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Yamareco

記録ID: 570645
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白山

百名山 雪山 荒島岳ー下山登山口 ・・・敗退

2015年01月04日(日) [日帰り]
 - 拍手
tokotko その他2人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
05:53
距離
5.8km
登り
827m
下り
824m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:24
休憩
0:14
合計
5:38
距離 5.8km 登り 827m 下り 836m
7:52
322
13:14
13:23
2
13:25
13:30
0
13:30
ゴール地点
越前下山駅 駐車スペース(5〜6台停め方によっては2〜3台?)
 登山看板あり  町内は駐車禁止

登山口  神社脇より入山(登山口看板あり)
高度380m よりスタートし杉林を抜け、高度600mの稜線上にでるまで、割と急勾配がつづく。

高度600mから700mくらいまでは緩やかな稜線上を進める、左右は緩やかに切り立っていて、晴天時は眺望は良さそうだ。
一部、切り立っている個所があるので、慎重にトレースを選ばないといけない。

高度700mからおおよそ1.5kmくらい急坂が続く。
始めの内はジグザグ登れるスペースがあるが徐々に前後左右ともに急峻な坂になってゆく為、巻いて登る事が難しくなって行く。

深さも目測3mくらいのものから1mくらい、大きさも2〜3mくらいの穴が見られた。
登る時は、認識しやすいので良いが、下るときは、特に気を付ける必要がある。

稜線上を進むルートなので道迷いは少ないとは思う。
天候 小雪 ちらちら
過去天気図(気象庁) 2015年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
最寄駅 越前下山駅
看板も積雪により見えず・・・
2015年01月04日 07:32撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/4 7:32
看板も積雪により見えず・・・
神社脇から入れない事をまだ知らない・・・・
2015年01月04日 07:33撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/4 7:33
神社脇から入れない事をまだ知らない・・・・
まずは、稜線を目指して杉林を進む
2015年01月04日 07:53撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/4 7:53
まずは、稜線を目指して杉林を進む
2015年01月04日 08:09撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/4 8:09
2015年01月04日 08:10撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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時々、大きな口を開けて待っている。
目測3mはあるモノも・・・。
2015年01月04日 09:29撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/4 9:29
時々、大きな口を開けて待っている。
目測3mはあるモノも・・・。
小雪が舞い、雪が徐々にフワフワに
2015年01月04日 09:30撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/4 9:30
小雪が舞い、雪が徐々にフワフワに
直登りの回数が徐々に減っていく!!
2015年01月04日 09:48撮影 by  DSC-TX5, SONY
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1/4 9:48
直登りの回数が徐々に減っていく!!
一瞬、景色が拝めたのだけど・・・。
晴れてれば眺めは良さそう!
2015年01月04日 10:05撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/4 10:05
一瞬、景色が拝めたのだけど・・・。
晴れてれば眺めは良さそう!
2015年01月04日 10:41撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/4 10:41
急勾配!急勾配!!
2015年01月04日 11:02撮影 by  DSC-TX5, SONY
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1/4 11:02
急勾配!急勾配!!
ピッケル付ストック・・・素晴らしい!!
2015年01月04日 11:37撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/4 11:37
ピッケル付ストック・・・素晴らしい!!
手元GPSでは1122mこの雪の壁を乗り越える事が出来ず・・・・滑り落ちて雪まみれ・・・・・下山開始!!
2015年01月04日 11:49撮影 by  DSC-TX5, SONY
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1/4 11:49
手元GPSでは1122mこの雪の壁を乗り越える事が出来ず・・・・滑り落ちて雪まみれ・・・・・下山開始!!
下りは真っすぐに、苦しかったトレースはなぞらない〜!
2015年01月04日 12:04撮影 by  DSC-TX5, SONY
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1/4 12:04
下りは真っすぐに、苦しかったトレースはなぞらない〜!
2015年01月04日 12:11撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/4 12:11
フカフカのふっわふっわ!!
なので、下りは楽しい!!!!
2015年01月04日 12:25撮影 by  DSC-TX5, SONY
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1/4 12:25
フカフカのふっわふっわ!!
なので、下りは楽しい!!!!
大きな木に沢山の雪!!
落ちてこない様に!!
2015年01月04日 12:33撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/4 12:33
大きな木に沢山の雪!!
落ちてこない様に!!
2015年01月04日 12:38撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/4 12:38
2015年01月04日 13:12撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/4 13:12
下山時に、登山口近辺の風景!!
2015年01月04日 13:20撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/4 13:20
下山時に、登山口近辺の風景!!
神社前からは入山できず・・・・
2015年01月04日 13:21撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/4 13:21
神社前からは入山できず・・・・
神社手前より入山。下山!!
2015年01月04日 13:23撮影 by  TG-3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/4 13:23
神社手前より入山。下山!!

