高野山 開創1200年山岳宗教都市を歩く 【奈良遠征1日目】

2015年05月02日(土) [日帰り]

• GPS: 05:49
• 距離: 11.6km
• 登り: 73m
• 下り: 60m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:21
• 休憩: 0:28
• 合計: 5:49

距離 11.6km 登り 74m 下り 73m

8:00 スタート地点
8:25 8:42 奥の院
9:46 千手院橋
12:27 12:31 根本大塔
13:05 13:12 千手院橋
13:49 ゴール地点

ルートはEtrex20のGPSデータです。

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

行き
地元草加22時出発→高速亀山ICで降りて下道で奈良へ。
一部開通している京奈和道路を利用して高野山へ向かいました。予定では5時30分着でしたが、都内から御殿場付近までの渋滞と第二東名の名古屋付近の合流渋滞により7時45分着と1時間45分の遅れ。
高野山への下道は行き東側の国道371を利用しましたが、対向車との通り抜けが困難な細い山道です。

帰り（翌日の大峰山に向けて移動）
高野山から洞川温泉への移動は、遠回りになりますが西側の国道370を利用して橋本へ下ります。こちらは走りやすい道路です。
橋本から国道309を利用して天川へ。こちらも対向車が合っても大丈夫な道でした。
高野山から洞川温泉まで約2時間かかりました。途中、道の駅吉野路黒滝、天の川とうふ、モリクラフラフラに寄りました。

駐車場
駐車場は奥の院近くの「中の橋駐車場」を使いました（無料）。

コース状況／危険箇所等

●参考資料
るるぶ　南紀（高野山のページ）
詳細地図で歩きたい町　奈良大和路（高野山のページ）
南海高野サイトの高野山山上散策ガイダンスのPDF
http://www.nankaikoya.jp/index.html

その他周辺情報

●宿泊先
今回は百名山の大峰山に翌日登る予定だったのと、今後登りたい山上ヶ岳の場所の偵察の為、洞川温泉にある「松林・山上川キャンプ場」を利用しました。
http://matsubayashi.client.jp/
3人で板サイトを借りて4500円でした。近くには「白の平キャンプ場」もあります。
洞川温泉までは歩いて20分程度です。

