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Yamareco

記録ID: 571485
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積雪期ピークハント/縦走
北アメリカ

ピコ・デ・オリサバ pico de orizaba

2015年01月07日(水) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
6.1km
登り
1,336m
下り
1,274m

コースタイム

日帰り
山行
9:00
休憩
0:00
合計
9:00
1:00
540
スタート地点
10:00
ゴール地点
天候 快晴、登頂日は風邪強し
過去天気図(気象庁) 2015年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
コース状況/
危険箇所等
特になし (実際に登ったのは、2014年の12月26日〜28日です)
12月26日、麓のTlachichucaという町にある、Canchola社の屋上から望むオリサバ。
12月26日、麓のTlachichucaという町にある、Canchola社の屋上から望むオリサバ。
Canchola社の中庭、建物は登山前後の宿泊用の建物(ドミトリー) 送迎用の4駈は7台あるそう。
Canchola社の中庭、建物は登山前後の宿泊用の建物(ドミトリー) 送迎用の4駈は7台あるそう。
Canchola社の食堂。
Canchola社の食堂。
Canchola社の壁のルート図。2627mのTlachichucaから、一気に4260mのPiedra Grande小屋へ上がる。
Canchola社の壁のルート図。2627mのTlachichucaから、一気に4260mのPiedra Grande小屋へ上がる。
送迎用の4駈に乗って、Piedra Grandeの小屋へ向かう途中。
送迎用の4駈に乗って、Piedra Grandeの小屋へ向かう途中。
3520mにある最後の集落HIDALGOを過ぎると道は悪路に変わる。
3520mにある最後の集落HIDALGOを過ぎると道は悪路に変わる。
多少でも体を慣らそうとと森林限界あたりで下車し、Piedra Grandeまで歩くことにする。
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多少でも体を慣らそうとと森林限界あたりで下車し、Piedra Grandeまで歩くことにする。
ゆっくりとゆっくりと45分かけて、Piedra Grande小屋に到着。通常はこの写真で見える範囲に雪は無い。乾季なのに24日から25日にかけて降ったのが積もったもの。
もう18時過ぎで本日は食事を取って寝るだけ。
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ゆっくりとゆっくりと45分かけて、Piedra Grande小屋に到着。通常はこの写真で見える範囲に雪は無い。乾季なのに24日から25日にかけて降ったのが積もったもの。
もう18時過ぎで本日は食事を取って寝るだけ。
12月27日の朝、Piedra Grande小屋の中。
気温は小屋ないで6度位だった。幸いに高山病の症状は無い。
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12月27日の朝、Piedra Grande小屋の中。
気温は小屋ないで6度位だった。幸いに高山病の症状は無い。
ベッド式ではなく日本の山小屋の様に板の間(三段構成)。
2015年01月07日 09:56撮影
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1/7 9:56
ベッド式ではなく日本の山小屋の様に板の間(三段構成)。
Piedra Grande小屋の外には、一応トイレの様な物があるが見ての通りで使えない。皆さん周囲の岩影などで済まします。
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Piedra Grande小屋の外には、一応トイレの様な物があるが見ての通りで使えない。皆さん周囲の岩影などで済まします。
輝くオリサバ山頂。10時に高度順応に出かける。
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輝くオリサバ山頂。10時に高度順応に出かける。
この排水路が取り付き。 
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この排水路が取り付き。 
今回積雪の為、踏み跡がハッキリしておりルートは明瞭。
今回積雪の為、踏み跡がハッキリしておりルートは明瞭。
もう少しで、4900mあたりにあるハイキャンプといわれる台地に出る。
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もう少しで、4900mあたりにあるハイキャンプといわれる台地に出る。
ハイキャンプの台地に上がると、オリサバのピークが現れる。
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ハイキャンプの台地に上がると、オリサバのピークが現れる。
も少し登って、標高5000m位の氷河取り付きまでとする。
時間は13取20分。
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も少し登って、標高5000m位の氷河取り付きまでとする。
時間は13取20分。
下りは速くて、14時半前に小屋まで戻った。
下りは速くて、14時半前に小屋まで戻った。
12月28日、深夜1時ガイドと共に出発。3時間程で氷河取り付きに着きアイゼン装着。(ガイドとアンゼイレンはなし)この写真はハマパ氷河を少し登った5時頃。肉眼では両側に稜線がうっすら見え上部に向かって収束していくのが分かる。
12月28日、深夜1時ガイドと共に出発。3時間程で氷河取り付きに着きアイゼン装着。(ガイドとアンゼイレンはなし)この写真はハマパ氷河を少し登った5時頃。肉眼では両側に稜線がうっすら見え上部に向かって収束していくのが分かる。
6時45分、日の出前に山頂着。しかし高度計は5550m位を示している。気温は−8度程だが風邪が強く寒い。
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6時45分、日の出前に山頂着。しかし高度計は5550m位を示している。気温は−8度程だが風邪が強く寒い。
何はともあれ、メキシコ最高峰に立てた。
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何はともあれ、メキシコ最高峰に立てた。
そして日の出
下に見えるのはシエラ・ネグラ(4453m)。山頂でおおきなパラボラアンテナが立っている。
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下に見えるのはシエラ・ネグラ(4453m)。山頂でおおきなパラボラアンテナが立っている。
メキシコ第2峰のポポカテペトル(5426m) と 第3峰イスタシワトル(5286m)が見える。
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メキシコ第2峰のポポカテペトル(5426m) と 第3峰イスタシワトル(5286m)が見える。
火口の淵からハマパ氷河を見下ろす。
火口の淵からハマパ氷河を見下ろす。
下山時、オリサバの大きな影。
特に安全確保やルート工作をする必要が無いので、ガイドは同行者みたいで結果論にはなるが無くても良かった。
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下山時、オリサバの大きな影。
特に安全確保やルート工作をする必要が無いので、ガイドは同行者みたいで結果論にはなるが無くても良かった。
登って来る登山者とすれ違い。
アイゼンは良くきいて歩きやすい。
登って来る登山者とすれ違い。
アイゼンは良くきいて歩きやすい。
この日の初登頂だった。まだまだ登って来る。
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この日の初登頂だった。まだまだ登って来る。
傾斜がゆるくなったので、シリセドーで氷河取り付きまで下る。
(8時少し前)この氷河クレバスが見当たらない。
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傾斜がゆるくなったので、シリセドーで氷河取り付きまで下る。
(8時少し前)この氷河クレバスが見当たらない。
アイゼンをはずしたあたりでどっと疲れが出て、下りは度々休憩(黄色い矢印が小屋)
アイゼンをはずしたあたりでどっと疲れが出て、下りは度々休憩(黄色い矢印が小屋)
小屋に戻ったのは、10時少し前だった。
小屋に戻ったのは、10時少し前だった。
☆おまけ、この写真は入れ違いに登られた方から頂いたもので登頂は31日です。わずか3日で山頂の様相はこんなにも変わったのである。
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☆おまけ、この写真は入れ違いに登られた方から頂いたもので登頂は31日です。わずか3日で山頂の様相はこんなにも変わったのである。

