アイスクライミング講習@摩利支天大滝
天候 | 雪だったり曇りだったり、たまに晴れたり |
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過去天気図(気象庁) | 2015年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
摩利支天大滝は阿弥陀岳北西稜の西側、摩利支天に詰め上げる沢(摩利支天沢)にあります。 |
写真
感想
アイスクライミング講習第4回目で、八ヶ岳の摩利支天大滝へ。with cherroさん。
南沢との出合からはトレースバッチリかと思いきや、よもやのラッセル。
腿ラッセルぐらい?でF1とおぼしき斜面を越えると、見事な氷柱が目に入り、テンションが上がるも、その先もズボズボと埋まりまくって中々前に進まない。
息を切らせながら、ようやく滝下に到着。
岩根山荘と違って、自然の滝は厳しい。すごく寒いし。
予報が外れて雪が降ったりしたためか、摩利支天大滝はほぼ貸し切りで、阿弥陀岳北西稜に向かい、その後敗退してきた二人組以外には結局誰も来ませんでした。
(この方たち、易しいラインとは言え、ザックを背負ったまま平爪でいきなり摩利支天大滝を登り、あっという間に消えて行きました。スゴい…。)
ちょっと遠いので、あまり込むことはないのでしょうか。
思ったよりも小ぶりだけれど、美しく見事な氷柱でした。
天気がよければ、もっとよかったんですけどね^^
標高が高いためか、氷も硬くてしっかりしています。
そしてう〜む、バーティカルです(^^;。
午前中は滝裏の氷柱で、例によってボルダー練習。
どうぞどうぞと勧められるまま練習しているうちに、早くも前腕に黄色信号が。ヤバい…。
午後からは塾長が張ってくれたトップロープで練習…天気も回復となるはずでしたが、よもやの悪化。
リードする塾長をビレイしている最中に雪が激しくなってきて、一体どうなることやら…。何だか眠いし。
雪が降りやまないので、テンションが下がってしまい、滝裏の岩小屋でしばし様子見かな〜なんて思っていたのですが、ではどうぞと言われ、登り始める。
真ん中やや左寄りのルートでしたが、意外に難しく、ようやく傾斜の緩いところまで登ったら、ロープが左にあるつららに引っかかって外せなくなり、あえなく敗退。
引っかかったロープを外すためにずっと腕を上げていたためか、指先に血が通わなくなり、ビリビリ痺れてきて、これはまずいとグルングルンと腕を振り回して事なきを得ました。
その後やや天気が回復し、気を取り直して今度は左の凹角っぽいところを登る。
こちらはスタンスが豊富で比較的易しい。
雪が降り続いていたときは、もう帰りたいなどと言っていたcherroさんも、頑張って登り、二回目にノーテンで無事トップアウト。
自分はトップロープの後、疑似リードもやりましたが、一本目のスクリューが意味がないほど低く、一方で二本目と三本目は間隔が開きすぎで、内容は今一つでした。
ふう、疲れた。前腕は売り切れたし調子も今いちなので、今日はもういいかな〜なんて思っていたら、塾長から今のルートをリードしてみませんか?とのお言葉。
えっ?フレッシュなときならともかく、こんなに疲れてから?
疑似リードでは、指がつってしまったけれど、大丈夫かしら?
ひょっとして、これは数多の講習生が涙を呑んできた、一日の最後に疲れて敗退するパターン?
でも、講師の安全管理のもとリードできるチャンスはこれが今シーズン最後…。
塾長が勧めるんだから登れるんだよね、きっと。
いやしかし、前腕の状態は自分にしか分からないはず。
登りそのものは難しくなかったけれど、握力がもつかどうか…。
いやいや、肘痛でクライミングはほとんどできていないけれど、いつの日か復活するために、グーパートレーニング(ただ指を開いたり握ったりするやつね^^)だけは続けているから、前腕の持久力は案外あるのでは?