天川で洞川温泉に曲がるところに「天の川とうふ」というお店があり、豆腐が美味しかったです。
同じく近く「モリクラフラフラ」というお店があって、食料調達できます。

●温泉
テント設営後に歩いて20分程度、洞川温泉センターにて汗を流しました。（600円也）
露天風呂あり。鍵付きロッカーあり。シャンプー、ボディーシャンプー有。

写真

7時45分中の橋駐車場に到着。既に観光客の車が何十台か泊まってました。奥の院に行くには超便利な駐車場です。
この写真は立体駐車場2階から撮影。

奥の院に向かいます。桜がまだ少し残っていました（右側）

参道ガイドマップを見ながら直進します。

企業の建立している墓が数多いなか、ロケット型の奇抜なのを発見。

少し歩くと右手に英霊殿があります。

八重桜が満開です。

道なりにあるくとお地蔵様。

ピラミッドのように並べられている無縁塚。

納所に到着。

水向地蔵。手向けに水を注ぎお祈りします。

御廟橋に到着、奥にあるのが奥の院です。
ここから先は撮影禁止。

橋から拡大して奥の院を撮ります。
燈籠堂、弘法大師御廟を15分ほどで過ごしました。

鬱蒼とした森林に囲まれた中、参道の左右にはところ狭しと墓碑が並びます。

ガイドブックにも書かれていますが、著名な人物の墓碑がたくさん。こちらは信長。

その次の将軍の秀吉。

特に有名武将の墓碑が多いですね。

こちらは法然上人。

前田家の立派な墓碑。

徳川秀忠夫人の崇源院の墓所は最大級。

参道の中盤には汗かき地蔵。

秀吉が討った石田光成の墓所。

信長を討った明智光秀の墓所。同じ場所に墓所があるのは不思議ですね。

伊達政宗は鳥居があります。

武田家。

参道を過ぎて一の橋に到着。金剛峰寺まで道路沿いを歩きます。

つつじが見ごろを迎えています。

高野山真言宗の金剛峰寺に到着。

新緑がキレイ。

高野山金剛峰寺。16年ぶりの御本尊、弘法大師坐像がご開帳されている時期でした。なかなかこんな機会はありません。

時間があったので境内ではありがたい説法も聞かせていただきました。

金剛峰寺の石庭。見事な調和です。

葉桜がキレイ。

金剛峰寺の次は高野山大師教会へ。

1200年記念の伝道バッチが販売されていました。
山バッチコレクターの私はすぐに購入！

次は霊宝館へ。園内のもみじはなぜか真っ赤に染まっています。

赤いもみじと新緑と石楠花のコラボ。珍しい景色です。

もみじが赤いとなんだか秋のようですね。

霊宝館では開創法会期間限定特別公開で貴重な国宝や重要文化財を目の当たりにすることが出来ました。
運慶作の八大童子像は迫力満点です。

高野山は石楠花も見ごろ。

高野山は四国めぐりの最終地点です。ご朱印帳を手にしている人がとても多かった。

172年ぶりに再建された壇上伽藍中門。出来たばかりで色鮮やかです。

ちょうどお昼になったので、壇上伽藍見学前に食事にすることに。近くにあったお店の中で、小倉やさんで笹の葉すしを頂きました。

この辺は柿の葉すしが有名ですが笹の葉すしなんですね。

サーモン、エビ、しいたけ、サバの押し寿司です。
どれも美味しかった。

お腹を満たしたら壇上伽藍と金堂の見学を再開。
中門の像は迫力あります。

金堂のご本尊は今までご開帳された記録はなく、今回のご開帳は初公開でした。まさに歴史的瞬間です。

朱塗りの立派な根本大塔。人と比較すると本当に大きいですね。

壇上伽藍には多くの建物があります。

こちらは西塔。色は抑え目で趣があります。

山王院

御社神。高野山は2つの紋所があります。

東塔。少しあでやかさがあります。

大伽藍を歩いて中の橋方面にもどります。

途中で酒屋さんによってみました。高野山では酒造はないので、山麓から持ってきます。高野山1800円を記念に購入。翌日のテントで飲んじゃいました。

名物焼きもちを頂きます。

中の橋に戻ってくると、バス待ちの人たちで一杯です。
私たちは歩いてきましたが、結構かかりました。

車から大門を見て今回の宿泊地「洞川温泉」に向かいます。

洞川温泉までの道はよく整備されていて心配なし。

天川から曲がったところで豆腐屋さんを発見。この辺は水が旨いので豆腐も旨いようです。

ごっつい豆腐を購入。翌日のテント泊時に湯豆腐とヤッコにしていただきます。歯ごたえがあって旨い。やっぱ拠点泊の時は現地調達に限ります。

松林・山上川キャンプ場に到着。温泉街からは道1つ奥にあります。予約無しで入れてよかった。3人で4500円だもん、テントはやめられないですね。

途中白の平キャンプ場の看板と一緒にあるのでわかります。
皆さんデカイテントでバーベキュー。

私らは山テント。間違えて冬張りを持ってきてしまいました。汗）

キャンプ場の受付。ビール300円でした。

炊事場もお手洗いもしっかりしています。

キャンプ場から少し歩いたところにある燈籠窟。

明日が山上ヶ岳の開山日でお参りしていました。

夜はキャンプ場で紹介してもらった中華料理屋さん（章武）でビール、らーめん、餃子、チャーハンなど頂きました。

洞川温泉街、趣のある温泉街です。きっと山上ヶ岳の参拝者が多く泊まるのでしょう。

このへんは「だらにすけ」という胃腸の薬が有名なようです。どこの宿も販売していました。ちょっとお高め。

キャンプ場から歩いて20分。洞川温泉センターに到着。
散歩には丁度良い距離ですね。アルカリ性のいい湯でした。

キャンプ場に戻る頃には暗くなって、温泉街の雰囲気が出ています。

感想

YAMA555

3年前からGWは遠距離百名山めぐりが定番になっていて、3年前は大山、四国石鎚、剣山、2年前は九州5座、昨年は屋久島とめぐり、今年はまだ未踏の奈良大峰山、大台ケ原を計画しました。この辺は世界遺産の熊野に続く道なので、ただ百名山を登るだけでなく歴史にも触れてこようと高野山、吉野山も歩く計画に。特に高野山は開創1200年と大きな節目を向かえる年です。

GW前日の夜なら大丈夫だろうと予測し出発したが、都内を抜けるところから大渋滞に見舞われた。東名で海老名を抜けるのに3時間、名古屋でも渋滞と大幅に遅れて高野山には10時間かかった。名古屋まで6時間運転後、仲間にバトンタッチしうとうとしながら到着し、すぐに歩き始めるというハードスケジュール。

天気がよく夏のような暑さだったが、参道は厳かな雰囲気と樹林帯の涼しさがあり、丁度良いころあい。桜はほぼ終わっていたが、つつじ、石楠花が見ごろ、更に新緑が目にまぶしく自然と人工物の調和が見事だった。特に参道の墓所は苔むした雰囲気が良い。

るるぶなどで半日コースと書いてあったけど、2時間くらいで回れるんじゃないかとタカをくくっていたが、じっくり見ると時間は足りないくらいでした。今回は開創1200年を記念して数多くの重要文化財を目にし、歴史の教科書で読んだ空海の開創した高野山を触れることが出来て十分な満足感がありました。
そして翌日の大峰山のために向かった洞川温泉もいいところです。いつか山上ヶ岳を訪れる時には宿に泊まれたらなと思います。