【114】(往時を偲んで) 石垣山→湯坂路(浅間山・鷹巣山）→箱根旧街道→元箱根

2015年02月20日(金) 〜 2015年02月21日(土)

• GPS: 28:14
• 距離: 27.9km
• 登り: 1,887m
• 下り: 1,147m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:35
• 休憩: 0:30
• 合計: 7:05

距離 17.2km 登り 1,147m 下り 498m

8:21 スタート地点
9:07 9:14 石垣山駐車場
11:03 箱根湯本駅
12:25 湯坂山
13:03 13:25 城山
13:44 13:45 浅間山
14:36 千条の滝
15:26 宿泊地

2日目

• 山行: 3:58
• 休憩: 0:46
• 合計: 4:44

距離 10.7km 登り 743m 下り 667m

7:50 宿泊地
8:20 8:22 千条の滝
9:12 9:20 鷹巣山
9:32 9:33 湯坂路入口
9:45 10:19 飛竜ノ滝
10:47 畑宿
11:56 11:57 甘酒茶屋
12:34 元箱根(伊豆箱根バス)

天候

20日　晴れ　後　曇り
21日　曇り

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

往:JR早川駅
復:元箱根→湯本（箱根登山バス）

その他周辺情報

■山小屋代わりのB&B パンシオン箱根(小涌谷)
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　この値段で泊まれるなら、贅沢な山小屋代わりに使えます。
　・素泊まり　2015円、温泉付き、朝食のパン、コーヒー付 3/25まで
　・昔の寮を改造利用したようなので、古いですが気になりません。
　・但し、壁が薄く隣の咳が聞こえます。きっと話声も聞こえるだろうと思います。
　・レンジ、給湯器は、必ずどこかの階にはありました。
　・外人が多いようでした。特に中国から。
　・コンビニは、小涌園の脇にありますので買い物を済ませてチェックインがお勧め

写真

2/20 8:22

今日は歴史のお勉強。早川駅から出発です。ハイカーで賑わう駅ではありませんが、ハイキングコースがキチンと整備されています。目指すは一夜城のあった石垣山

2/20 8:35

先ずは堀秀政の供養塔がある海蔵寺。ビランジュとお地蔵様がお出迎え。ビランジュは温暖帯南部の植物で、分布上早川が東北限にあたるようで、この近くにある樹は、巨樹のため国の天然記念物に指定されているそうです。

