ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 5838687
全員に公開
沢登り
道北・利尻

【北見山地】オシラネップ川 白幽の滝登攀

2023年08月17日(木) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
13:03
距離
20.6km
登り
698m
下り
690m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:27
休憩
5:36
合計
13:03
3:14
165
スタート地点
5:59
8:08
48
8:56
11:09
78
12:27
13:41
156
16:17
ゴール地点
天候 曇りのち晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
本軌跡の起終点地点に施錠ゲートあり。ゲート前に2台程度駐車可。
ゲートの先も崩壊のない舗装路(緑資源幹線林道滝雄・厚和線の滝上・白滝区間:未成道)のため、自転車や電動キックボード等があれば入渓点付近まで走行できる。
コース状況/
危険箇所等
遡行図・記録参照
その他周辺情報 ・国有林の計画図や基本図(下記)を見ても、白幽の滝のある枝沢の名称の記載はないため、ここでは「白幽沢」と仮称を付す。
https://www.rinya.maff.go.jp/hokkaido/keikaku/other/attach/pdf/nisimonbetu-9.pdf
・白幽の滝は、伝承によると一ノ滝170m、二ノ滝150mとのことだった(下記URL)が、実際は一ノ滝らしきものが112m、150mの滝と言えるものは存在せず、20〜40mの滝が3つであった。これらを下流から順に二ノ滝、三ノ滝、四ノ滝と仮称する。
https://www.takipedia.com/unit/detail/14133
一ノ滝を見上げて登攀ルートを検討するtamoshima
2023年08月17日 05:44撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/17 5:44
一ノ滝を見上げて登攀ルートを検討するtamoshima
一ノ滝1p目をリードするtamoshima:この辺りが核心
2023年08月17日 06:24撮影 by  iPhone 13, Apple
8/17 6:24
一ノ滝1p目をリードするtamoshima:この辺りが核心
一ノ滝2p目をリードするTakenaka
2023年08月17日 07:12撮影 by  SO-02J, Sony
8/17 7:12
一ノ滝2p目をリードするTakenaka
一ノ滝3p目をリードするkaisei
2023年08月17日 07:50撮影 by  SO-02J, Sony
8/17 7:50
一ノ滝3p目をリードするkaisei
一ノ滝の上流右岸のルンゼ:これも登れそうではあるが登りたい感じでもない
2023年08月17日 08:16撮影 by  SO-02J, Sony
8/17 8:16
一ノ滝の上流右岸のルンゼ:これも登れそうではあるが登りたい感じでもない
4p目として登った20m滝(「二ノ滝」とする)
2023年08月17日 08:21撮影 by  SO-02J, Sony
8/17 8:21
4p目として登った20m滝(「二ノ滝」とする)
5p目とした31m斜瀑(「三ノ滝」とする)をリードするTakenaka
2023年08月17日 09:06撮影 by  iPhone 13, Apple
8/17 9:06
5p目とした31m斜瀑(「三ノ滝」とする)をリードするTakenaka
6p目とした2段37m滝(「四ノ滝」とする)をリードするtamoshima:下段のみが写真に写っている
2023年08月17日 09:53撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
8/17 9:53
6p目とした2段37m滝(「四ノ滝」とする)をリードするtamoshima:下段のみが写真に写っている
懸垂下降中に撮影した一ノ滝の中上部
2023年08月17日 12:33撮影 by  SO-02J, Sony
8/17 12:33
懸垂下降中に撮影した一ノ滝の中上部
離れて撮影した一ノ滝の全景
2023年08月17日 13:51撮影 by  SO-02J, Sony
8/17 13:51
離れて撮影した一ノ滝の全景
遡行図:主な滝の落差は実測
2023年09月06日 19:19撮影
9/6 19:19
遡行図:主な滝の落差は実測
一ノ滝の登攀ルート(Takenaka作図)
一ノ滝の登攀ルート(Takenaka作図)