装備

個人装備
長袖シャツ ハードシェル タイツ ズボン 靴下 アウター手袋 予備手袋 防寒着 雨具 ゲイター ネックウォーマー 毛帽子 着替え ザック ザックカバー サブザック アイゼン ピッケル 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 ライター コンパス ヘッドランプ 予備電池 GPS ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ナイフ カメラ ポール スノーシュー
備考 脚立

感想

「バタン」

最後の一人をピックアップし、車は荒島岳へと向かう。
東海北陸道を北へ北へと進む。
この時期、ゲレンデを楽しもうとする人たちの車で、高速はお急ぎモードになっている。我々ははやる気持ちを抑えて・・。
気がかりはお天気。
悪天候は即時撤退。
天候とタイムリミットには素直に従う。

奥美濃のに近づけば、近づく程に、雲が厚くなるが、紅く染まり始めた空に期待しながら、今日の攻略計画を立てる。
我々は、今回、ゲレンデを目指さずに荒島岳を目指す。
標高 1524m。
登山口 標高380m。
雪の状態、お天気、勾配・・・・その他。

高速を降り、すっかり少なくなった周りの車に、心細さを感じながら九頭竜湖の先の越前下山へと車を走らせる。


車を駅の駐車場に止め、辺りを見回しても登山の看板が見当たらない・・・・雪が多過ぎて看板が埋もれていた・・・・。
「???  山に入れるか??」
とにかく、装備し、登山口の神社を目指す・・・・登山口の看板の先には積雪2mはあろうか、雪の壁が行く手を阻む・・・・登らずに撤退か・・・・。

探りを入れ始めたら、後ろから
「あちら、行けたみたいです」まずは、ほっとして声に、導かれる。
時刻は8:00。いざ!山旅へ!

まずは、神社の裏へと駒を進める事ができた我々は、杉林の中を歩く。
キュッキュッと足を踏みしめるたびに、雪が鳴く。
新雪だ、トレースの無い雪を歩ける喜びと不安。
そんな気持ちへの伴奏となる。

神社の裏は杉林が続く、大きくてまっすぐな木々をしばらく行くと勾配が始まる。
周りの山々はまだ見る事ができる。
時折、僅かながらに青空に、何とか太陽を拝めれば・・・と、思いつつ高度を上げていく。
私のラッセルは3番手、1番手はトレースが確定するまでの大事なパート。
もちろん、頼れるベテランだ。

高度600mくらいで稜線に出るはずだ。

稜線上から、1200mの稜線を眺める
「・・・・・」
3者言葉に詰まる・・・・行けるのか?
第一ピークの山頂(ここからは、ガスもある為荒島岳は見えず)1200mの手前に
ピークが見える・・・・逃げ道なしの真っ向勝負!!
明らかに急こう配、そして、迂回路がない・・・。
木々の隙間を縫うように走る白い道を目指す。

