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記録ID: 5359039
全員に公開
ハイキング
甲信越

富士山 残っていた上井出口登山道

2023年04月09日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
08:32
距離
16.3km
登り
672m
下り
665m
歩くペース
ゆっくり
1.61.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:32
休憩
0:00
合計
8:32
6:53
512
スタート地点
15:25
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
整備された登山道ではありません。
3回目の調査スタートは、竹沢第二砂防堰堤からスタートします。前回2018年は工事中でした。その上流が気になったので。右手の道路沿いを歩けば超えられます。
2023年04月09日 06:54撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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4/9 6:54
3回目の調査スタートは、竹沢第二砂防堰堤からスタートします。前回2018年は工事中でした。その上流が気になったので。右手の道路沿いを歩けば超えられます。
堰堤の上は滝でした。これは乗り越えられないので右に巻きます。
2023年04月09日 06:59撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/9 6:59
堰堤の上は滝でした。これは乗り越えられないので右に巻きます。
滝の上はこんな感じ。今日は沢登りではないので、左手から右岸に上がります。
2023年04月09日 07:11撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/9 7:11
滝の上はこんな感じ。今日は沢登りではないので、左手から右岸に上がります。
待ち受けていたのは強烈なヤブ。作業林道跡なのに通れない状況。どこに登山道があったのか推測はできたが、俯瞰できず敗北感に満たされたスタート。
2023年04月09日 07:23撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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4/9 7:23
待ち受けていたのは強烈なヤブ。作業林道跡なのに通れない状況。どこに登山道があったのか推測はできたが、俯瞰できず敗北感に満たされたスタート。
わずか200mを1時間かけてヤブと格闘し林道にでました。とりあえず道なりに登ってみます。この林道は朝霧霊園の奥から繋がっているのかな、そちらの方が楽ですね。
2023年04月09日 08:16撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/9 8:16
わずか200mを1時間かけてヤブと格闘し林道にでました。とりあえず道なりに登ってみます。この林道は朝霧霊園の奥から繋がっているのかな、そちらの方が楽ですね。
林道は九十九折で登っていきますが、竹沢側のコーナーに旧道と思われる跡があるようです。標高1050m付近。
2023年04月09日 10:31撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/9 10:31
林道は九十九折で登っていきますが、竹沢側のコーナーに旧道と思われる跡があるようです。標高1050m付近。
竹沢側のコーナーに旧道と思われる跡があるようです。標高1095m付近。この姿を見ると確信。旧登山道は竹沢右岸に沿って登っている!
2023年04月09日 10:47撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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4/9 10:47
竹沢側のコーナーに旧道と思われる跡があるようです。標高1095m付近。この姿を見ると確信。旧登山道は竹沢右岸に沿って登っている!
林道は標高1015mで終点。地形図は現実と全然違いました。ここは竹沢が深く対岸には渡れません。
2023年04月09日 11:03撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/9 11:03
林道は標高1015mで終点。地形図は現実と全然違いました。ここは竹沢が深く対岸には渡れません。
終点からは直登します。木に「印」と印がありますね。
2023年04月09日 11:06撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/9 11:06
終点からは直登します。木に「印」と印がありますね。
印野ですか。御殿場??
2023年04月09日 11:06撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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4/9 11:06
印野ですか。御殿場??
右の登山道跡凹には間伐材が投げ込まれています。5mほど並行して印野の杭が打たれており目印になります。
2023年04月09日 11:19撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/9 11:19
右の登山道跡凹には間伐材が投げ込まれています。5mほど並行して印野の杭が打たれており目印になります。
竹沢右岸に沿って続いています。標高1170m。
2023年04月09日 11:27撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/9 11:27
竹沢右岸に沿って続いています。標高1170m。
竹沢右岸に沿って続いています。標高1190m。
2023年04月09日 11:31撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/9 11:31
竹沢右岸に沿って続いています。標高1190m。
ヒノキの枝にズボンが触れるたび、マダニが付いてきます。この写真には7匹も付いている!
3分毎に払わないとヤバいことになります。
黒いズボン、表面はツヤツヤしており、マダニ対策で意外と目立つ。
2023年04月09日 11:32撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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4/9 11:32
ヒノキの枝にズボンが触れるたび、マダニが付いてきます。この写真には7匹も付いている!
3分毎に払わないとヤバいことになります。
黒いズボン、表面はツヤツヤしており、マダニ対策で意外と目立つ。
標高1190m付近で地図にない林道にでました。これは竹沢を超えて南東に向かう林道跡のようです。
2023年04月09日 11:34撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/9 11:34
標高1190m付近で地図にない林道にでました。これは竹沢を超えて南東に向かう林道跡のようです。
ここを屈曲点として登山道は続いていました!
2023年04月09日 11:37撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/9 11:37
ここを屈曲点として登山道は続いていました!
じわじわ大沢の方に向かいます。標高1200m。
2023年04月09日 11:38撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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じわじわ大沢の方に向かいます。標高1200m。
このテープは登山道調査ではなく、林業関係のようです。
