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Yamareco

記録ID: 614391
全員に公開
雪山ハイキング
中国山地西部

残雪の恐羅漢山に登る

2015年04月12日(日) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
8.2km
登り
530m
下り
530m

コースタイム

日帰り
山行
5:15
休憩
0:00
合計
5:15
9:56
315
スタート地点(牛小屋高原)
15:11
ゴール地点(牛小屋高原)
早手のキビレより上部はほとんど雪の上。ただし恐羅漢より旧羅漢への鞍部手前まではほとんど雪なし。
過去天気図(気象庁) 2015年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
残雪の恐羅漢山に登る

日時:2015年4月12日(日)
天気:曇り後晴れ 
コース:牛小屋高原〜夏焼峠〜恐羅漢山(1346.2)〜旧羅漢山往復
メンバー:単独

 残雪を期待して県下最高峰、恐羅漢山に出かける。途中立ち寄った深入山の登山口から眺めると山頂近くは銀色に輝いていた。小板で国道191号線と別れると大規模林道に沿って流れる小さな渓谷に小滝や淵などの名称を記した看板がやたらと目についた。今までもあるにはあったが、新しく立て替えられその数も増えていた。誰がどのような意図で立てたのか知るよしもないが、気になるのは名称。昔から呼ばれていたと言うより、個人が勝手に付けたのではないかとも思われるが、結局先に付けたのが勝ちということになるのだろうか。そんな思いを抱きながら登山口の牛小屋高原に到着。山頂付近くを仰ぎ見ると雪は思ったほどなかった。そのためスノーシューを持って行くかどうか迷ったもののせっかくだからと思い持参した。

 ところが出発点の牛小屋高原から夏焼峠まではほとんど雪はなし。峠から恐羅漢山への登山道を見ても同じ事。期待が外れ、やはり不要だったかなと思っていると最初小ピークである1131.7mあたりに近づくにつれ、残雪が次々に現れる。峠から最初の鞍部を少し上がった早手のキビレ(台所原分岐で厳密に言えばキビレではない)までは8割方が雪道だった。その後、どんどん残雪は増える一方で結局、恐羅漢山の山頂手前まではほとんど雪道で多い所では1m以上もあった。残雪なので壺足でも埋まる事はなかったが、せっかくだからと思ってスノーシューを付ける(早手のキビレから山頂まで45分かかったが、そのうち10分だけ外した。ところが下山時は雪の融けた登山道を避けると早手のキビレの少し手前までずっと付けたままで歩けた)。

 11時42分恐羅漢山到着。ところが山頂にはあれだけあった雪は全くない。周りに木々がなくしかも日当たりが良いからであろうか。昼食をとるつもりであったが、期待通りの雪があったので足を伸ばして旧羅漢山へと向かう。

 山頂から下り始めると所々現れる雪道には新たな踏み跡は見られず。登山中6人出会ったが、みんな恐羅漢山で引き返しているようだった。旧羅漢山との最低鞍部である平太小屋原(「西中国山地」より)の手前あたりから残雪が現れ、以後旧羅漢山までの登山道はすっかり雪に隠れる。そのため自分でルートをとるより他はないが、問題は鞍部周辺。広い平坦地でしかも杉(アシウスギとのこと「西中国山地」より)の大木が立ち並び、視界が閉ざされるので迷い易い。あまり島根県側(西側)に下らず、とにかく高い所を目指して登れば旧羅漢山の山頂に達する。山頂手前は意外と登りは急である。

 この山頂も恐羅漢山同様、雪は全くなし。巨岩の前に腰を降ろして一人静かに昼食とする。その後、展望を得るため裏手の巨岩帯に出かける。巨岩の上に立つと広見、半四郎、安蔵寺それに吉和の冠山など西中国山地の山々がパノラマのように見渡せる。またこの山も昨日登った天狗石山同様、オオヤマレンゲを見る事が出来る。

