小川山・マラ岩、クライムオン

天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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その他周辺情報 | ヤツレン・ソフトクリーム |
写真
感想
genterさんに誘われて小川山へ。
来週からは沢モードに入りたいので、今週までがフリーの本気トライ期間かなぁということで、成果出したいところ。
今手をつけてる課題もなかったし、ボルダーのグレード更新を狙う。
1日目
初日はソロでひたすらボルダリング。グレード更新狙うと言っても今は3級登るのがやっとなので、まずは1〜2級前後の有名課題でピックアップしておいたものをどんどん触ってみて、可能性ありそうなものに唾をつける作戦。
ソロボルでも、結局有名課題にはだいたい人がおり、セッションできるので楽しかった。
石楠花遊歩道はアップがてら登ったけど、けっこう怖かった。
マントル返すあたりのホールドも悪い。
扇子と達筆は足がとても細かく全然乗れず。神の瞳もスタートがよくわからず。
早めに退散。
流れの中にはけっこうハマって、やってみたけどできそうでできない。
スラブの乗りが下手なんだろうな。
成果なしでしょぼくれて、八幡沢の方まで帰ってきて、お買い得初段と話題のギガントをやってみる。
スタートからなかなか進まないが、途中で一筆岩で知り合ったソロボルの人が合流、その後も別の2人組が入って、ワイワイ皆でセッション。
みんな自分よりずっと上手い人だったので参考にさせて貰いつつ、時間かけてトライしていると段々繋がるようになってきて、核心のガス取りまでムーブを起こせるようになった。
そして、15トライ目くらい?でついに完登!3級から初段にグレード更新!
成果出せて嬉しい。
その後は狸岩で素晴らしい4級にトライするが、よれてて登れず。
面白い課題だったのでまたやりたい。
夜はクライムオンのイベントで楽しみつつ、4人で焚き火。やっぱり小川山は素晴らしい。
2日目
前日の打ちすぎで体が痛い。。。
気分を変えて、ボルダリング講習参加。
スラブで教えてもらったテクニックを今度実践してみたい。
昼頃終わり、マラ岩組の2人が目標ルート登れて帰ってきたので、みんな満足して早めに帰宅。
2日間通しての成果は少なかったが、初段が登れたので満足。
でも、高グレードの課題を触ってみて感じたのはひたすらボルダー力の低さ。
もっと安定して綺麗なムーブで登れるように頑張っていきたい。
とりあえずグレード更新はできたので、今後はもっと3級前後の課題をたくさん登って地力を付けていくことにしよう。
・成果
石楠花遊歩道 6級 ○
扇子 2級 ×
神の瞳 1級 ×
達筆 3級 ×
流れの中に1級 ×
ギガント 初段 ○
素晴らしい4級 ×
キャンプ場
丙トラバース上10級 ○
丁 カンテ3級 ○
スラブ ?級 ○
林の中・トリトン左 5級 ○
Genterさん、yoshikitoは2日目に2人とも目標ルートをRP!!
初日の夜はダメそうな感じ出してたのに、さすがの勝負強さですね!
おめでとうございます!!
自分も追いつけるように頑張ります!
