.juqcho.jp/korea-ice3/
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する