などということを5秒で考えて、やりますと返事。
で、結局登ったのですが、アイスクライミングのリードはトップロープとは別物でした。
何せランナウトの連続で腰クリップなので、必ずと言っていいほど最終支点が足下になるし、プロテクションをとるのにやたらと手間がかかる。
ちょっとした不手際で焦ってしまい、平常心を保つのが難しい。
落ち着いてやりさえすれば何てことないはずなのに、グローブが厚いため、クリップに手間取ってしまい、全く余裕なし。
無事ノーテンで終了点に到達したときは、本当に嬉しかった^^。
(最後にクリップする直前、足を滑らせてA0したのでは?という疑惑を持った方もいるかもしれませんが、そんなことはありませんよ!終了点を手繰り寄せただけです^^)
その後、すでに終了宣言を出していたcherroさんも回収便で登り、スクリューを回収しつつ、もうダメですと弱音を吐きながらも、塾長の声援に励まされ、ノーテンでトップアウト。
人間って、自分でもうダメだと思ってからしばらくは頑張れるものなのですよね^^。
今シーズンから始めたアイスクライミングで、思いもよらずリードできたのは、塾長の教えの賜物以外の何物でもありません(トップロープリハーサルしたラインですけどネ)。
トライさせていただいて、ありがとうございました。
まだまだちゃんとリードできるレベルではないので、来シーズンもまたよろしくお願いします!
アイスクライミングに誘っていただいた上に、スクリューまで買って協力してくれたcherroさんにも感謝です(来シーズンにリードするときは、私のスクリューを貸してあげます。タダで)。
そう簡単に上手くはならないけれど、続けていれば必ず上達するはず(当社比)。
いつか自力で黄蓮谷に行けるよう、頑張りましょう!
<今日の学習ポイント>
・手長猿スタイルはダメよ(格好も悪い)。
スタンスを確認するときに、腰を落とす癖があるので注意。
腰を落としたまま引き付けようとすると、より力が必要になる。
スタンスを探すときは、懐を少し開くだけでよい。
・正対からダイアゴナルへ。
上のアックスを持つ腕を伸ばした状態からいきなりムーブを起こすより、両腕を使って体を壁に寄せながら足を上げていった方が省エネになる。上記手長猿とも関係あり。
・寄せて上げてはアイスでも有効。
三角形の体勢をつくるときは、足を中央に寄せてから、上げて開いた方が省エネになる(足は原則としてスモールステップ)。
・アックスの決めすぎは及ばざるが如し。
穴ができたところに必要以上に強くアックスを刺すと、抜けなくなるので、加減することも必要。
・ロープ側先行クリップがオススメ。
クリップは、やはりロープ側を先にして、スクリュー側を後にした方がやりやすい(そのため、ロープは張り気味に)。
・アイスにこそ防寒テムレスを。
グローブが厚すぎると、クリップしにくい。リードまたは回収するときだけでも、防寒テムレスにすべし。
・トップロープ練習が大事。
アイスクライミングの場合、余裕をもってリードするには、トップロープで2グレードぐらい上のルートを楽に登れる必要あり(と思う)。
・スクリューセット間隔の定石を守ろう。
一本目のスクリューは、低すぎるとほとんど意味がない。墜ちても止まるところまで登ってから取る。
下部はグラウンドフォールのリスクがあるので、短めの間隔でスクリューをセットする。
滝の落ち口は傾斜が変わり、万一のときおかしな体勢で墜ちる可能性がある。また思った以上にランナウトするので、簡単でも乗越す前に一本スクリューをセットした方が安全。
geraさんの頑張りを見て、わたしも回収を頑張りました!もうダメです宣言で敗退しなくてよかったです。
思いがけずやることになったアイスクライミングですが、来シーズンもまた頑張りましょう!
コメントに個人情報が出ていたので、勝手ながらこちらで削除してしまいました。
シロッコもワッショイしました。被っているのを忘れるほど軽くていいですね!
靴はネパールキューブが合わなくて、結局ガルモントのマウンテンガイドプロというモデルを買ったのですが、なかなかよいです。
あー、もしかして名前を書いてしまいましたか!??(>_<)
すいませんでしたー初歩的ミス〜〜〜
アイスクライミングは本当に疲れますね。なぜか。
精神的なものなのかな?
お互い頑張って完登できてよかったです。
来シーズン(と今シーズンもう一度)も、よろしくお願いします!
ヤマレコがスマホ対応になってコメント入力が楽に!って、レポとは関係無いですが…
来シーズンはワシもアイス! お金貯めよう。
アイスはクラックと似た要素が多いので、ハマると思いますよ。
道具に金がかかることも含めてですが。
アックスがビシッと刺さったときの快感は、ハンドジャムバチ効きの感覚と似ているような…。
ぜひやりましょう!
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