今年度の目標にしていたエクセレントパワーが登れた。
日本で初めて登られた13aで初登は1986年、ビッグロックの大岩さんです。
小川山にあるマラ岩と言う巨大な岩峰を地面からスタートしてほぼ頂上まで登ぼれる痛快なルートです。
上下半分に分ける事が出来て下部がシルクロード12c、上部がロッキーロード12a、一気に繋げて登って13a。
高さは40m、ロープスケールで言うと50m。
地面からこのルートを見上げると途方もない長さに感じ、一見して、とてもじゃないけど登れないような綺麗にすっきりと切り立った花崗岩フェースの弱点を付いた素晴らしいルートでした。
自分がクライミング始めた時から知っている憧れのルート。
クライマーたる者いつかは登ってみたいシリーズ筆頭格です。
初めて外リードした時も小川山で、当時は5.9とか10aで必死になっていた。
まさか自分がこんなルートを登れる日が来るとは。
毎年、1、2個目標を立てて限界をプッシュしつつコツコツとトレーニングしてきた甲斐がありました。感無量です。
自身初の5.13は日本初の5.13となりました。
初めての11と12はお買い得と言われてるルートで少しモヤっとしていたので今回はこだわって良かった。
山やクライミングに限った話じゃないけど、何か目標を立てて、それに邁進し、成功体験を繰り返す。
これは確実に生きる上での活力になっている。
今の自分の実力を見誤った目標は登山やクライミングが趣味の場合は時として命の危険になる事もあるけど、これからも目標を立ててやっていきたい。
趣味の範囲なのに供給する熱量がおかしいけど。笑
30越えて始めたクライミング、体力的には老化の一途を辿っているはずなのに、自身の成長を感じられるこんなにも楽しいスポーツだったとは。
フリークライミングやってて良かったと心から思える珠玉のルートでした。
ビレイに付き合ってくれた仲間達に感謝です。ありがとうございました。
※以下登攀記録 ムーブ記載有り
5/27
[エクセレントパワー] 13a ××× 通算8
前週コンディション悪い中、4テンくらいまで行ってたので1週間はずっとムーブのイメージをしてトライ。
イメトレはポジティブにしか考えてないので頭の中では100回くらいはRPしているが実際の岩はそうはいかず。
なんといってもシルクセクションが難しい。
縦が出来たと思ったら横が出来ず、縦が出来なかったけど横が出来る、シルク単体でRPしてから再登がなかなか出来ない。
この日はGWからのエクセレントトライ組やNINJAをRPしたクライマーさんなど何人かいて、セッションや他の人の登りを見るのが勉強になった。
エクセレントトライでマラ岩通ってる内に顔見知りも増えてきてなんか嬉しい。
疲れ果てたけど、泣きの3便目。
やはりシルクで落ちる。
ロッキーセクションは落ちずに上まで行けるんだけどなぁ。
落胆してキャンプ場に戻る。
イベントのクライムオンを少し楽しんで焚き火を囲む。登る登らないに限らず、やはりみんなで小川山キャンプは楽しい。
ビールを3杯程度にとどめて就寝。
筋肉疲労で痙攣してるのか右手の薬指だけ意思とは関係なくずっとピクピクと動いていた。
5/28
[エクセレントパワー] 13a ◯ 通算9
まさか登れると思ってなかった朝イチトライ。シルクセクションがRP以来初めて繋がってそのまま上まで行けました。
キャンプ場を7:00に出発して同じく限界トライ中のyoshikitoさんの開拓王のビレイ。
限界トライ仲間が居るとなんか心強い。
開拓王は奮闘した登りだったけど惜しくも上部でフォール。トップアウトして降りてきたyoshikitoさんが、「昨日の夕方よりコンディション良いですよ!」「早くエクセレント出しましょう!」と言ってくれて、悪いイメージしかなかったがとりあえずトライ。
登ってみると確かにGWの時の良コンディションとは程遠いけど、悪くない。
そのままシルク縦核心へ突入。突破。横核心へキツイ左足上げをしてガバを取って振られに耐える。ここで今までやった事もないレストが何故か発動。シルク通算15便目にして何故このタイミングで出るか謎だがコレがなかなか良かった。そのままシルクセクションを突破。カンテ付近で少しレストして気合いを入れ直してロッキーセクションへ。
