【三陸】重茂大滝(仮称)登攀
- GPS
- 07:50
- 距離
- 7.1km
- 登り
- 1,963m
- 下り
- 1,966m
コースタイム
- 山行
- 7:51
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:51
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・県道のヘアピンカーブから続く尾根を下り、左側の傾斜が緩んだところでルンゼを下ると滝下へ行けるが、海に直接落ちる滝なので、海を泳がないと直下には行けない。 ・登攀内容は、1p目55mIV+岩から藪、2p目30mIV-ずっと藪、3p目40m藪から岩。藪漕ぎが多く、水線の登攀もないので滝登りとしては微妙である。ただ、3p目はハング越えがありそこだけは緊張感があり爽快だった。 ・もう少し水流に近い部分を登ることも可能ではないかと思われるので、興味のある方は挑戦してみて欲しい。 |
その他周辺情報 | ・この滝は落差が約90mあり、恐らく岩手県最大である。平水の水量は少ないが、増水時は見事な滝になると思われる。なお、落差150mあるとの説もあるアンモ浦の滝は、実際には75m程度しかない。 ・岩手県最大であることを加味し、広域地名である重茂をとって、仮称を重茂大滝とした。 ・重茂大滝の北にも大きい海岸瀑があるのを確認したが、水量はさらに少ない。この滝を下から見るには船を用意するか、泳ぐ必要がある。登攀可否は不明。 |
写真
感想
【計画】
三陸3日目は、最も大きい海岸瀑の存在が期待された重茂へ。
【山行】
○下見
まずは滝を見てみようということで、空荷でヘアピンカーブの先に続く尾根を下ってみる。意外にも残置ロープがあったが、滝屋なのか釣師なのか…。徐々に目的の滝が見えてくると、確かに大きいが、やはり水量は少ない。それに、立っていて登れなさそうな気がする…。とりあえず半島状地形の先端部まで行き、滝が良く見えるところで撮影。そもそも海に直接落ちていて取りつけないし…
登れそうにないので、諦めて車に戻ろうかと思うが、戻っている途中で海岸に降りられそうなルンゼを発見。とりあえずこれを下ってみると、うまく海岸まで降りられ、陸地では最も滝直下に近いところへ到達。ここから見ると、下部は左を登り、トラバースして滝身へ行き、登ることが出来そうではないか。あまり良いラインではないが、せっかくなのでトライすることにして、登攀具を取りに一旦車へ戻る。
○登攀
最初から登攀具を持って行けばよかったのにと思いながら車まで往復し、再び滝下へ。準備し、tamoshimaからリード。最初は快適に岩を登ったが、予想以上に立っていて、滝身へのトラバースが叶わない。滝とは反対側の左の藪に突っ込むことを余儀なくされ、何しに来たんだろうと思いながら、暑い藪を汗だくになって登っていく。ロープの重さが限界になってきた頃、ロープの長さも残り少なくなったので、太めの木でピッチを切る。
2p目はkumassiy。右上気味に登っていったが、どこまで行っても藪。ロープが重くなったからだったか、ロープ半分くらいでピッチを切る。
3p目はtamoshima。登るのはやめて右へとトラバースしていくと、程なくして滝の脇の岩に出た。良かった…。しかし、殆ど巻いてしまったではないか。とはいえ気を取り直して岩を登っていくと、薄被りの部分が出てくる。左からこれを巻くことも可能そうだったが、ホールドとクラックはありそうだったので突っ込んでみることに。すると目論見通りプロテクションのよく効くガバがあり、気持ちよくハング越え。その後も少しバランシーで緊張したが、無事滝上に出てピッチを切る。
kumassiyもフォローして記念撮影後、最後に最上段の4m程度をフリーソロで登り、重茂大滝の登攀は終了。海食崖のへりをトラバースして隣の滝を見に行ったが、上からではよく見えず、少ないながらも水量があると分かっただけだった。登攀は相当困難そうではある。あとは斜面を登って県道へ。
【総評】
滝登りとしては良い滝ではなかったが、最後の3p目で爽快な登攀が出来たので多少気が紛れた。とはいえもっと水線よりの登攀もできそうな気はするので興味のある方がいれば是非。
なお、この滝は岩手県最大で、しかも海に直接落ちるという特異な滝であり、滝見の対象としてはかなりポテンシャルが高い。是非とも増水時に見に行ってみたいものである。
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