黄蓮谷右俣
コースタイム
12/30 幕営地 6:20 - 6:40 坊主ノ滝 7:00 - 奥千丈ノ滝 - 12:00 奥千丈ノ滝上 - 16:00 インゼル上
12/31 幕営地 6:30 - 奥ノ滝 7:00 - 8:00 奥ノ滝上 - 12:30 甲斐駒山頂 -19:00 竹宇駒ケ岳神社駐車場
天候 | 12/29 晴れ(夜間に雪) 12/30 晴れ 12/31 快晴 気温 -10℃程度 |
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過去天気図(気象庁) | 2011年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
■アプローチ 五合目まではほとんど雪がない。 五合目小屋あとから縦走路から右手へ分かれるトレースを追って千丈ノ岩小屋 まで支尾根を降りる。 ただし道が荒れており、テープを追ったとしても結構時間がかかる。 現在は七合目小屋から六丈ルンゼを下降するルートが良く使われているとの情 報があるのもうなずけます。おそらくガイドパーティはこちらを使うのが多い のかな。ただしこの場合、坊主の滝上部に出てくると思われます。 |
ファイル |
非公開
5465.xls
計画書
(更新時刻:2011/12/26 05:00) |
写真
感想
2週間前に 1 泊 2 日で計画した黄蓮谷右俣。
前回は氷結状態が悪いとの情報があったので中止となりましたが、
あらためて simog さんと年末にトライ。
今回は 2 泊 3 日全荷をあげるプランで、坊主の滝から上部の滝まですべて登りきることができました。
12/29
五合目小屋から千丈ノ岩小屋へ下降。道は倒木などで荒れており 2 時間ほど
かかった。
二俣上まで行くつもりだったがここで行動終了。
沢は薄く氷が張っているが、水が流れている。
谷沿いの道付近、対岸の尾根上にビバークできるスペースがある。
12/30
4 時起床、明るくなる 6 時半ごろ行動開始。
30 分ほどで坊主の滝。ここにもビバーグできるスペースがあったので、前日に
ここまで足を延ばしてよかったかも。
先行は 7 人グループの 3 パーティ。
後ろからも 2 パーティほど追ってくる。
坊主の滝は上々の氷結状態。雪が少なく上部の状態もよさそう。
滝は立っているように見えるが、レストできるので難しくない。
2 ピッチ伸ばす。
ここからナメや小滝が続く。ロープはしまったり、コンテにしたりさまざま。
結構時間を使う。コンテは歩く距離が長いとフォローは手間取る。時間短縮する
ならこの辺はロープなしで行く技術が必要でしょう。
奥千丈ノ滝が核心と思っていたが傾斜は緩やかで難しくない。
インゼルを超えて最後の奥ノ滝が見える地点で幕営。
ワンデイで抜ける予定の他パーティは時間切れのため奥ノ滝を高巻いて、黒戸尾
根へ。
12/31
奥ノ滝は 1 ピッチ。傾斜は緩く簡単そうに見えるが、レストするところが少な
く右俣ではもっとも難しかった。
その後は消えかけるトレースを追いつつ、一部胸までのラッセルも交えルンゼを
つめていく。
上部は風が吹くと吹き溜まりとなってしまうためトレースはあまり期待できない
らしい。
日の当たる斜面が見えればそこが甲斐駒から鋸岳につながる縦走路。
最後の詰めは支尾根を左へ行くか、右へ行くか迷いましたが、右を選択。
トポとおり甲斐駒山頂と鋸の縦走路にでました。
下山は黒戸尾根。五合目下の刃渡りまでは縦走路とはいえ道がよくない。
なんとか、雪がなく落ち葉が積もる登山道に入るあたりでヘッデン下山となりま
した。
■メモ
・技術的にはそれほど難しくはないが、体力、判断力を必要とされ、天候、氷結
状態といった自然状況に大きく左右されもするため、まさにアルパインといっ
たルート。
・五合目からの下降路は荒れていて結構時間がかかる。七合小屋から六丈ルンゼ
を下降するほうがよいかも。
・上部は風によって雪が吹きたまるため、トレースはあまり期待できない。
・奥ノ滝はカットすることも多い様子。
・一泊二日ならロープを出すのは坊主の滝、奥千丈、奥ノ滝程度にしてスピード
アップを図る必要があるかもしれない。途中の歩く部分のロープ処理も工夫が
必要かも。
・アイススクリューをどこかで落としたか、回収忘れのため紛失。
新品だったので残念。
・新しいグローブとして、ブラックダイアモンドの arc を使ってみたが全然ダ
メ。インナーが汗を吸収する上、薄いので非常に冷える。
薄手なのでアイスのコンペには有用かもしれませんが、アルパインでは使えま
せん。
・二本指のオーバー手袋ではロープ操作ができない。これはやはり縦走専用。
やっぱり全荷を背負っての継続だったのね…感心〜。
ならこの行動時間は、納得。
何にせよ、アイスでの大きな課題をこなせたので、
次は同じ黄蓮谷なら左俣とか、岳沢のソーメン流し?
その時はおじさんもお供させてもらうよ。
右又なら、やまちゃんのメモにもあるけれど、
この3つの滝以外、基本コンテを解除しての
スピードを優先するべきだろうな。
そうそう、グローブはとりわけ神経を使うべきだね。
アルパインで凍傷になったらシャレにならないから。
全荷背負ってのアイス、お疲れ様です。
脹ら脛すげー吊りそう…
いつか挑戦したい
今回のようなロングルートでは、軽量化してスピード重視で抜けるか、全荷で時間をかけても確実にぬけるか判断が難しいところです。
最後の滝がもっとも難しく疲れた状態ではとても登りきれなかったと思うので、全荷でよかったようです。
なかなか充実した山行でした。
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