黄葉と藪の蕎麦粒(そむぎ)山敗退
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- GPS
- 07:03
- 距離
- 7.9km
- 登り
- 670m
- 下り
- 670m
コースタイム
- 山行
- 6:31
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 7:04
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ホハレ峠南-新ホハレ峠:駐車地から廃林道であるが、山道よりも酷い状態で、僅かに林道があったことが伺えるだけの踏み跡があるだけ 新ホハレ峠-大谷川コース合流地点:踏み跡も殆どなく、鹿道程度で稜線上は横に曲がった木々の藪で、尾根の北側斜面に鹿道が細々と続いている 大谷川コース合流-蕎麦粒山:笹薮と木々の藪が煩い |
写真
感想
紅葉もそろそろ見頃だろうと蕎麦粒山に向かった。蕎麦粒山は3回目だが、初回はかなり前で大谷川林道が、蕎麦粒と五蛇池の分岐まで走れたころに登った。2回目は5年前大谷川ゲートから南尾根を登った。今回はホハレ峠から大谷川コースの分岐ピークを経て、5年前に登ったコースを行くことにした。
ホハレ峠までのクネクネ道は注意しながらであったが、登山口を過ぎてホハレ峠の観音さんまで行ってしまった。観音さんに手を合わせて、登山口の廃林道分岐迄戻った。この分岐はやや広まって2台は何とか置ける。しかし、廃林道といえども林道らしきものはない。東側の谷を覗くが何もないので、駐車位置の北東の斜面をほんの少し登ると薄い踏み跡があって、その先が廃林道が傾斜したようなのがある。細い木々が無数に生えていて、それらを分けながら平坦ではあるが狭い廃林道跡を進む。突然広い平坦地に出た。此処は地理院地図の『ホハレ峠』のようで、本来のホハレ峠は観音さんのあった場所で、此処は林業会社が作った林道上の『新ホハレ峠』のようだ。
新ホハレ峠からは急傾斜の樹林帯だが、傾斜は中々で足元が崩れかけては木を持ってやっと登れるほどだ。傾斜が緩やかになったので、歩き始めてやっと休憩をとった。周りは木だらけで葉の先に山並みが少し見えるが、何にも判らない。徐々に稜線状になってくると木々が右に倒れて木の藪状だ。これは北からの季節風と冬季の積雪でなぎ倒されてこのような状態と推定された。すると稜線のすぐ左(北)側下に踏み跡があることに気が付いた。これは鹿道と思われるが、先人はこれを活用して木の藪を避けて通過したことなのだろう。我々もこれを活用させて戴くことにする。再び稜線の傾斜は強くなって嫌になる頃にピークに達した。このピークは南の湧谷山に続く尾根の分岐であった。
ここまでくれば、大谷川コースの分岐ピークももうすぐだと安心して、平坦な傾斜ではあるが笹と木の藪で右往左往しながらウロウロしてやっと大谷川コースと合流出来た。ホッとして『道があるのは嬉しいね!』と言いながら一般道を進むのだが、笹が左右から倒れ込んでいて、木々も道幅を狭めるかのように張り出して、藪状になってきている。平坦な地形はいいのだがアップダウンと木の根や岩があると足元が見えなくて四苦八苦だ。