展望を楽しんだ後、往路を引き返す。ところが最低鞍部あたりから雪融けした登山道が見あたらない。上った時の踏み跡も分からず、あっちへ行ったりこっちへ行ったり。
日暮れまで十分時間があったので慌てることはなかったが、時間が時間だったら無事には帰られていなかったかもしれない。踏み跡が見つからなければ、ヤブを漕げばなんとかなると思っていたが、現実を直視してみると灌木だらけでヤブは漕げそうになかった。
ともあれあちこちしている間に行き詰まった広島県側から島根県側へと少しばかり下っていると何とか踏み跡が見つかりほっとした。ヤブが雪に覆われておれば問題はないが、雪がないと大変な目に遭う事がよく分かった。

その後恐羅漢山に戻って一休みした後、再び往路を引き返す。山頂から10m位下がった所からスノーシューを装着。時たま雪のない登山道を避ける早手のキビレ少し手前までずっと雪が続いた。その後、スノーシューを外して出発点の牛小屋高原に戻ったのは15時11分だった。


ところが今日に限って良く働いてくれたと思っていた山ナビG16。ウエストポーチから取り出してみると何と液晶画面にヒビが入っておりびっくり。期待した軌跡も見る事が出来ない。なんでこうなったのか振り返って見ると、どうも最後の休憩地、夏焼峠での出来事ではないかと思った。ズボンをつり上げようと思ってウエストポーチを外したとき、地面に軽く落とした。その時、一緒に入っていた充電器に当たったのではないかと思われる。
それにしてもこの山ナビ、ちょっとしたショックにものすごく弱い。以前も自宅でテーブルから落ちただけで画面が壊れたことがあった。ソニーのNV-U37を2台持ってあるがこんな事は絶対にあり得ない。
G16は明るいところでは殆ど見えず、GPSの反応が鈍く地図も古くてしかも軌跡は目的地を登録しなくては出てこない。おまけに電池の消耗は使い物にならない位早い。そのため今日のように充電器を使っているがそれが仇になるとは思いも寄らなかった。いずれにしても山の中では殆どと言っていいくらい使い物にならない。

(参考タイム)