装備

備考 ・60mロープ2本で行ったが、50mでは足りないピッチが多かったため、良かった。
・ぬめりは少なくラバーソール適。クライミングシューズも有効。

感想

【計画の経緯】
 Takenakaとの初山行。当初は日高での沢登りを予定していたが、天気予報が良くない。雨でも突っ込む気などないので、天気の良さそうな場所で、Takenakaが行ってみたいと思っていた、白幽の滝の登攀を試みることに。

【記録】
 林道のゲートは残念ながらばっちり閉まっており、朝暗いうちからひたすら歩く。目論見通り、明るくなったころに入渓点着。適当に斜面を下って入渓するが、あるのは堰堤とゴーロのみ。飽き飽きしたころにようやく目的の滝が見えてくる。
 一ノ滝は、160mは大げさにしても、確かにかなりでかい。真下にとって見上げてみると、登れそうには見える。じゃんけんで勝ってしまったので、一番難しそうな1p目はtamoshimaリード。念のためクライミングシューズに履き替え、激シャワーで登っていく。それなりに難しいのでクライミングシューズにしておいて良かった。核心を越えると超快適なスラブ状となり、どんどんロープを伸ばしてテラスでピッチを切る。
 2p目はTakenaka。下部のみ垂直でラインを悩んでから登っていたが、以降はまたスラブ状となり快適そのもの。再びテラスでピッチを切る。
 3p目はkaisei。このピッチは最初から最後までホールド豊富なスラブで、快適そのもの。殆どプロテクションも取らずに落ち口へ。想像以上に快適な滝で呆気なかったが、3pをフルに伸ばし、しかも水線通しで登れる素晴らしい大滝だった。
 さて、下から見えないこの先に何があるのか。二ノ滝150mというのはあるのか。手始めに4mほどの小滝を越えると、20mほどの滝が出てきた。上部の主瀑の前衛滝か、などと思いつつtamoshimaリード。これも水線を気持ちよく登れる。
 続いて出てきたのは31m斜瀑。どうやら、150mの二ノ滝なるものは存在しないことを理解し始める。これも快適な登攀で、Takenakaがリード。
 小滝を越え、次に出てきたのは2段37m滝。まだこんな滝があったか。これはそれなりに難しそうに見えたが、順番でtamoshimaリード。下部の核心部は比較的手応えがあったが無理なく登れる範囲で、ちょうど楽しい感じ。そこを過ぎるとあとは傾斜が緩まり、またまた超快適。ロープの重さにだけ耐えて落ち口まで。
 この上流はもう何もなさそうだったが、一応もう少しだけ登って確かめてみた。確かに、もう滝はありそうにない。ということで、懸垂下降で下山開始。
 懸垂下降は全てtamoshimaトップで、ロープは一度も畳まずに次々と立木で懸垂下降し、何も残置せずに6p下降完了。最後の1pでロープが絡まり、ほどいているうちに落石を食らって多少怪我したのが汚点。
 荷物を整理し、長いゴーロと林道を引き返して下山。

【感想・総評】
 112mの落差全てを水線またはその脇で、しかもフリーで登れるという、大滝登攀のためにあるかのような滝だった。アプローチが非常に退屈でそれなりに長いのが欠点だが、それでもわざわざ登りに行く価値のある滝である。上流にも20m超の滝が3つあり、それらも楽しめるというのも良い。
 北海道では大滝登攀はあまり盛んではなく、シシャモナイ滝(落差40〜50m程度)が最近登られた程度であるが、白幽の滝は北海道を代表する登れる大滝として、今後も登られるだろうと確信している。その開拓をすることができ、大変感慨深い。

パキスタン🇵🇰へと旅立ってしまった成田さんの宿題を本州からの千葉さん丸山さんと登ってきました。
北見山岳会の報告には「全く支点が取れない」とありビビってましたが、結果的には超絶快適登攀でした。これは気持ちいい!!
ある程度、登攀的な沢登りをしている人にはオススメです。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:376人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら