百名山 雪山 荒島岳ー下山登山口 ・・・敗退



- GPS
- 05:53
- 距離
- 5.8km
- 登り
- 827m
- 下り
- 824m
コースタイム
- 山行
- 5:24
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 5:38
登山看板あり 町内は駐車禁止
登山口 神社脇より入山(登山口看板あり)
高度380m よりスタートし杉林を抜け、高度600mの稜線上にでるまで、割と急勾配がつづく。
高度600mから700mくらいまでは緩やかな稜線上を進める、左右は緩やかに切り立っていて、晴天時は眺望は良さそうだ。
一部、切り立っている個所があるので、慎重にトレースを選ばないといけない。
高度700mからおおよそ1.5kmくらい急坂が続く。
始めの内はジグザグ登れるスペースがあるが徐々に前後左右ともに急峻な坂になってゆく為、巻いて登る事が難しくなって行く。
深さも目測3mくらいのものから1mくらい、大きさも2〜3mくらいの穴が見られた。
登る時は、認識しやすいので良いが、下るときは、特に気を付ける必要がある。
稜線上を進むルートなので道迷いは少ないとは思う。
天候 | 小雪 ちらちら |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
ポール
スノーシュー
|
---|---|
備考 | 脚立 |
感想
「バタン」
最後の一人をピックアップし、車は荒島岳へと向かう。
東海北陸道を北へ北へと進む。
この時期、ゲレンデを楽しもうとする人たちの車で、高速はお急ぎモードになっている。我々ははやる気持ちを抑えて・・。
気がかりはお天気。
悪天候は即時撤退。
天候とタイムリミットには素直に従う。
奥美濃のに近づけば、近づく程に、雲が厚くなるが、紅く染まり始めた空に期待しながら、今日の攻略計画を立てる。
我々は、今回、ゲレンデを目指さずに荒島岳を目指す。
標高 1524m。
登山口 標高380m。
雪の状態、お天気、勾配・・・・その他。
高速を降り、すっかり少なくなった周りの車に、心細さを感じながら九頭竜湖の先の越前下山へと車を走らせる。
車を駅の駐車場に止め、辺りを見回しても登山の看板が見当たらない・・・・雪が多過ぎて看板が埋もれていた・・・・。
「??? 山に入れるか??」
とにかく、装備し、登山口の神社を目指す・・・・登山口の看板の先には積雪2mはあろうか、雪の壁が行く手を阻む・・・・登らずに撤退か・・・・。
探りを入れ始めたら、後ろから
「あちら、行けたみたいです」まずは、ほっとして声に、導かれる。
時刻は8:00。いざ!山旅へ!
まずは、神社の裏へと駒を進める事ができた我々は、杉林の中を歩く。
キュッキュッと足を踏みしめるたびに、雪が鳴く。
新雪だ、トレースの無い雪を歩ける喜びと不安。
そんな気持ちへの伴奏となる。
神社の裏は杉林が続く、大きくてまっすぐな木々をしばらく行くと勾配が始まる。
周りの山々はまだ見る事ができる。
時折、僅かながらに青空に、何とか太陽を拝めれば・・・と、思いつつ高度を上げていく。
私のラッセルは3番手、1番手はトレースが確定するまでの大事なパート。
もちろん、頼れるベテランだ。
高度600mくらいで稜線に出るはずだ。
稜線上から、1200mの稜線を眺める
「・・・・・」
3者言葉に詰まる・・・・行けるのか?
第一ピークの山頂(ここからは、ガスもある為荒島岳は見えず)1200mの手前に
ピークが見える・・・・逃げ道なしの真っ向勝負!!
明らかに急こう配、そして、迂回路がない・・・。
木々の隙間を縫うように走る白い道を目指す。
急勾配の上に、幅が狭いのでシグザグ登りが小さくなる。
切替しが多くなると、疲労が溜まる。
先頭は、息荒く、ルートを探して進み、時間がかかる。
ソロ、2人であれば明らかに、随分と下で撤退してただろう。
でも、今回は3人。代わる代わるのラッセルで、次に備えて水分と捕食。
そして、荒れた呼吸を整える。
力の蓄えは十分で、時間制限もまだ先だ。
進めば進むほどに、傾斜がきつくなり、加えて、積雪量も増してゆく。
上がれば上がるほどに、両脇が切り立つ。
残念ながら、軽く数十メートル切り立った斜面をトラバースする技術はまだない。
故に、真っ向勝負。
5m上に進むのにも何度も方向を変える必要がある。
雪は深く、足掛かりなく崩れる事もしばしば、全身雪まみれの一歩を踏みこむ。
最初の諦めポイントが来た。
雪は柔らか、急勾配の雪の壁・・・蹴り込めばさらさらと崩れる雪・・・先頭が果敢に挑むも乗越えられず、二人目も諦めかけた時、左の木を利用し乗り込み、そこから、更に、右の木へとトラバース。
あとは刻んで刻んで交代。
この頃は交代も頻繁になってくる・・ルートファインディングの難しさだ。
先頭が難しければ他を探す・・・。
最後の壁がやってきた。
明らかに頭の上の雪。
すでに、二人が挑むも乗り越えられず。
最後の諦めの悪い人の挑戦だ。
崩れそうになる足場で、足に大腿筋に力をいれ、ストックを突き刺す。
なんとも、感触なく差さる2本を頼りに、足をけり込む・・・が・・・足場が崩れてゆく・・・。
やればやるほどに足場がなくなり、2m以上滑り落ちてゆく。ゆっくりと・・・。
3人が越えられない以上、撤退!!!
時刻は12時。時間的、体力的にはまだ。
が、まだまだ、勉強不足。
下りはパウダースノー!!!
苦しめられだ急こう配を真っすぐに下る。
大股で大胆に、真っすぐとまっすぐと。
バヒューン!バヒューン!!
一歩踏み下れば、柔らかな雪を!!
二歩踏み下れば、軽やかな雪を感じずにはいられない!!
三歩踏み下れば、自然と笑ってしまう!!
四歩踏み下れば、心が躍り、声が出る〜!
時折、深くて、大きな口を開けて待っている落とし穴に気を付けながら・・・。
今回、あの雪の壁は乗り越えられなかったけれども、スノーシューでのパウダースノーはフカフカでふわっふわっ!!とても気持ち良かった。
登りに苦しめられたパウダーに、下り十分楽しませてもらえました。
パーティーに参加させてくれた仲間に感謝!!
行き帰りの運転をお疲れ様でした。ありがとう!!!
そして、ピークまでは許してくれなかったけど、
パウダースノーを十分、満喫させてくれた荒島岳に感謝!!!!
荒島岳でラッセル&ラッセル: http://youtu.be/VzjxB2eaJLw
コメント
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大雪の中 果敢に挑まれ お見事です。
ラッセルも 3人の コンビネーションで
1120m付近 たぶん 山頂まで 2.3km直下の
最後の 急登部分では ないでしょうか。
パウダースノーの 雪の壁に たどり着くのも 自分では 無理です。
落とし穴も かなりあるようですね。
お疲れ様です。
kenmapapaさん 有難うございます。
おっしゃられる通り、地図で確認する限り、ここを乗り越える事が出来ればピークまで行けるかもと思っていたので、何とか越えたかったですが、簡単ではないですね(;・・)
三人なので厳しめで行こう!だったのですが、越えられない壁の前ではあっさりと帰るしかないですね!(笑)
おかげで、下りで楽しくする体力があったと思います。
kenmapapaさんも伊吹山お疲れ様でした。
雪の伊吹山もステキですね!!
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