狭い不鮮明な道も傾斜が増してシンドイなと思っていると前蕎麦粒山とも偽蕎麦粒山とも言われる1,075mのホントに狭いピークに出た。目の前に蕎麦粒がデーンと高く聳えている。もうすぐだ、と勢いはいいのだが、下りもそこそこあって、蕎麦粒までの標高差も300m近いのが悩ましい所だ。一般道にしては狭く踏み跡も乏しい場所が彼方此方で、何度行きつ戻りつしたことか?すると狭い稜線に出て東面が一気に見えて歓声があがるほどの景色だ。金糞岳と横山岳は判る。五蛇池山はあれかな?と思うのだが、自信は皆目だめだ。稜線と左斜面のシャクナゲの藪を進むのだが、時間は過ぎても距離は進まず、イラつきは最高になって来る。時間が14時に近づいた時に藪に掴まりやっとのことではい出た稜線直下で、標高が1,210mであった。標高差は85mだが、まだこの状況からは30分弱はかかりそうだ。帰りのことを考えると闇下で藪や急斜面を下降することになるのは避けねばならないので、残念だが退却することにした。
帰りの藪状の歩きもシンドイが黄葉が見事でウリハダカエデや山毛欅の葉も綺麗だ。ナナカマドも赤いのだが、色がくすんだように感ずるのは気のせいか?それとも今年の夏の異常気象の影響で、おかしな色になりかけてしまったのか?鮮やかなナナカマドではないのが残念だ。大谷川コーズ分岐からは来た道ではあるが、再び笹と灌木の藪に悩まされながら進んでいると急傾斜の細尾根を下りだしていた。GPSを確認すると本来の尾根の左(南)を降りておる。慌てて、ピークまで戻るとそこは湧谷山への分岐であって、湧谷山方向へ進んでいたのであった。シンドイ時に登り返すのは直ぐに息が切れるものだ。稜線へ戻ると右(北面)側斜面の鹿道を探しながらの藪分けをして長い下りが待っていた。いつの間にか新ホハレ峠が近づいて、急傾斜の下りが待っていた。朝の登りより北側の傾斜の緩そうな場所を木々の枝を持ちながら峠に降り立ってホッとした。ここまで来れば、時間的にも30分は掛からないだろうし、傾斜のほとんどない上に時間も16時30分前なのでヘッドランプも不要なうちに駐車地に戻れると安心した。
駐車地からも国道303までの狭い林道は注意が必要なので、暗くなる前に国道へと気持ちははやるが、クネクネ道の傾斜の強い道もあって、落石を踏まないようにと必要以上の神経を使う。明るい内に国道303に出て、本当にホッとしたものだ。秋の蕎麦粒山は最後の最後で断念せざるを得なかったが、黄葉の素晴らしい景色とピラミダルな蕎麦粒を再び目の前に見ることが出来て、新たなコースも堪能させてもらったことに感謝しなければと思う山行であった。紅葉もそろそろ見頃だろうと蕎麦粒山に向かった。蕎麦粒山は3回目だが、初回はかなり前で大谷川林道が、蕎麦粒と五蛇池の分岐まで走れたころに登った。2回目は5年前大谷川ゲートから南尾根を登った。今回はホハレ峠から大谷川コースの分岐ピークを経て、5年前に登ったコースを行くことにした。
ホハレ峠までのクネクネ道は注意しながらであったが、登山口を過ぎてホハレ峠の観音さんまで行ってしまった。観音さんに手を合わせて、登山口の廃林道分岐迄戻った。この分岐はやや広まって2台は何とか置る。しかし、廃林道といえども林道らしきものはない。東側の谷を覗くが何もないので、駐車位置の北東の斜面をほんの少し登ると薄い踏み跡があって、その先が廃林道が傾斜したようなのがある。細い木々が無数に生えていて、それらを分けながら平坦ではあるが狭い廃林道跡を進む。突然広い平坦地に出た。此処は地理院地図の『ホハレ峠』のようで、本来のホハレ峠は観音さんのあった場所で、此処は林業会社が作った林道上の『新ホハレ峠』のようだ。
新ホハレ峠からは急傾斜の樹林帯だが、傾斜は中々で足元が崩れかけては木を持ってやっと登れるほどだ。傾斜が緩やかになったので、歩き始めてやっと休憩をとった。周りは木だらけで葉の先に山並みが少し見えるが、何にも判らない。徐々に稜線状になってくると木々が右に倒れて木の藪状だ。これは北からの季節風と冬季の積雪でなぎ倒されてこのような状態と推定された。すると稜線のすぐ左(北)側下に踏み跡があることに気が付いた。これは鹿道と思われるが、先人はこれを活用して木の藪を避けて通過したことなのだろう。我々もこれを活用させて戴くことにする。再び稜線の傾斜は強くなって嫌になる頃にピークに達した。このピークは南の湧谷山に続く尾根の分岐であった。
