記録ID: 646996
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ハイキング
関東
蓮田ー史跡黒浜貝塚散策
2015年05月26日(火) [日帰り]
hirokok510
体力度
1
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- 04:31
- 距離
- 9.7km
- 登り
- 10m
- 下り
- 8m
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日帰り
- 山行
- 4:32
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:32
12:33
272分
スタート地点
17:05
ゴール地点
蓮田駅12:30-12:56久伊豆神社ー13:09元荒川通過ー13:25県史跡「黒浜貝塚」石碑ー13:33蓮田市文化財展示館--13:54復元縄文住居・遺跡所在地・ハンノキの残る縄文景観など見学ー14:43展示館で解説15:00--休憩ーー15:40蓮田市天満神社ー16:15見沼代用水ー17:00蓮田駅
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2015年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
|
| その他周辺情報 | １２時半集合前に貝塚にちなんで、西口にあるひので屋のハマグリラーメンを食べてみた。あっさり味で、悪くない。 |
写真
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蓮田市にある七つの久伊豆神社は元荒川流域のみに存在し、河川交通や武士団などとの関係があるようだ。
元荒川は熊谷を水源として、かつては利根川にそそぐ暴れ川で江戸時代の大治水事業により、利根川も荒川も流路が変えられ、元荒川は現荒川・利根川と切り離されて古利根川（現中川）と合流して東京湾に注いでいるという。
5/26 13:06
元荒川は熊谷を水源として、かつては利根川にそそぐ暴れ川で江戸時代の大治水事業により、利根川も荒川も流路が変えられ、元荒川は現荒川・利根川と切り離されて古利根川（現中川）と合流して東京湾に注いでいるという。
貝塚石碑（現在は国指定史跡となっているが、これは古い時代の県指定史跡となっている）
縄文海新時代には蓮田市内に海岸線があり、黒浜貝塚は、中央部に小沢が流れ、その両岸に天神前遺跡・椿山遺跡などいくつかの貝塚や住居跡などが複合する遺跡
5/26 13:39
縄文海新時代には蓮田市内に海岸線があり、
黒浜貝塚は、中央部に小沢が流れ、その両岸に天神前遺跡・椿山遺跡などいくつかの貝塚や住居跡などが複合する遺跡
黒浜貝塚は、中央部に小沢が流れ、その両岸に天神前遺跡・椿山遺跡などいくつかの貝塚や住居跡などが複合する遺跡
天神前遺跡出土の縄文前期後半（5100年前）の諸磯b式土器など
縄文早期後半（約7千年前）から前期後半（約5千年前）の貝塚出土の貝類ー初期はハイガイが圧倒的に多く、その後カキ類が続き、やがてアサリやハマグリが多くなるという。
5/26 13:42
縄文早期後半（約7千年前）から前期後半（約5千年前）の貝塚出土の貝類ー初期はハイガイが圧倒的に多く、その後カキ類が続き、やがてアサリやハマグリが多くなるという。
ガザミという汽水域のカニーー今日では亜熱帯の沖縄などに生息する甲殻類−ヒルギ類などマングローブなどの植生の痕跡は出ていないようだ
5/26 13:44
ガザミという汽水域のカニーー今日では亜熱帯の沖縄などに生息する甲殻類−ヒルギ類などマングローブなどの植生の痕跡は出ていないようだ
交流のある双葉町の貝塚の遺物を蓮田市が預かって展示しているそうだ。
津波と原発事故の影響で帰還できない双葉町の遺物を預かっているというーー
海の道、河の道、山の道など、南関東や中部地方を中心に様々な地域との交流を物語る遺物が多数ある
古墳時代の手焙形土器（右が在地の模倣品、中央は最初に大阪で作られた外来土器）
弥生時代から古墳時代の蓮田−水田開発は遅かったようだーー弥生時代の水田址は発見されず、古墳時代に入ってからではないかという
復元された縄文住居ー市民の力で造られたそうだー市内の建築家が縄文住居を研究し、様々な人の協力で復元されたらしい
頑丈なつくりで当初、「立派すぎる」という批判もあったが、文化程度の高い縄文人がすぐ壊れるような住居を作るはずがないと建築家らは反論、耐久性があるために保たれている
5/26 13:58
頑丈なつくりで当初、「立派すぎる」という批判もあったが、文化程度の高い縄文人がすぐ壊れるような住居を作るはずがないと建築家らは反論、耐久性があるために保たれている
竹は縄文時代にはなかったので、国史跡公園にする中で伐採されてなくなるらしい
小川は今では干上がっている時期が多いようだが、対岸ではハンノキが繁茂し、縄文の景観が残された貴重な空間のようだ。文化庁からは景観保存を要請されているらしい。
5/26 14:13
小川は今では干上がっている時期が多いようだが、対岸ではハンノキが繁茂し、縄文の景観が残された貴重な空間のようだ。文化庁からは景観保存を要請されているらしい。
昔はこうした景観は都内でもいくらでも見られたが、今日ではほとんど絶えてしまっている。世田谷でも子供時代にはこんな感じのアマガエルがいるような場所が残っていた。
5/26 14:14
昔はこうした景観は都内でもいくらでも見られたが、今日ではほとんど絶えてしまっている。世田谷でも子供時代にはこんな感じのアマガエルがいるような場所が残っていた。
弥生時代後半〜古墳時代初期の壺ー土器装飾は縄文要素が残り、この地域の文化・社会状況が色濃く反映されているようだ。
見沼代用水は現在「緑のヘルシーロー」ドとして保存されているようだ。
この見沼代用水は江戸中期の新田開発で見沼溜井が新田開発によりつぶされたためにその代用の用水としてつくられたようだ
撮影機器：
感想
関東平野にあって縄文海進期ー早期以降の貝塚や集落遺跡の多い蓮田市（埼玉県）を訪問、国指定史跡・黒浜貝塚と文化財展示館を中心に同市の史跡見学会に参加。関東平野の1万年の歴史の一端に接することができた。その後土曜日のNHKの7時台の朝のニュースで日本人のルーツに関する最新のDNA研究、人類学的・考古学的研究から東アジアの人々と少し異なるDNAの起源を縄文人にあるという興味深い内容で、現生人類が出アフリカ以降のユーラシアの旅の最後に日本に入ってきた人々が縄文人として定着し、その遺伝子がその後のたびたびの別の遺伝子を持つ人々の流入を受けて混血しながら伝えられたことを示しているようだ。こうした日本人に残された古い遺伝子を残す地域はアジアでは日本以外にチベット・アンダマン諸島などごく限られた場所で、いずれも島嶼地域や山間部の孤立した地域のために残ったようだ。日本人のルーツというべき縄文人ーその文化・社会の歴史を学ぶことは私たち自身を知るうえでとても重要と思われる。関東塀嫌に残された貝塚文化などに思いを寄せる一日だった。
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