鵜殿のヨシ原

2015年04月05日(日) [日帰り]

• GPS: 02:59
• 距離: 12.5km
• 登り: 7m
• 下り: 14m

コースタイム

日帰り

• 山行: 3:01
• 休憩: 0:00
• 合計: 3:01

10:36 阪急京都線 大山崎駅
10:43 10:43 国道山崎 バス停
11:22 11:22 淀の原付近
11:57 11:57 上牧町付近
12:06 12:06 道鵜町付近
13:05 13:05 前島付近
13:37 阪急京都線 高槻市駅

先週に続き、今週も日曜日は雨。
行きたい低山はいろいろあるが、気が向かない。
そこで、傘をさしてのウォーキングをすることに。

行き先は高槻市淀川右岸の「鵜殿のヨシ原」。
歴史的にも文化的にも、生物学的にもいろいろ面白いところ。
ところが、よりによって新名神がこの貴重な地域を横切って走ることになってしまった。

破壊された自然は簡単には元には戻らない。
大丈夫だろうか。

高速がヨシ原を横切る前に現状を見ておきたいと思っていたので、天気が悪く記録写真はどんよりしたものばかりになりそうだが、行ってみよう。

阪急京都線の大山崎→水無瀬→上牧→高槻市間を淀川右岸堤防沿いに歩きました。

天候

小雨

アクセス

利用交通機関：

電車

阪急大山崎駅下車
阪急高槻市駅乗車

コース状況／危険箇所等

ウォーキングです。
平地を歩きました。
全てアスファルトの道路。

写真

阪急電鉄「大山崎」駅改札前にサントリー山崎蒸溜所のでっかい案内があった。
マッサンで一躍有名に。

桂川右岸堤防にきた。
この道は国道171号だ。

堤防より下流を向く。
アスファルトの遊歩道の左に少しだけ桂川の流れが見える。

京都府と大阪府の境界杭。
京都府乙訓郡から大阪府三島郡へ。

北側の山の斜面に「山崎幼稚園」の赤い三角屋根が見える。

通行量の多い国道を離れて、遊歩道に下りる。

桂川はここまで。

木津川と宇治川も合流して、ここからは淀川のスタート。

谷崎潤一郎の小説「蘆刈」は、このあたりの中洲が舞台のモデルだと言われている。

だけど、蘆原はない。
1年ぐらい前までここは「水無瀬ゴルフ場」があった。
ヨシ原を伐採してつくられたであろうゴルフ場だった場所も、今は草地。
ヨシは戻ってくるのか？

淀川河口からの距離が表示されている。

堤防の西側に広がる住宅地、淀の原町と、バックは太閤道のある梶原山。

堤防斜面は一部芝生化されていた。

去年の3月30日に撮影した同じ場所。
斜面の様子が違うでしょう？

これは更に前。
2009年1月。
塔はアスファルトに立っていた。

ヨシ原にモズ。
デジカメのズームではピントがイマイチ。

30年ほど前はこの辺一面に生い茂っていたヨシだが、今は頼りない。

淀川の際まで行ってみた。
右が下流。
対岸は枚方市牧野あたり。

左は上流。
対岸は男山だ。

昔は川の水に触れた。
今は安全のためかな、柵が設けられている。

対岸に京阪樟葉駅。

上牧町のヨシ原。
なんとか、ヨシは残っている。

中央の褐色の部分はヨシ。
あれ？このあたりはヨシ焼きをしていないのかな。
地上部分が残っているよ？

堤防に管理施設がある。

施設には気になっていた新名神の情報があった。

堤防のすぐ脇。
玉子排水機場の排水池。

新名神が通るのは多分このあたり。
まだ橋脚もない。

高速が走ると景観も変わるんだろうな。

ヨシは伐採されて草地になっているのは工事が近いからなのか？

堤防から北西を臨む。
上牧小学校・幼稚園と、関西電力淀川変電所。

河口からの距離表示。

かろうじて残っているヨシ。

このあたりから鵜殿。
記念碑がある。

ヨシ原の歴史と文化。

これが鵜殿のヨシ原！？
この時期はこんな草地みたいな様子だったかな？
ヨシ焼き後だからかな？

河口から31Km。

五領中学校。

鵜殿のヨシ原の真ん中へん。

ヨシ原に下りてみた。
回復調査実験をしているようだ。
ヨシ原の回復を強く望みます！！

奥へ進むと、ヨシが茂る場所が少しだけあった。

ヨシの枯れ穂。
残っているということは、このあたりは焼いていないのかな？

ヨシの茎。
これが宮内庁に納めている雅楽器、篳篥（ひちりき）の吹き口に使われているんだ。

鵜殿のヨシ原はこのあたりまで。

堤防の脇に前島クリーンセンターが見えてきた。

ここで、淀川堤防をはなれて車道を駅に向かって歩く。

阪急電鉄「高槻市」駅到着。

おまけ。
新三田の武庫川にかかる橋の上から。
左から加茂金毘羅山、城ケ岡、有馬富士。
空が青ければ素敵だっただろうね。

感想

takatukimaki

小雨の中でしたが、堤防には菜の花がキレイな黄色を展開中。
堤防や河川敷ではたくさんの野鳥が姿を見せたりさえずりを聞かせてくれたりしました。このあたりは低山、河原、水辺、人里が隣接しているので、年中多種多様の野鳥に会えるところなのです。

気になっていた鵜殿のヨシ原は天気のせいだろうか、元気がないように見えた。
昭和の終わりの頃の鵜殿は、あたり一面ヨシが生えていた記憶が強くて、今見ている「ヨシがあまりないない」景色に違和感が残りました。
あ、そうか！！毎年2月ごろにヨシ焼きをするので、地上部分は焼かれてなくなっているのか？
でもヨシ焼き後のヨシ原って、別の植物がこんなに青々と元気に育っていたっけ・・・？

もうすぐ高速道路の橋脚が、このヨシ原に何本も立つんだ。
工事の事前調査では環境に問題ないということだが、一時期重機が入って大掛かりな工事になるんだ。

道路の産業や生活における重要性はわかっているよ。
でも、ヨシ原に住む生き物が心配。

ここの自然が大好きで、いつまでも大事にし続けたいと願うのだが、私に何ができるのかなあ。
歩きながらちょっと切なくなりました。

コメント

chibatk

そうですねぇ~
私らに何ができるかは良く分かりませんが、その昔、今回の計画と類似していた阪神高速武庫川線計画が環境庁長官の「こんな風光明媚なところに？」という一声で中止になったという話があります。
今の環境大臣がどのような方か知りませんが、やはり政治？の力が必要なのではないかなぁと思います…

takatukimaki

Re: そうですねぇ~
chibatkさん、コメントありがとうございます。
自然と文明（かな？）の共存は難しい問題ですよね。

そうなんですか！？
武庫川でも高速道路の建設でいろいろな意見があったとは知りませんでした

政治の力！？そうですよね！！
私は、「ヨシ原を避けたルートへの変更を要請する」という大臣あての署名をしました

高速道路が建設されたら、地域の生活や自然に馴染むまで時間をかけて、ゆっくり見守っていこうと思います。
chibatkさんのコメ、元気が出ました。ありがとうございます