なんちゃってBum Life

天候 | やたらと晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
船
|
その他周辺情報 | カラファテに行きたいとき以外は川上村よりも韮崎に降りたほうが何かと便利何がする |
写真
感想
9/7
昼過ぎに家を出て旅の始まり。小樽からフェリー。夜星を見に甲板に出るが風が強すぎて怖いので、まだ見てるというPを残置して中で本読んでたら「お客様が海中転落しました」と放送が入って飛び起きる。身に覚えしかない。心臓バクバクで甲板に行くと「なに?」みたいな顔して座って晩酌してた。初日からヒリつくぜ。
9/8
遅れて新潟着。どうやら誰か落ちたのはマジらしい。こわ。田中におすすめされたタレカツを食って一路韮崎へ。蚊だらけの超絶不快な車中泊。
9/9
山小屋バイトに向かうPを送り出していざクライミングへ。一個下のカンちゃんを駅で拾って瑞牆に着くがびしょびしょなので小川山に転戦。マラ岩でレギュラー(5.10c)をOS。ブルースパワー(5.11c)は3便出すもTO。核心のクリップ悪いがかと言って飛ばす勇気もないのだ。夜はRX氏の話が楽しい。
9/10
今回の旅の目標の一つだった桐の花(5.11c Trad) へ。ファーストトライはおっかなすぎて死に物狂いでTOという有様だったがなんとか3便目でRP。all NPだがムーブは完全にフェース。仮にボルトルートだったとしても星付きでしょう。ムーブもプロテクションも非常にアタマを使う★★★ルートでした。登れた勢いでブースティック買っちゃったよー。夜は若者らしく恋バナ。
9/11
前日雨で3便目を出しそびれたカンちゃんもすぐ終わりそうなので桐の花へ。流石の登りで朝イチRP。2人とも満足げだがせっかく来たので隣の蛇岩のスネーククラックレフト(5.10d)をOS。これも内容濃く楽しい。カンちゃんは木に激突してハーネスのギアラックがちぎれて激萎えしてた。時間微妙なので気になっていたボルダー"阿修羅“をお触り。むず過ぎて話にならん。
9/12
信大の竹田さんと。なんかむっちゃ霧だがノリと勢いでベルジュエール(5.11b 10p)へ。ジャン勝竹田氏のリードで取り付く。吠えながらOS。流石すぎる。これは落ちれなくなった。2p目の5.10a結構やばかったぞ。なんやかんやOSを積み重ね、最後は夕立の中竹田氏が気合いでスラブを登りきりチームOS達成!下降も暗くなるし岩濡れてるしでロープ出したりして気を遣った。竹田さんは翌日デートだそうで、ラテルネで瑞牆の森を歩きながら楽しくおしゃべりした。
9/13
こっちに来てから知り合い、同じくバム生活をしているIさんらと小川山で登る。そういえば去年やってなかったジャク豆(5.10bc)をOS。今更やる感じでもないかと思ったが一応開拓とかしてるので有名ルートのグレードを体感しておくというのも大事かなと。その後はおすすめされたスキゾフレズニー(5.11c)。一便目は下部スラブで敗退。意味がわからん。そこに颯爽と現れた有名オネーちゃんがアッサリOS。見てたらできる気がしてきたのでもう一便出したらスラブを超えてしまった。クラックパートはかじり付くように登ってRP。ブースティック買ってよかった。
9/14
今日も今日とても晴れである。6連登で指皮が死につつあるのでアクティブレストDay。Iさんとカサメリ沢。真実の口(5.10d)を楽しくOSして早上がり。NDD(5.12c)も面白そうだった。気になっている現人神(5.12b)に行ってみる。見上げて悟る。こりゃまだ早いわ。カラファテでおしゃべりに付き合ってもらう。Z4を2つ買っちゃう。
9/15
はがりんさんらとバベルの塔へ。遠いけどいいエリア。ポセイドン(5.11a)は一撃。ロプロス(5.11c)は予想通り?下部のワイドで撃沈。上部はこなせたので悔しい。課題は明確である。
9/16
すごくお久しぶりの岳さんと。朝方雨だったので乾きの良さそうな小ヤスリ岩"微笑街道(5.12c)"へ。花崗岩の5.12なんて登ったことないので種まきくらいのつもりが意外とこなせてしまう。3便出してムーブは固まった。なかなかexcitingな夜。
9/17
微笑街道登れてしまった。登ったというか登れてしまった。プレッシャーかけてしまったが、岳さんも無事RP。山灯火(5.12d)もめちゃ良さそう。一本しか登ってないが完全に賢者モードなので翌日からはPのお迎え兼ねてハイキングに行くことにする。
9/18
バスで登山口へ。人の波に乗って歩いてたらいつのまにか北岳に着いてた。3000m 級の稜線は明らかに酸素が薄い。そしてヒザがなんかヤバい。みっちり8時間歩いてPの働く小屋へ。感動のサプライズ再会かと思いきや、予約したら朝のミーティングでバレてたらしい。ケーキや鍋で温かい歓迎を受ける。
9/19
勤務を終えたPを回収してさあ帰ろう、のつもりがヒザがやば過ぎてひたすら介抱されて降りた。地獄のくだり10時間で最終バスにギリギリセーフ。Pは22歳にしてバーミャンデビュー。
9/20
あさこさんとのマルチ継続は残念ながらヒザ痛のため断念。吉田和正氏の学生時代からの知り合いというおじさんと話し込んでからPとのんびりボルダーへ。瑞牆レイバックは高過ぎてむりむり。我々は隣のスーパークーロアール(7級)で十分楽しめる。ヒザは登る分には問題ないようだ。夜は川上村文化センターで泊まってみたが、明け方レタス農家のトラックが大量に来る以外はなかなか快適。
9/21
ロクスノの連載"Dig it"で読んでからずっと気になっていた小川山のアスレチッククラブ(5.12a PD) へ。見上げてやばい気しかしないのでTrで楽しむ。総合力が求められるすごい良いルート。リードすることを考えると自分の感覚だと限りなくR。格式高いとの表現がピッタリ。心身ともにもう一回り大きくなったら是非とも登りたい1本だ。片付けていたら世界のSYから電話あり。今夜から雨だしウチ来る?とありがたいお誘い。
しかし、ウキウキ下山したら思わぬ悲報が。動揺した。とにかく何かせねばと翌日の帰道を決める。あわただしく周りに挨拶して新潟へ向かう。
友人が遭難したと説明した。亡くなったとはちょっと言えない。
翌日フェリーに乗り込み横になって落ち着くと、慌てて帰っても自分にできることはなにも無いことをようやく悟った。
たくさんの出会いとひとつの大きな別れ。
クライミングの成果より大事なことがきっとある。
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