アセビの緑滴る九重山(中岳・久住山)は雨でも大展望だった


- GPS
- --:--
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 776m
- 下り
- 765m
コースタイム
天候 | 曇のち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
飛行機
レンタカー (阿蘇郡南阿蘇村内泊) |
写真
感想
今日は今回の九州の山のメインと考えていた九重山に登る日なのだが、南海上の前線が北上してくるとの予報。
朝の段階では高曇りであり、雨も降っていなかったのでとりあえず登山口の牧ノ戸峠へ行ってみてから考えることにした。
やまなみハイウェイを行くと、九重連山が見えてきた。
山頂まではっきりと見えていて、雲も被っていないのでこれなら大丈夫だなと思う。
ただ予報としてはだんだんと天気は崩れてくるようなので、最初は牧ノ戸峠から長者原まで周回するつもりだったが、牧ノ戸峠から久住山・中岳を往復するだけにすることにした。
牧ノ戸峠に到着すると雨がぱらついてきて出発するか少し逡巡したが、この峠から既に昨日登った由布岳がはっきりと見えていたので、それに励まされるように登り始める。
雨も時折ぱらつく程度で、撥水加工のウィンドブレーカーで防げるくらいだ。
雨がぱらついているのに由布岳や阿蘇山がくっきりと見えているのが不思議だ。
もし展望が利かなかったら今日の登山は途中でやめていただろう。
火山の登山も、こういう小さなピークとピークの間を回遊するようなものは本当に楽しい。
例えば、八甲田山、秋田駒ヶ岳、草津白根山などだが、ここも同じような楽しさがある。
ただ、九重山は雪が少ないためか雪田植物が少ないのが寂しいところだ。
九州の山に来て感じたのが、中国、韓国からの登山客が多いことだ。
中国、韓国は火山がほとんどないので、一番近くにある九州の火山は魅力的な観光地なのだろう。
久住分かれまで来るといよいよ雨は本降りとなり、ウィンドブレーカーではいよいよだめになってしまったのでレインウェアに着替える。
それでも中岳、久住山に雲がかかることはなかった。
まず最高峰である中岳方面へ向かうと御池が現れる。
中岳と天狗ヶ城のピークに登るだけではなく、池の回遊と歩きのバリエーションのバランスが良く、回遊型登山の楽しさが際立っている。
中岳山頂からは昨日登った双耳峰の由布岳がしっかりと見えていて、日光白根山からの燧ヶ岳を思い出した。
次に久住山に行くと、こちらの方が登山者が多い。
最高峰は中岳だが、やはり名称からすると久住山の方が代表ととらえられているのかもしれない。
久住山からは阿蘇山の中央火口丘群がすべて見える。
そしてその阿蘇山の向こうに前線の雲が見える。
明日の阿蘇山は晴れるだろうか。
雨が降っているのにこれだけ展望が利いたのは本当に僥倖だった。
九重山のミヤマキリシマの見頃は6月中旬とのことであまり期待していなかったのだが、一部見頃のところもあり満足した。
九重山の一面満開のミヤマキリシマを見るためには梅雨の晴れ間をねらうしかないが、遠方の人間にとってはなかなか難しいことだ。
帰り道、沓掛山で雨に濡れたアセビの新緑が鮮やかだったのが印象的だった。
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