牛小屋高原(0.30)夏焼峠(0.20)早手のキビレ(0.45)恐羅漢山(0.25)旧羅漢山

旧羅漢山(0.41 道探しを含む)恐羅漢山(0.38)早手のキビレ(0.17) 夏焼峠(0.26)
牛小屋高原

従って 牛小屋高原〜恐羅漢山 約1時間35分 
    恐羅漢山〜牛小屋高原 約1時間20分

    恐羅漢山〜旧羅漢山 往復約1時間

(注)夏焼峠から上部は8割前後残雪があったが、歩行時間は無雪期とほとんど変わらず
夏焼峠手前の登山道。峠まではほとんど雪は無かった。
2015年04月12日 10:26撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
4/12 10:26
夏焼峠手前の登山道。峠まではほとんど雪は無かった。
夏焼峠。砥石郷山へは直進して少し下る。
2015年04月12日 10:28撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
4/12 10:28
夏焼峠。砥石郷山へは直進して少し下る。
1131.7のピークを少し下ったあたりから次のピークを望む。
2015年04月12日 10:50撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
4/12 10:50
1131.7のピークを少し下ったあたりから次のピークを望む。
早手のキビレを過ぎると残雪はどんどん多くなってくる。
2015年04月12日 11:26撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
4/12 11:26
早手のキビレを過ぎると残雪はどんどん多くなってくる。
振り返ると砥石郷山や苅尾山そして深入山などがきれいに見える。
2015年04月12日 11:27撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
4/12 11:27
振り返ると砥石郷山や苅尾山そして深入山などがきれいに見える。
山頂への道はすっかり雪の中。
2015年04月12日 11:39撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
1
4/12 11:39
山頂への道はすっかり雪の中。
山頂をわずかに外れると雪を被っている旧羅漢山が見え、心が躍る。
2015年04月12日 11:54撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
4/12 11:54
山頂をわずかに外れると雪を被っている旧羅漢山が見え、心が躍る。
旧羅漢山に向かう途中、丸子頭が見えた。
2015年04月12日 11:55撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
4/12 11:55
旧羅漢山に向かう途中、丸子頭が見えた。
旧羅漢山との最低鞍部あたり。杉の大木が立ち並び、ガスってしまうと迷いやすい。
2015年04月12日 12:03撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
4/12 12:03
旧羅漢山との最低鞍部あたり。杉の大木が立ち並び、ガスってしまうと迷いやすい。
最後の急登を終えると旧羅漢山の山頂。ここも恐羅漢山同様雪はなかった。
2015年04月12日 12:18撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
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4/12 12:18
最後の急登を終えると旧羅漢山の山頂。ここも恐羅漢山同様雪はなかった。
恐羅漢山山頂よりサバの頭や彦八の頭を望む。 
2015年04月12日 12:33撮影 by  SLT-A65V, SONY
4/12 12:33
恐羅漢山山頂よりサバの頭や彦八の頭を望む。 
旧羅漢山の山頂裏にある展望岩より安蔵寺山を望む。右端に見えているのは青野山と十種ヶ峰(とくさがみね)か。
2015年04月12日 12:34撮影 by  SLT-A65V, SONY
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4/12 12:34
旧羅漢山の山頂裏にある展望岩より安蔵寺山を望む。右端に見えているのは青野山と十種ヶ峰(とくさがみね)か。
恐羅漢山を後にしてスキー場への分岐あたりで。
2015年04月12日 12:41撮影 by  SLT-A65V, SONY
4/12 12:41
恐羅漢山を後にしてスキー場への分岐あたりで。
同じ場所にて。スキー場への分岐あたりは平坦地でこのように天然の杉が多く新雪のころは雪を被ってモンスター状態になる。
2015年04月12日 12:42撮影 by  SLT-A65V, SONY
4/12 12:42
同じ場所にて。スキー場への分岐あたりは平坦地でこのように天然の杉が多く新雪のころは雪を被ってモンスター状態になる。
旧恐羅漢山から下り始めると目の前には恐羅漢山が見える。ところが最低鞍部まで下ると広い平坦地となり、一時道が分からなくなった。
2015年04月12日 12:50撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
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4/12 12:50
旧恐羅漢山から下り始めると目の前には恐羅漢山が見える。ところが最低鞍部まで下ると広い平坦地となり、一時道が分からなくなった。
最低鞍部あたり。この先で道を見失ってしまう。
2015年04月12日 12:56撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
4/12 12:56
最低鞍部あたり。この先で道を見失ってしまう。
往路とほぼ同じ場所から。遠くに天上山、東郷山それに阿弥陀山が見える。
2015年04月12日 13:24撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
4/12 13:24
往路とほぼ同じ場所から。遠くに天上山、東郷山それに阿弥陀山が見える。
恐羅漢山山頂より遠くに島根と広島の県境尾根が見える。この写真に見える県境はすべて走破した。
2015年04月12日 13:30撮影 by  SLT-A65V, SONY
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4/12 13:30
恐羅漢山山頂より遠くに島根と広島の県境尾根が見える。この写真に見える県境はすべて走破した。
恐羅漢山山頂。広島県と島根県の最高峰。日当たりが良いのか山頂には雪がなかった。
2015年04月12日 13:37撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
4/12 13:37
恐羅漢山山頂。広島県と島根県の最高峰。日当たりが良いのか山頂には雪がなかった。
山頂付近のブナ林。白い雲と青い空そして白い雪と落葉したブナ、コントラストが見事だった。
2015年04月12日 13:43撮影 by  SLT-A65V, SONY
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4/12 13:43
山頂付近のブナ林。白い雲と青い空そして白い雪と落葉したブナ、コントラストが見事だった。
早手のキビレにて。この分岐から西に下ると古い林道に出て台所原に行ける。
2015年04月12日 14:23撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
4/12 14:23
早手のキビレにて。この分岐から西に下ると古い林道に出て台所原に行ける。
二軒小屋あたりで見たフキノトウ。至る所にあったが、大きくて不味そうなかったので採らなかった。
2015年04月12日 15:49撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
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4/12 15:49
二軒小屋あたりで見たフキノトウ。至る所にあったが、大きくて不味そうなかったので採らなかった。
恐羅漢山周辺の概念図。
2015年04月16日 15:46撮影
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4/16 15:46
恐羅漢山周辺の概念図。
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