記録ID: 52267
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ハイキング
六甲・摩耶・有馬
のんびり楽しむ登山 地獄谷
2009年07月26日(日) [日帰り]
kobechuo
その他12人
コースタイム
神鉄大池駅(9:00)→地獄谷西尾根〜水晶山(11:30)〜丁ヶ辻〜長峰山・天狗塚(14:25)〜阪急六甲(15:30)
過去天気図(気象庁) | 2009年07月の天気図 |
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コース状況/ 危険箇所等 |
雨の気配を感じながら、裏六甲から表六甲の尾根を歩きました。 |
写真
感想
静かな谷筋から一望できる表六甲の独立峰を目指しました。この日は、取り付き辺りで通り雨に遭ったくらいで、後は終日曇りの歩き易い1日になりました。
地獄谷西尾根は比較的歩き易く、眺望も望めます。或いは雨が降っても、鬱蒼と茂る森林によって、露を凌いでくれることでしょう。ただ一つ残念なのは、人工の砂防堰堤が自然の景観を損ねていたことです。ですが、山が急峻な上、地質的に脆く土砂災害が多い六甲山系にとって、砂防堰堤が水害による人的被害を最小限に抑える役目を果たすことはいうまでもありません。
(神戸の水害と砂防堰堤)
昭和13年7月には3日間で461.8mmという記録的豪雨が降り、六甲山の南側斜面では至る所で山崩れが発生。元町や三ノ宮の都心も土石流の被害を受け、死者及び行方不明者695人、被災家屋15万973戸という希有の大惨事がありました。
約30年後の昭和42年にもこれに匹敵する豪雨が降り、最大時間雨量では13年の記録を上回りましたが、街へ流出した土砂量は約2分の1でした。山側へと市街地化が進んでいたにも関わらず、被災家屋を約4分の1、人的被害を7分の1に抑えることができたのは砂防堰堤の効果が発揮されたおかげなのです。
美しい景観(自然)を損ねても、やはり人々の生活は守られなければならない。 いつか、私達は何が正しいのか本当の答えを知るときがくるのかも知れないですね。 (T.O)
<参考文献>「六甲ネイチャーウォーキングガイド」山と渓谷社
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