2/20 8:39

石垣山に参陣した武将たちの案内板を見ながら石垣農道を進むと景色もよくなります。周りはミカン畑です。

2/20 8:47

梅もありました。青空がバックだと映えますね

2/20 8:48

こちらは小田原と湘南の海をバックに

2/20 8:50

小田原城を中心に小田原の街。その後ろに、かすんでますが曽我丘陵。あちらの梅は見頃かな？

2/20 8:57

スイセンも畑の脇で咲いてます

2/20 9:08

一夜城歴史公園に到着。ここまでで暑くて汗が出てます

2/20 9:16

駐車場の梅はまだ少し早いようです。

2/20 9:22

少し登ると芝公園になっている二の丸跡。綺麗に整備されています。淀殿もきっとここにいたんだろうな・・。この先にある物見台に進みます。

2/20 9:24

物見台からの景色。塔の峰、駒ケ岳、神山など見えています。

2/20 9:31

本丸跡にも物見台がありました。

2/20 9:31

湘南の海岸線が一望できます。もちろん小田原城も見えてます。ここから秀吉は小田原城を見ていたのだ。

2/20 9:42

広い本丸跡。きっと秀吉のことだから大きな城を作ったのでしょうね。

2/20 9:54

石垣山をあとに立派な農道を進むと駒ヶ岳や神山がよく見えます

2/20 10:26

一夜城から「自然を楽しむみち」を下って太閤橋に到着。生命の星・地球博物館が見えてきました。

2/20 10:36

早川の堤防沿いを進むとシラサギが飛んでいました

2/20 11:00

湯本駅の近くになるといろいろな鳥がいました。マガモの色が綺麗

2/20 11:02

鳥を撮るのは難しいですね

2/20 11:11

外人さんの観光客が多いあじさい橋を渡って駅側
の川沿いの道を進みます。温泉街の裏道です。昔の温泉街の風情が残っています。

2/20 11:18

箱根駅伝でお馴染みの旭橋

2/20 11:19

旭橋から100m位で湯坂道(鎌倉古道)の入口です

2/20 11:35

結構キツイ登りです。石畳もあります。でもこの石畳ケーブルの保護のために逓信省が敷設したらしい。

2/20 11:48

登りが一段落すると湯坂城址。それらしい跡は何にもありません

2/20 11:49

綺麗な道が続いています。景色が見えないので淡々と進みます

2/20 12:24

湯坂山の山頂標がないのでよく判りませんがこの辺りかな。

2/20 12:29

防火帯なので回りのハコネダケが刈り取られています。

2/20 13:05

雲ゆきも怪しくなって粉雪も風に乗って時々舞っています。お腹が空いたので城山だと思われるところで昼休み。

2/20 13:39

大平台への分岐を過ぎました。まだ解けてないので泥んこにはなっていません

2/20 13:48

開放感のある浅間山に到着。青空も少し顔をのぞかせています。ツバキの木が沢山ありましたが咲いていませんでした

2/20 13:50

広い防火帯は鷹巣山方面に続いています。今日はそっちには行かないで千条の滝に向かいます。

2/20 14:33

千条の滝に到着。思ったより小さめでした。

2/20 14:35

蛇骨川に流れて行きます。

2/20 14:46

小涌谷に向かう途中で振り向くと浅間山

2/20 15:00

蓬莱園の中を通って1国に出ました。つつじが咲いたらさぞかし綺麗でしょうね

2/20 15:23

小涌園の脇にあるコンビニで食料を買い込んで、今夜の山小屋?に到着。素泊まり2015円で温泉付き、縦走?途中のお宿としては贅沢です。

2/21 8:25

快適な小屋で一夜を過ごし朝風呂まで浴びて出発。昨日の千条の滝まで戻り、ここから鷹巣山に向かいます。滝の水の温度が気温より高いのか、湯気のように見えます。

2/21 8:55

天気は予報に反してよくありません。途中凍結した所もありますが、問題なく浅間山からの道と合流。

2/21 9:07

鷹巣山への登道には、まだ雪が残っていました。ここの石畳みは雪で埋もれていて見れなかった

2/21 9:09

鷹巣山の山頂標の代わりに鷹巣城跡の解説板がありました。生憎の天気で展望はなしでした。

2/21 9:15

これから進む方向。しばらくすると凍った雪を踏む音が聞こえてきます。単独行の人がやって来ました。畑宿から来たとの事で、情報交換して先に進みます。

2/21 9:36

湯坂路入口に到着。今日は土曜日なので、ここに来るまでに10人位のハイカーとすれ違いました。ここで湯坂路を離れ、飛龍の滝に向かいます。

2/21 9:50

杉林を下って林が切れる所から少しルートを外れ沢側に進むと、飛龍の滝の滝口のような所が見られました。

2/21 10:04

ルートに戻り飛龍の滝に到着。人もいないのでここでティータイム。折角入れたのにカップが石から滑り落ちちゃたよ!

2/21 10:27

岩にもめげずたくましく生きている。頑張れ!

2/21 10:31

沢も冬枯れですかね。ここを渡れば畑宿も近い。

2/21 10:40

この辺りの椿は咲いていました。浅間山にも椿の木は何本もありましたが、まだ咲いていませんでした

2/21 10:43

畑宿夫婦桜(連理の桜)。2本の山桜が1本となっているそうです。

2/21 10:46

白銀山方面が見えました

2/21 10:51

畑宿到着。これより箱根旧街道に入ります。

2/21 10:52

一里塚。道の左右に一ツづつあります。これは右側の一里塚。

2/21 10:54

これが江戸時代の道ですか。意外と石畳は、歩きにくい。

2/21 11:13

橿木坂。今は階段になっていますがきついです。こんな坂の名称の立札がいくつもあります。「さかをこゆればくるしくて、どんぐりほどの涙こぼる」・・

2/21 11:18

旧東海道の七曲りを通過した辺りにあった道標。あと3km。昔の人は、皆健脚だった!　老若男女歩いたのだからね

2/21 11:29

見晴らし茶屋の下から。小田原方面、かすかに曽我丘陵。猿でも滑ったという猿滑坂を通って・・

2/21 12:00

甘酒茶屋に到着。日蔭は、雪が凍結してます。観光客も多くなってきます。

2/21 12:19

車道を横断して再び石畳の道へ入ります。道を外れ途中にあった展望台に寄ったら、駒ヶ岳と二子山が見られました。

2/21 12:36

箱根側の石畳には、思いのほか雪が残っていて滑りやすいのでご注意を。

2/21 12:36

今日は、ここまで。元箱根に着いたら、丁度バスが来たので、そのまま乗っちゃいましたが、普通の山バスと違ってバス沢山出てました。

撮影機器：

N-06D NEC

TG-835 OLYMPUS IMAGING CORP.

感想

aruaru

　今回は、歴史探訪の歩きとなりました。まず、秀吉の小田原城攻めに作った一夜城祉に行き権勢を誇った秀吉の往時を偲び、湯本に下り、江戸時代以前の箱根越えに使った湯坂路で小涌谷へ。ここの山小屋?で温泉につかり、翌日再び湯坂路をたどり芦の湯の手前で畑宿に下り、ここから江戸時代に使った箱根旧街道を辿って元箱根に。

　早川駅からみかん畑の中を縫うような石垣農道を進むと、小田原が一望できるようになり、秀吉が小田原城攻めに作った一夜城の立地は成程とうなづけます。一夜城址は、公園となっていますが、広い本丸跡や二の丸跡を見ると相当大きな城だったと想像できます。ここに、淀殿や千利休、当時の主だった武将が勢ぞろいしていたのでしょうね。

　湯本からは、箱根越えに江戸時代以前に使われていた湯坂路を辿りました。取っ付きこそ急登ですが、後は尾根伝いに比較的ゆったりとした道でした。景色は、木々に囲われているので冬枯れの木の間から位で、楽しむほどのものではありません。でも紅葉の時期にはいいかも。源頼朝や義経、静御前も通ったのでしょうかね。

　畑宿からの箱根旧街道は、江戸時代に軍事的観点から整備されたようですが、さすがに天下の険、急な坂が多かったようです。一部の坂は、現在階段になってしまっていますが、それでもキツイかった。ここを老若男女歩いたとは、昔の人は強かったのでしょう。歩くしか手段がなかったから、受け入れるしかなかったというか歩くことに疑問を感じることがなかったのでしょうね。でもここを大名行列が本当に通ったのでしょうか。

　石畳みも思いのほか滑りやすく歩きにくいですね。雨や雪の後には、すねまで泥につかる状態だったので、最初は竹を敷いていたようですが毎年人手とお金がかかるので、石畳にしたようです。草鞋との相性は、良かったのかもしれません。

　鎌倉時代と江戸時代の箱根越えの道を一部ではありますが、歩きました。感想は、鎌倉時代の湯坂路の方が楽でしたね。これは、徳川幕府の陰謀間違いなしですね。