2023年04月09日 11:46撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/9 11:46
このテープは登山道調査ではなく、林業関係のようです。
標高1240m付近で似たような道と交差します。前回は左手から登ってきました。こちら側には意味深な石積みがありますね。
2023年04月09日 11:49撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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4/9 11:49
標高1240m付近で似たような道と交差します。前回は左手から登ってきました。こちら側には意味深な石積みがありますね。
標高1250m付近。
2023年04月09日 11:50撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/9 11:50
標高1250m付近。
標高1280m付近で林道に出ます。突っ切ります。
2023年04月09日 12:01撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/9 12:01
標高1280m付近で林道に出ます。突っ切ります。
実はこの先が微妙に二又になっていて、前回は広い右側をすすみ詰みました。進行方向ベクトル通りに左側にも道があったのです。
2023年04月09日 12:04撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/9 12:04
実はこの先が微妙に二又になっていて、前回は広い右側をすすみ詰みました。進行方向ベクトル通りに左側にも道があったのです。
足元には白糸財産区の杭がありました。このテープは財産区の関係者が巻いたと思われます。
2023年04月09日 12:06撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/9 12:06
足元には白糸財産区の杭がありました。このテープは財産区の関係者が巻いたと思われます。
地図に無いような沢を渡りますが、そこには大木があり目印になっていました。当時は木も小さかったでしょうが。
2023年04月09日 12:11撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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4/9 12:11
地図に無いような沢を渡りますが、そこには大木があり目印になっていました。当時は木も小さかったでしょうが。
しばらくは特徴のない地形で、道跡もうっすらわかる程度です。標高1310m付近。
2023年04月09日 12:15撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/9 12:15
しばらくは特徴のない地形で、道跡もうっすらわかる程度です。標高1310m付近。
その後は大沢左岸を歩くようでした。大沢との高低差が相当あります。
2023年04月09日 12:21撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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4/9 12:21
その後は大沢左岸を歩くようでした。大沢との高低差が相当あります。
ヒメシャラの間に登山道跡がくっきりとわかります。
2023年04月09日 12:31撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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4/9 12:31
ヒメシャラの間に登山道跡がくっきりとわかります。
まだまだ登山道跡はくっきり。標高1380m付近。
2023年04月09日 12:38撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/9 12:38
まだまだ登山道跡はくっきり。標高1380m付近。
唯一左に行くべきか迷った分岐っぽい場所。右の木と木の間の凹は自然地形でダミーです。標高1400m付近。
2023年04月09日 12:44撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/9 12:44
唯一左に行くべきか迷った分岐っぽい場所。右の木と木の間の凹は自然地形でダミーです。標高1400m付近。
左に行けば道が続いています。大沢はもう目の前。
2023年04月09日 12:59撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/9 12:59
左に行けば道が続いています。大沢はもう目の前。
開けたところに出ました。このあたりは砂防工事で地形が変わっています。明瞭のここが道というのは特定不可能です。
2023年04月09日 13:00撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/9 13:00
開けたところに出ました。このあたりは砂防工事で地形が変わっています。明瞭のここが道というのは特定不可能です。
右手にある道は砂防系の作業道路跡のようです。そのまま大沢に下っています。
2023年04月09日 13:00撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/9 13:00
右手にある道は砂防系の作業道路跡のようです。そのまま大沢に下っています。
大沢から上流を見る。河床はナメがあり変わっておらず、当時から対岸に渡りやすい場所であったことがわかります。
2023年04月09日 13:09撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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4/9 13:09
大沢から上流を見る。河床はナメがあり変わっておらず、当時から対岸に渡りやすい場所であったことがわかります。
登りは作業林道をクネクネ登ってきました、帰りはまっすぐ登山道跡を下ります。早いです。
2023年04月09日 14:04撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/9 14:04
登りは作業林道をクネクネ登ってきました、帰りはまっすぐ登山道跡を下ります。早いです。
上井出口登山道跡とみられる踏み跡と(下の地図)、明治32年の地形図です。ベクトルが一致しました。間違いないでしょう。
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上井出口登山道跡とみられる踏み跡と(下の地図)、明治32年の地形図です。ベクトルが一致しました。間違いないでしょう。
撮影機器:

感想

富士山の旧登山道調査の中で、最後に残った難関が上井出口登山道です。
昭和初期に上井出村の青年団が開設したと言われていますが、資料がほとんど無く、紀行文系を調べても「荒れている」「使えない」などと不人気ぶりです。

なお古い地図を判読すると明治29年の時点で点線が描かれており、当時は登山道ではなかったとしても重要な道であったことがわかります。
その後、馬車軌道の上井出駅ができて交通の便がよくなったため、整備したうえで「上井出口登山道」と命名したと思われます。
昭和37年の交通公社のマップ「富士五湖」には上井出口登山道が残っていますが、そのルートは明治29年のものと変わりません。マップからは戦後の50年ほど前まで使われていたようです。

ここ数年は鹿猟の関係で歩くことができず、4月が唯一、年度切り替えで鹿猟を行っていないため歩くことが可能となっています。

今回は3回目の調査となります。
前回2019.6.2の際に、登山道と見られる跡を発見し、再調査の機会を温めてきました。

スタート時、藪と戦って戦意を喪失しそうになりました。
その後、マダニ地獄で、帰りたくなりました。
しかし負けなくてよかった。上井出口登山道はありました。

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