呼吸を意識して必死で下部核心をこなす。
レイバックからうめき声を上げてダイクへ乗り込み、ほぼノーハンドのダイクトラバースは足先がヨレてて踏めてるか分からないけど、踏めてると信じてクロスで足を出してクリップ。ジリジリと左によってカンテスローパーを取って足クロスからのガバを取って大レストポイントへ。
ここまで来たらあと5m。4〜5級のスラブをやったら終わりだ。とは言えなかなかに侮れないフリクション勝負の3歩。
絶対に絶対に落ちたくないと考えつつも足先も前腕もヨレヨレで満身創痍。
悟空の気持ちが分かる、「頼む、、地球のみんな!オラに力を、、!」状態でした。
左を振り向いて小川山エリア全体を見晴らす。屋根岩を1から順番に数えたり西股沢を眺めて心を落ち着かせる。下を見てこの岩峰を手と足の力だけで登ってきたのか、とボーッと考える。
86年初登。37年間、数多のクライマーの喜怒哀楽を飲み込んだであろうこのルート。
初めて繋がった時、このレストポイントでみんな何を考えたのだろうか。
決まってる。「絶対落ちたくねぇっ!」
意を決してレストポイントを飛び出す。
右スローパー、滑る!左フレークデッド、うおあ!一歩、二歩、踏めてる踏めてる踏めてるとつぶやいて3歩目でダイクに乗り込んだ。
そのままガバを2手ほど取ってマラ岩の上に立ち上がる。
喜びの雄叫びを上げた。クリップして左を向いて再び西俣沢へよっしゃー!と叫んだ。
最高でした。
エクセレントパワー、ものすごいルートでした。
シルクロード6便、ロッキーロード3便、繋ぎで9便、計8日18便でした。
ヨーヨースタイルではないので便数を数える事に意味はないんだけど、今まで落としたルートの中で1番難しかったし1番時間もかかりました。
シルクがやっぱり難しくて、結局出来たのはシルクRP便とエクセレントRP便の2回だけでした。ほぼまぐれみたいなRPだけど登れて最高に嬉しかったです。
こう言ったクラシックな人気ルートはトライ中、もしくはRP済みの他のクライマーと想いを共有できるし、過去のクライマー達の想いも追体験が出来るので非常に良いです。
大好きです。
エクセレントパワー、ありがとうございました。
各々、成果アリで余韻に浸りつつ早めに帰宅。
良い週末でした。
帰って来た開拓王RP、登れてしまった。過去に登ることのできたルートはRPイメージが固まってから数便後に完登だったが、今回は手順決めたものの完登イメージはなし。自分でも信じられないパワーとここまで来たら絶対に落ちたくない気持ちで最後まで繋がった。過去一難しく、過去一嬉しい。
◆帰って来た開拓王 5.11c RP(通算9便3日)
GWに触ってみて、自分にとっては旬の課題。昨年だったら全く歯が立たなかっただろうし、秋には遅すぎるかもしれない。初日はヌンチャク掛けてムーブ探り。GWよりヌメっとしてカンテ持てない、スメアが滑る。4本出してけっこう疲れた。
今シーズン初の焚き火をして、翌日に向けて早めに就寝。2日目は7時に出発、登る前に触ってみた岩の感触はあまり良くない。少しあきらめムードだがせっかく起きたので1本目、角取りで落ちた。やっぱり駄目かと思いながらハング越えてスラブセクションを触ると、おやっ?持てる?昨日はずるしないとできなかったトップアウトがすんなりとできた。2本目は、genterがエクセレントパワーをRPして興奮しつつ、登れるイメージできないなと沈みつつ、すぐ登り始めないと岩が温まってしまうと焦りつつスタート。下部セクションはそれほど難しくないのでいつもどおり。カンテで少し休んで角取りまで10手。内3手は落ちれる。苦しすぎてうめき声が漏れたが、初めて繋がった。できてしまった。テラスで十分に休みたかったが、上部のスラブ面には日射が当たっている。ただでさえ難しいのに、というかまだ一度もできていないのに早くしなければ状態は悪くなる一方だ。急ぎつつ焦らないように手順整理して。こちらも核心は9手ほどか。6ピン目クリップ後、カンテ向こうの見えないホールドが分からなくなりヤバイと思ったが何とか耐え、おにぎりに手が出たので再びうめき声とともに体を上げて最終クリップ。今回の完登はとても嬉しかった。
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