アイスクライミング講習@西上州
コースタイム
・相沢奥壁氷瀑群…相沢登山口から尾根沿いの登山道に乗り、目的地の標高と同じぐらいのところからトラバースし、隣りの尾根を越えて沢に入っていくのが正解アプローチらしい。我々はトポを持っていなかったので、もっと標高の低いところから激悪斜面をトラバースして、早めに沢床に下りて隣りの尾根の左俣を詰めていったので、片道2時間ぐらいかかった。エイプリルフールは一番左(左から二番目?)の滝。一番右側が奥壁氷柱。
天候 | おおむね晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
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写真
感想
アイスクライミング講習第2回目を受講 with cherro嬢。
今回の行き先は西上州、荒船山付近の氷瀑。
初日は犬殺しの氷瀑にある「子犬殺し」というルート、二日目は相沢奥壁氷瀑群にある「エイプリルフール」というルートを登った。
ゲレンデと聞いて、駐車場から30分ぐらいかな?なんて甘いことを考えていたが、とんでもなかった。
例によってアプローチも講習の一部ということで、地図読みからスタート。
ヒイヒイ言わされながら、ようやく辿り着きました。
特に相沢氷瀑群は遠かった。アプローチというより、ほとんど山登りですねえ、これは(^^;。
二日目など目的地に到着するなりcherroさんが、今日は頑張りません宣言^^。
つられて私も、あまり頑張らないかも宣言^^。
中高年ヘタレコンビはいいですね〜。
もう一人の参加者onさん(推定70歳)が一番頑張っていた。見習わねば(^^;。
二日間とも、前半はノーロープでムーブ練習。
始めは怖くてちょっと登っては下りてくるといった感じだったが、何度も練習しているうちに数mほど登れるようになるから不思議なものだ。
あとから知ることになるのだが、ムーブ練習というだけでなく、出始めの簡単なパートをプロテクションを取らずに登るという練習にもなったような気がする。
リードする場合、いきなり登り始めるより、この練習でその日の氷に慣れるとよいのではないかと思った。
前回初めて講習を受けたときは、アイスのリードは危なすぎるよねー、でもいずれやるのかなー、イヤイヤやらないよねーなどと思ったが、気がついたら今回疑似リードの練習をしていた。
疑似とは言っても、本当にリードしているつもりでやらないと意味がないので、ここで墜ちたらどうなるかを考えながら、スクリューをセットし、慎重かつ丁寧なクライミングを心がけた。
その結果として、アイスではあり得ないような短い間隔でスクリューをセットしてしまった。
玉切れになることは分かっていたが、実際にリードするとしたら、このぐらいにするはずと思ってセットしたので仕方ない。両日ともスクリューを使いきって途中敗退ということになった。
でも、いいんです。
怖い思いをしながらランナウトするぐらいなら、アイススクリューを増やすのだ!と決めました。金で買える安全は金で解決するのです^^。
ということで、cherroさんもいずれ必要になるものなので、6本ずつ買いましょうね〜^^。
今回はムーブは割と上手くできたと思うが、靴が緩くて、どんなにきつく靴紐を締めても踵が浮いてしまうことがすごく気になった。
前爪はバッチリ決まっているはずなのに、終始靴が脱げそうな感覚があって、爪先に余分な力が入ってしまい、ふくらはぎがつからった。
これも金で解決するしかないのか。ううむ…。
今回二回目ということで、アイスクライミングに少し慣れてきたような気がする。
やはり講習を受けると、効率的に上達できますよ、奥さん!
cherroさんも初回とは見違えるように上手くなっていて、よかったですね^^。
そう言えば、初日のトップロープ練習時、アックスがものの見事にロープに刺さってしまい、切断してしまったかと一瞬青くなった。
ロープを弁償する羽目になったが、使っていたのがcherroさんの安物ロープだったのでよかった。
二日目、隣のパーティにすごく上手い人がいて、聞けばまだアイスクライミング歴2年ということ。
但しシーズン中は毎週のように通ったらしい。
夏はフリークライミングに打ち込んでいるそうなので、やはりフリーが上手い人がアイスも上手いのね、と納得。
とは言え、フリーのグレードが11台程度でもアイスは上手いという人もいるそうなので、ちょっと頑張ってみようかな〜と思った。
今回の教訓。
○アイスは安定して登れると楽しい。
○でもアプローチは長いので、フリークライミングの感覚で考えるとたいへん。山登りの一部と思った方がいい。
○アックスでロープを刺さないよう気をつけよう(^^;。
○ムーブその他のことなど。
・足を一気に目当てのスタンスに移動させるのではなく、小刻みに動かして最適バランスの位置に移動する方法もある。
・足を踏み替えるのではなく、デッド気味に上げる方法もある。
・アックスを決めたあと、手前に荷重させる癖があるので要注意。下向きの力をかけるよう気をつける。
・スクリューをセットするときは、押し当てて回して少し穴ができたら、一旦外して穴に残っている氷屑を吹いて取り除くとセットしやすい。
・一度セットしたアイススクリューを次に使うときは、詰まった氷を取り除くことを忘れずに。登攀中に回収して再利用する場合は、手前側を氷に当てて叩くと取れる。刃を叩くと傷むので要注意。
・リードをするなら、とにかく前腕が疲れる前に意識的にレストすること。アックスを決めた直後に手を離してシェイクするだけでも有効。前腕が疲れてからアイススクリューをセットしようとすると、精神的余裕がなくなるし、失敗もしやすい。
・リードで絶対に墜ちてはいけない場面では、アックスもクランポンもバチ効きになるまできっちりと刺す(当たり前?)。
・アイスクライミングは墜ちるまで頑張るものではないので、上へ上へと追い上げられるようなクライミングはよくない。常に最終プロテクションまでクライムダウンできるぐらいの余力をもって登らなければならない、と思った。前腕がパンパンになってから、アイススクリューなんてセットできるものじゃない。
ヘタレ1号のcherroです。アイスクライミングは疲れるので2日連続は無理でした。
でもアイスは意外と楽しいですね。ロープもお陰さまで新品になるし。
アイスクライミングは、ホント疲れますよねー。
なぜなんでしょう?
確かに我々には、一日ずつがよさそうです。
楽しみながら、やりましょう!
それにしても、氷セレブのロープを傷つけてしまうとは、迂闊でした。
写真なんですけど、3枚目は子犬じゃなくてエイプリルフールだと思いますよ。
アイスクライミングが疲れるだけでなく、今回はアプローチもあったからではないでしょうか?
アイスクライミングが2日は無理ってのも、クラックが2日が無理って最初に言っていたようなものだという気がしますよ。
難易度、アプローチ、そして単純に慣れ、によるんじゃないでしょうか。
とりあえず、次回は日帰りですね。
よろしくお願いします。
格好いい人が登っている写真は、エイプリルフールでしたか。貰い物だったので間違えました。
(修正して、3→4枚目に移動しました。)
確かにクラック講習のときも、二日目はヒーヒー言ってました。
慣れもあると思いますが、宿泊場所がシティボーイの私には向いていないのかもしれません。
アイスクライミングそのものは好きなので、単発でチョコチョコ受講したいと思います。
またよろしくお願いいたします!
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