山行記録: 【三陸】貝梨沢大滝(仮称)偵察・南栃洞沢大滝(仮称)登攀

記録ID: 5551183

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沢登り

東北

【三陸】貝梨沢大滝(仮称)偵察・南栃洞沢大滝(仮称)登攀

2023年05月28日(日) [日帰り]

岩手県

tamoshima

kumassiy

体力度

1泊以上が適当

体力度について

GPS: 08:49
距離: 14.2km
登り: 2,207m
下り: 2,216m

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歩くペース

とても速い

0.5～0.6

ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り

山行: 8:49
休憩: 0:00
合計: 8:49

距離 14.2km 登り 2,210m 下り 2,216m

4:35

529分

スタート地点

13:24

ゴール地点

天候	曇り後小雨
過去天気図（気象庁）	2023年05月の天気図
アクセス	利用交通機関：自家用車大釜崎自然歩道の入口に2台程度駐車可能アクセスを調べる my出発地登録
コース状況／危険箇所等	・大釜崎自然歩道はよく整備されているが、2023年時点の地理院地図の位置とは大幅にずれている。・貝梨沢大滝の下へは、貝梨沢の南のルンゼから行き来できるが、Ⅲ級程度の岩場がある他、ザレ場があり、下降時は懸垂下降した。・南栃洞沢大滝の下へは、東の涸れ沢から行き来できる。・南栃洞沢大滝登攀は、1p目30mⅢ-、2p目20mIV（水線から左の藪へ）、3p目35mIV-(左の藪から水線へ)。
その他周辺情報	・貝梨沢の地名は274.2m三角点の点名である。国有林の計画図にはこの滝がある沢の名称として「見梨沢」を記載しているが、振り仮名（かいなしさわ）の記載もある三角点名を正とした。・この貝梨沢にある最大の滝であることから、貝梨沢大滝と仮称した。落差2段80m程度。・南栃洞沢の仮称は、この沢の1本北にある沢（河口：39.435414,142.037365）の名称が栃洞沢（国有林の計画図に記載）であることに拠る。・この南栃洞沢にある最大の滝であることから、南栃洞沢大滝と仮称した。多段滝で総落差50m程度。

写真

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貝梨沢大滝へ向けてザレ場を下降。かなりザレていて懸垂下降でないと厳しい。

2023年05月28日 06:02撮影 by SO-02J, Sony

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5/28 6:02

貝梨沢大滝へ向けてザレ場を下降。かなりザレていて懸垂下降でないと厳しい。

貝梨沢大滝の全景：2段80m程度の落差があるが、上段と下段が結構離れているので1つの滝とみなすかは微妙。

2023年05月28日 06:25撮影 by SO-02J, Sony

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5/28 6:25

貝梨沢大滝の全景：2段80m程度の落差があるが、上段と下段が結構離れているので1つの滝とみなすかは微妙。

下段の核心部と思われる部分：ひよって取りつかず

2023年05月28日 06:52撮影 by SO-02J, Sony

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5/28 6:52

下段の核心部と思われる部分：ひよって取りつかず

上段の落ち口から下を見る：上段は下段より登りやすそうに見えた

2023年05月28日 08:06撮影 by SO-02J, Sony

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5/28 8:06

上段の落ち口から下を見る：上段は下段より登りやすそうに見えた

南栃洞沢大滝：海岸より少し上流にあり見栄えは微妙

2023年05月28日 09:33撮影 by SO-02J, Sony

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5/28 9:33

南栃洞沢大滝：海岸より少し上流にあり見栄えは微妙

2p目核心部をリードするkumassiy

2023年05月28日 10:38撮影 by SO-02J, Sony

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5/28 10:38

2p目核心部をリードするkumassiy

下からは見えていなかった3p目上部

2023年05月28日 11:22撮影 by SO-02J, Sony

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5/28 11:22

下からは見えていなかった3p目上部

撮影機器：

SO-02J Sony

感想

tamoshima

【計画】
　三陸遠征は徐々に南下し、4日目は船越半島へ。午後から天気が崩れる予報とあって、早めの出発。

【山行】
○貝梨沢
　大釜崎自然歩道は案外古い由来を持つ道のようで、空積みの石垣も散見され興味深い。一体どうしてこんなところにしっかりした道を築く必要があったのだろうか。
　そんなことに思いを馳せながら歩いていくと目的の沢の流域に入ったので、適当に下って沢へ出る。あたりを付けていたルンゼは、ルンゼに入る部分がやや急で、多少苦労したがクライムダウン。そのまま海まで行けるかと思ったが、最後に酷いザレ場が出てきて、無理やり下ろうかと思ったtamoshimaの足元が大きくずれて冷や汗。結局安全策で懸垂下降1pとしたが、正解だった。
　さて滝下につくと、どうやら結構登るのが難しそうな滝。フリーソロで登り降り出来る部分だけ登ってみて下見してみたが、8割方登れなさそうな感じ。プロテクションもあまり取れなそうだし、登れずに進退窮まっても嫌なので、ここは撤退の判断。下段だけ巻くという選択肢もあったが、これも厳しそうなので却下。嫌なルンゼを登り返して、落ち口へ。登ってはいないが、落ち口からの景観はなかなか。上段は意外にも下段より登りやすそうに見えたが、実際はどうだか。
　適当に登って、歩道に復帰。

○南栃洞沢
　南栃洞沢の右岸尾根を下っていると少し尾根を外してしまい、トラバースして復帰。途中で涸れ沢に入り、ルンゼを下って、難なく滝下へ到着。もともとあまり期待していなかった滝だが、やはり見栄えは良くない。とはいえ登れそうなので登る。
　1p目tamoshima。ロープ不要の下段を適当に登る。
　2p目kumassiy。2段目の水線を横断する箇所だけ、岩が脆く少々いやらしかった。3段目はつるつるの岩で水線は不可。左の藪に突っ込んで暫く進んでからピッチを切る。
　3p目tamoshima。藪を少し登って3段目の上に出ると、最上部は問題なさそう。特筆する感じでもないクライミングで落ち口へ。
　結局微妙な内容だったがこれでこの日は終了。再び歩道に上がり、歩道をひたすら歩いて車へ。車で移動していると雨が強くなり、山行がちょうど良いタイミングで終わって良かったと思う。

【感想・総評】
　貝梨沢大滝は、クライミングに強い方であれば登れそうな気がする。平水時の見栄えはあまり良くないが、増水時を狙って訪れてみる価値はあると思う。上下段が良い感じに一望できないので、滝見の対象としては微妙か。
　南栃洞沢大滝は、見栄えも登り応えもいまいちで、わざわざ行くような滝ではない。時間が余れば行ってみても良い。