急勾配の上に、幅が狭いのでシグザグ登りが小さくなる。
切替しが多くなると、疲労が溜まる。
先頭は、息荒く、ルートを探して進み、時間がかかる。

ソロ、2人であれば明らかに、随分と下で撤退してただろう。
でも、今回は3人。代わる代わるのラッセルで、次に備えて水分と捕食。
そして、荒れた呼吸を整える。
力の蓄えは十分で、時間制限もまだ先だ。

進めば進むほどに、傾斜がきつくなり、加えて、積雪量も増してゆく。
上がれば上がるほどに、両脇が切り立つ。
残念ながら、軽く数十メートル切り立った斜面をトラバースする技術はまだない。
故に、真っ向勝負。

5m上に進むのにも何度も方向を変える必要がある。
雪は深く、足掛かりなく崩れる事もしばしば、全身雪まみれの一歩を踏みこむ。

最初の諦めポイントが来た。
雪は柔らか、急勾配の雪の壁・・・蹴り込めばさらさらと崩れる雪・・・先頭が果敢に挑むも乗越えられず、二人目も諦めかけた時、左の木を利用し乗り込み、そこから、更に、右の木へとトラバース。
あとは刻んで刻んで交代。
この頃は交代も頻繁になってくる・・ルートファインディングの難しさだ。
先頭が難しければ他を探す・・・。

最後の壁がやってきた。
明らかに頭の上の雪。
すでに、二人が挑むも乗り越えられず。
最後の諦めの悪い人の挑戦だ。
崩れそうになる足場で、足に大腿筋に力をいれ、ストックを突き刺す。
なんとも、感触なく差さる2本を頼りに、足をけり込む・・・が・・・足場が崩れてゆく・・・。
やればやるほどに足場がなくなり、2m以上滑り落ちてゆく。ゆっくりと・・・。

3人が越えられない以上、撤退!!!

時刻は12時。時間的、体力的にはまだ。
が、まだまだ、勉強不足。

下りはパウダースノー!!!
苦しめられだ急こう配を真っすぐに下る。
大股で大胆に、真っすぐとまっすぐと。

バヒューン!バヒューン!!
一歩踏み下れば、柔らかな雪を!!
二歩踏み下れば、軽やかな雪を感じずにはいられない!!
三歩踏み下れば、自然と笑ってしまう!!
四歩踏み下れば、心が躍り、声が出る〜!

時折、深くて、大きな口を開けて待っている落とし穴に気を付けながら・・・。

今回、あの雪の壁は乗り越えられなかったけれども、スノーシューでのパウダースノーはフカフカでふわっふわっ!!とても気持ち良かった。
登りに苦しめられたパウダーに、下り十分楽しませてもらえました。

パーティーに参加させてくれた仲間に感謝!!
行き帰りの運転をお疲れ様でした。ありがとう!!!
そして、ピークまでは許してくれなかったけど、
パウダースノーを十分、満喫させてくれた荒島岳に感謝!!!!

荒島岳でラッセル&ラッセル: http://youtu.be/VzjxB2eaJLw

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コメント

お疲れ様です。
大雪の中 果敢に挑まれ お見事です。
ラッセルも 3人の コンビネーションで 
1120m付近 たぶん 山頂まで 2.3km直下の 
最後の 急登部分では ないでしょうか。
パウダースノーの 雪の壁に たどり着くのも 自分では 無理です。
落とし穴も かなりあるようですね。
お疲れ様です。
2015/1/6 10:31
Re: お疲れ様です。
kenmapapaさん 有難うございます。
おっしゃられる通り、地図で確認する限り、ここを乗り越える事が出来ればピークまで行けるかもと思っていたので、何とか越えたかったですが、簡単ではないですね(;・・)
三人なので厳しめで行こう!だったのですが、越えられない壁の前ではあっさりと帰るしかないですね!(笑)
おかげで、下りで楽しくする体力があったと思います。
kenmapapaさんも伊吹山お疲れ様でした。

雪の伊吹山もステキですね!!
2015/1/7 3:16
プロフィール画像
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