ここまでくれば、大谷川コースの分岐ピークももうすぐだと安心して、平坦な傾斜ではあるが笹と木の藪で右往左往しながらウロウロしてやっと大谷川コースと合流出来た。ホッとして『道があるのは嬉しいね!』と言いながら一般道を進むのだが、笹が左右から倒れ込んでいて、木々も道幅を狭めるかのように張り出して、藪状になってきている。平坦な地形はいいのだがアップダウンと木の根や岩があると足元が見えなくて四苦八苦だ。
狭い不鮮明な道も傾斜が増してシンドイなと思っていると前蕎麦粒山とも偽蕎麦粒山とも言われる1,075mのホントに狭いピークに出た。目の前に蕎麦粒がデーンと高く聳えている。もうすぐだ、と勢いはいいのだが、下りもそこそこあって、蕎麦粒までの標高差も300m近いのが悩ましい所だ。一般道にしては狭く踏み跡も乏しい場所が彼方此方で、何度行きつ戻りつしたことか?すると狭い稜線に出て東面が一気に見えて歓声があがるほどの景色だ。金糞岳と横山岳は判る。五蛇池山はあれかな?と思うのだが、自信は皆目だめだ。稜線と左斜面のシャクナゲの藪を進むのだが、時間は過ぎても距離は進まず、イラつきは最高になって来る。時間が14時に近づいた時に藪に掴まりやっとのことではい出た稜線直下で、標高が1,210mであった。標高差は85mだが、まだこの状況からは30分弱はかかりそうだ。帰りのことを考えると闇下で藪や急斜面を下降することになるのは避けねばならないので、残念だが退却することにした。
帰りの藪状の歩きもシンドイが黄葉が見事でウリハダカエデや山毛欅の葉も綺麗だ。ナナカマドも赤いのだが、色がくすんだように感ずるのは気のせいか?それとも今年の夏の異常気象の影響で、おかしな色になりかけてしまったのか?鮮やかなナナカマドではないのが残念だ。大谷川コーズ分岐からは来た道ではあるが、再び笹と灌木の藪に悩まされながら進んでいると急傾斜の細尾根を下りだしていた。GPSを確認すると本来の尾根の左(南)を降りておる。慌てて、ピークまで戻るとそこは湧谷山への分岐であって、湧谷山方向へ進んでいたのであった。シンドイ時に登り返すのは直ぐに息が切れるものだ。稜線へ戻ると右(北面)側斜面の鹿道を探しながらの藪分けをして長い下りが待っていた。いつの間にか新ホハレ峠が近づいて、急傾斜の下りが待っていた。朝の登りより北側の傾斜の緩そうな場所を木々の枝を持ちながら峠に降り立ってホッとした。ここまで来れば、時間的にも30分は掛からないだろうし、傾斜のほとんどない上に時間も16時30分前なのでヘッドランプも不要なうちに駐車地に戻れると安心した。
駐車地からも国道303までの狭い林道は注意が必要なので、暗くなる前に国道へと気持ちははやるが、クネクネ道の傾斜の強い道もあって、落石を踏まないようにと必要以上の神経を使う。明るい内に国道303に出て、本当にホッとしたものだ。秋の蕎麦粒山は最後の最後で断念せざるを得なかったが、黄葉の素晴らしい景色とピラミダルな蕎麦粒を再び目の前に見ることが出来て、新たなコースも堪能させてもらったことに感謝しなければと思う山行であった。「蕎麦粒山直下から前蕎麦粒下まで軌跡が飛んでいる」
”八”、”竹”
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