【北見山地】オシラネップ川 白幽の滝登攀
- GPS
- 13:03
- 距離
- 20.6km
- 登り
- 698m
- 下り
- 690m
コースタイム
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ゲートの先も崩壊のない舗装路(緑資源幹線林道滝雄・厚和線の滝上・白滝区間:未成道)のため、自転車や電動キックボード等があれば入渓点付近まで走行できる。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
遡行図・記録参照 |
その他周辺情報 | ・国有林の計画図や基本図(下記)を見ても、白幽の滝のある枝沢の名称の記載はないため、ここでは「白幽沢」と仮称を付す。 https://www.rinya.maff.go.jp/hokkaido/keikaku/other/attach/pdf/nisimonbetu-9.pdf ・白幽の滝は、伝承によると一ノ滝170m、二ノ滝150mとのことだった(下記URL)が、実際は一ノ滝らしきものが112m、150mの滝と言えるものは存在せず、20〜40mの滝が3つであった。これらを下流から順に二ノ滝、三ノ滝、四ノ滝と仮称する。 https://www.takipedia.com/unit/detail/14133 |
写真
装備
備考 | ・60mロープ2本で行ったが、50mでは足りないピッチが多かったため、良かった。 ・ぬめりは少なくラバーソール適。クライミングシューズも有効。 |
---|
感想
【計画の経緯】
Takenakaとの初山行。当初は日高での沢登りを予定していたが、天気予報が良くない。雨でも突っ込む気などないので、天気の良さそうな場所で、Takenakaが行ってみたいと思っていた、白幽の滝の登攀を試みることに。
【記録】
林道のゲートは残念ながらばっちり閉まっており、朝暗いうちからひたすら歩く。目論見通り、明るくなったころに入渓点着。適当に斜面を下って入渓するが、あるのは堰堤とゴーロのみ。飽き飽きしたころにようやく目的の滝が見えてくる。
一ノ滝は、160mは大げさにしても、確かにかなりでかい。真下にとって見上げてみると、登れそうには見える。じゃんけんで勝ってしまったので、一番難しそうな1p目はtamoshimaリード。念のためクライミングシューズに履き替え、激シャワーで登っていく。それなりに難しいのでクライミングシューズにしておいて良かった。核心を越えると超快適なスラブ状となり、どんどんロープを伸ばしてテラスでピッチを切る。
2p目はTakenaka。下部のみ垂直でラインを悩んでから登っていたが、以降はまたスラブ状となり快適そのもの。再びテラスでピッチを切る。
3p目はkaisei。このピッチは最初から最後までホールド豊富なスラブで、快適そのもの。殆どプロテクションも取らずに落ち口へ。想像以上に快適な滝で呆気なかったが、3pをフルに伸ばし、しかも水線通しで登れる素晴らしい大滝だった。
さて、下から見えないこの先に何があるのか。二ノ滝150mというのはあるのか。手始めに4mほどの小滝を越えると、20mほどの滝が出てきた。上部の主瀑の前衛滝か、などと思いつつtamoshimaリード。これも水線を気持ちよく登れる。
続いて出てきたのは31m斜瀑。どうやら、150mの二ノ滝なるものは存在しないことを理解し始める。これも快適な登攀で、Takenakaがリード。
小滝を越え、次に出てきたのは2段37m滝。まだこんな滝があったか。これはそれなりに難しそうに見えたが、順番でtamoshimaリード。下部の核心部は比較的手応えがあったが無理なく登れる範囲で、ちょうど楽しい感じ。そこを過ぎるとあとは傾斜が緩まり、またまた超快適。ロープの重さにだけ耐えて落ち口まで。
この上流はもう何もなさそうだったが、一応もう少しだけ登って確かめてみた。確かに、もう滝はありそうにない。ということで、懸垂下降で下山開始。
懸垂下降は全てtamoshimaトップで、ロープは一度も畳まずに次々と立木で懸垂下降し、何も残置せずに6p下降完了。最後の1pでロープが絡まり、ほどいているうちに落石を食らって多少怪我したのが汚点。
荷物を整理し、長いゴーロと林道を引き返して下山。
【感想・総評】
112mの落差全てを水線またはその脇で、しかもフリーで登れるという、大滝登攀のためにあるかのような滝だった。アプローチが非常に退屈でそれなりに長いのが欠点だが、それでもわざわざ登りに行く価値のある滝である。上流にも20m超の滝が3つあり、それらも楽しめるというのも良い。
北海道では大滝登攀はあまり盛んではなく、シシャモナイ滝(落差40〜50m程度)が最近登られた程度であるが、白幽の滝は北海道を代表する登れる大滝として、今後も登られるだろうと確信している。その開拓をすることができ、大変感慨深い。
パキスタン🇵🇰へと旅立ってしまった成田さんの宿題を本州からの千葉さん丸山さんと登ってきました。
北見山岳会の報告には「全く支点が取れない」とありビビってましたが、結果的には超絶快適登攀でした。これは気持ちいい!!
ある程度、登攀的な沢登りをしている人にはオススメです。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する