感想

『ルートについて』
・通常は4900m位のハイキャンプ上る前のミックス帯が少しいやらしいとの情報でしたが、今回積雪の為全くの楽勝でした。
 氷河に取り付いてからもアイゼンが良く効いて登りやすく、危険や不安は全く感じませんでした。 

『標高について』
・4260mとされるPiedra Grande小屋や4900mとされるハイキャンプにおいて、±50m内で収まっていた高度計(プロトレック)。
氷河取り付き後、残り何百m位だなと見ながら登っていましたがもう少しあると思っていたら、ひょっこり火口の淵に出ました。そこから少し登った先が山頂でしたが妙に早いように思えます。先に書いたように高度計は5550m位を表示しており、31日登った方も5544mだったそうです。オリサバの標高をネットで調べると5610m、5636m、5699m、5730mと多数出てきます。5699mがガイド登山などでは使用されていますが、5600m前半が実際ではないかと思います。
標高など衛星が使用出来る現在さほど難しくなく計測できるはずです。ポポカテペトルの標高にこの様なバラつきは見られません。オリサバは何か変な山です。

『オリサバのメキシコので扱い』
・その国の最高峰となれば、日本の富士山の様に誰もが知っている山と思っていましたが、メキシコではそうでもない様です。
 ポポカテペトルは最近噴火し、首都メキシコシティーからも大都市プエブラからも良く見え親しみがあり、ポポカテペトルが最高峰だと思っている人もいるという話も聞きました。
 実際ポポカテペトルのポストカードはいたる所で見かけましたが、オリサバは全く見かけません。どちらも成層火山でぱっと見は同じような山ですし、都市部から離れたオリサバに親しみが無いみたいです。

 何しろ登山口の町Tlachichucaですらありません。それどころか日本なら「オリサバの街、Tlachichuca」みたいな看板がありそうなものですが皆無です。なんかメキシコ国民から相手にされていないオリサバが可愛そうに思えた位です。
 北岳が聞いたら、泣いて羨ましがる様な話です。

『感謝』
今回山行においてメキシコに在住されている haratrekさん に、多大の助言並びにご助力を頂きました。 この場をお借り致しまして,お礼申し上げます。

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コメント

初めまして
メキシコのオリサバ山は初めて知りました。
登頂おめでとうございます。さて標高がはっきりしないとかおおらかなメキシコの国民性でしょうか。5600mは結構高いですね。富士山が余りグローバルでないとはさみしいです
2015/1/8 0:20
Re: 初めまして
富士山は標高自体は4000mに満たない無い山ですが、海のすぐそばにありそこらから見上げる山容はなかなかだと思います。
オリサバは富士山より2000m近く高いですが、標高2000m程度のメキシコ中央高原にあるので土台がすでに高い。 麓の町から見上げる高さというか大きさは同じ様な感じです。
2015/1/8 21:04
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