三徳山 ※もうすぐ世界遺産?山陰出張の合い間に三徳山投入堂へ。
- GPS
- --:--
- 距離
- 1.6km
- 登り
- 266m
- 下り
- 266m
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2007年10月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
10月13日(土)山陰の浜田に出張することになった。折角山陰地区に行く訳だから山と温泉も楽しみたい。あいた時間に登山と温泉を楽しもうという腹積もりだ。いろいろ考えた挙句、次の通り計画した。11日(木)小倉〜山陰(米子、松江)へ移動し業務をこなす。12日(金)浜田へ移動し準備、13(土)本番、14(日)三瓶山登山という具合だ。しかしこの計画にさらに付け加えるのがオレ流というもの。11日(木)は夜中に出発し、朝早く山陰に着くことで世界遺産間近と噂される「三徳山投入堂」に行くという、いつもながらの超ハードな計画だ。
小倉から米子までは約450キロの長丁場、時間的に5時間は見ておかなければならない。ビジネス用と登山用の準備を万端整え、11日(木)夜中1時に小倉を出発した。特に今回は秘密兵器としてベルボンの携帯用三脚を購入、単独登山でも簡単に自分を撮影できる体制をとった。出発してから約180キロ、物凄い眠気が襲ってきた。その前にも数度の眠気の波を越えてきたが、ついに限界だ。広島県の吉和SAで倒れこむように仮眠を取る。10月も中旬になると夜は冷える。ヒーターをつけっ放しにして小1時間仮眠を取った。仮眠後、ウソのように回復。再出発した。
その時、気分良く運転している最中にメールが入った。「ウワッ!ビックリした!誰や!こんな朝っぱらから。」見ると、嫁からだ。「なになに、ビジネス用の靴は持って行った?」だと。「そんなん持って来てるに決まっ……、ウン?アレ?マジで????」「うわーーーーー!忘れたっああああ!!」。なんという大馬鹿者!登山靴はしっかり持ってきているのに、肝心のビジネス用シューズを忘れるとは!」「オレのバカッ!」こうなったらどこかで靴を買わなければならない。余計な出費だ。自分のアホさ加減につくづくムカついてきた。こうなったら、ムカツキを鎮めるために、(84)湯原温泉砂湯に入るしかない。(イマイチ意味不明だが…)。砂湯は露天風呂番付で西の横綱という有名温泉だ。朝7時前ということもあり、以前来た時のような混雑ではなく、私を含め2〜3人しかいない。湯船の底からプクプクと湧く足元湧出の湯はこれ以上ない新鮮さ。湯原温泉入浴後、完全に目が覚めた。途中、(292)関金温泉「関の湯共同温泉」に入ったあと、8時過ぎに三徳山の三佛寺に着いた。
標高900mの三徳山は山全体が国の名勝・史跡に指定され、特に奥の院の三佛寺「投入堂」は国宝に指定されている。現在、三朝町ではこの投入堂を世界遺産登録に向け運動を展開しているのだ。三徳山に着くと参拝受付所にて参拝料400円を支払う。ここで、ちゃんとした靴を履いているか、靴底がツルツルしていないか等を軽くチェックされる。チェックをパスすると、三仏寺本堂へ階段を上がっていく。階段を登っていくと荘厳な雰囲気に身が清められるような感じだ。次に投入堂への入山受付所にて200円を支払う。ここでもう一度靴のチェックをし、入山の許可を受けた者だけが、「六根清浄」と書かれた輪袈裟を掛け、投入堂を目指すことができる。ここまで念入りに足元を確認するのは、鎖場や切り立った崖などで死亡事故や滑落事故が続発しているからで、寺側も修験者による山岳信仰の場所がこの三徳山であることから、危険箇所を直す訳にはいかない。無事に入山を許可していただき、輪袈裟を掛け出発だ。
出発してすぐに、第一の難所「かずら坂」が待ち構える。ムキ出しになった木の根を慎重によじ登り、これをクリアすると鎖坂がある。鎖坂を越えると、「着いたぁ投入堂に。意外に早く着いたなぁ。」この日は天気も良く景色も最高だ。ちょうどいい所に先程追い抜いた人がやって来たので、写真を撮ってもらうことにした。話をしていると、ここは投入堂ではなく、文殊堂だということが判明。「ふうっーー!危うくここで引き返すところだった。どうも投入堂とは少し違うかなとは思っていたが……。あぶないあぶない」。気を取り直して出発だ。
切り立った崖を越えると、先程の文殊堂に良く似たお堂「地蔵堂」があった。鐘楼を越えると、最後の難所「馬の背・牛の背」であるが、これは難なくパスし、ついに投入堂に着いた。「おおーー!これや!これや!」「しかし、なんというバランス!!」それは、断崖絶壁の岩窟の中に絶妙なバランスで建っていた。凄いというより、どうやってこれを作ったのか不思議に思ってしまう。投入堂を見た後、今来た道を下っていく。登りよりも下りで滑落事故が頻発していることから注意して下りて行った。元の入山受付所で輪袈裟を返却すると、本日の下山第一号であった。寝不足もあり、かなり疲れたがこれからが今日の本当の仕事である。気合を入れて三徳山をあとにした。
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