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Yamareco

記録ID: 6523680
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

聖岳

2024年03月02日(土) 〜 2024年03月04日(月)
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天候 1~2日目は快晴&強風、気温はマイナス10度以下。夜はかなり冷え込み、日焼け止めクリームが凍った。
3日目は曇天&爆風、稜線ではまつ毛が凍った。
過去天気図(気象庁) 2024年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
沼平ゲート駐車場を利用
東俣林道から見上げた東尾根は気持ちを昂らせる。
2024年03月02日 08:06撮影 by  DSC-RX100, SONY
3/2 8:06
東俣林道から見上げた東尾根は気持ちを昂らせる。
ランニングシューズなのでここまでは楽々、2時間半で到着。
2024年03月02日 08:32撮影 by  DSC-RX100, SONY
3/2 8:32
ランニングシューズなのでここまでは楽々、2時間半で到着。
下部からラッセルが延々と続き、ジャンクションピークまで5時間もかかった。ここからは斜度は緩くなるが雪量が増えてさらに苦戦。
2024年03月02日 13:32撮影 by  DSC-RX100, SONY
3/2 13:32
下部からラッセルが延々と続き、ジャンクションピークまで5時間もかかった。ここからは斜度は緩くなるが雪量が増えてさらに苦戦。
ギリギリ明るいうちに白蓬の頭に到着。明日登る稜線が目前に迫る。
2024年03月02日 17:28撮影 by  DSC-RX100, SONY
3/2 17:28
ギリギリ明るいうちに白蓬の頭に到着。明日登る稜線が目前に迫る。
白蓬の頭から見る赤石岳。山頂の小屋には誰か居るのだろうか。
2024年03月03日 06:21撮影 by  DSC-RX100, SONY
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3/3 6:21
白蓬の頭から見る赤石岳。山頂の小屋には誰か居るのだろうか。
奥聖岳直下。左のラインをよじ登っていく。
2024年03月03日 08:25撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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3/3 8:25
奥聖岳直下。左のラインをよじ登っていく。
雪稜はほぼ全面クラストしていて、核心部の数メートルは氷壁と化していた。
2024年03月03日 08:25撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
3/3 8:25
雪稜はほぼ全面クラストしていて、核心部の数メートルは氷壁と化していた。
ピークに到達。
2024年03月03日 08:51撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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ピークに到達。
稜線は爆風で磨かれた雪面が広がっていて美しい。完全にクラストしていて、歩いてもトレースを残すことはできないのが惜しい。
2024年03月03日 08:51撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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稜線は爆風で磨かれた雪面が広がっていて美しい。完全にクラストしていて、歩いてもトレースを残すことはできないのが惜しい。
上河内の肩までの樹林帯は再びモナカ雪ラッセル。しっかり体力を奪われた。標高差数十メートルだが、これ以上のハイクアップはしんどいので上河内岳はまたの機会に取っておく。
2024年03月03日 14:24撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
3/3 14:24
上河内の肩までの樹林帯は再びモナカ雪ラッセル。しっかり体力を奪われた。標高差数十メートルだが、これ以上のハイクアップはしんどいので上河内岳はまたの機会に取っておく。
ここまで来ればもう大丈夫。
2024年03月03日 16:15撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
3/3 16:15
ここまで来ればもう大丈夫。
小屋にあったポスター曰く「なだらかな尾根歩きは牧歌的」らしい。
2024年03月03日 16:45撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
3/3 16:45
小屋にあったポスター曰く「なだらかな尾根歩きは牧歌的」らしい。
最終日のピーク、もはや山名は分からない。
2024年03月04日 07:34撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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最終日のピーク、もはや山名は分からない。
ここまで来れば本当に大丈夫。
2024年03月04日 11:52撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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ここまで来れば本当に大丈夫。

感想

念願の冬季聖岳東尾根。
渾身のパッキングで40リットルに収めたザックに登山靴を括り付けて出発。約14キロの林道歩きはランニングシューズで余裕。1400mあたりまでは登山靴を履かずに歩けた。
雪が出てきた樹林帯は直近の気温の変化のせいで状態が良くなく、氷の板が張ったモナカ雪ラッセル。ワカンでもがき続け、登山口から9時間かけて白蓬の頭に到着し、トータル12時間行動。ラッセルの技術不足を痛感した。白蓬の頭では木陰にテントを設営し、急いで水作り。翌日に備えてトレースも付けたかったが、そんな余裕は無く、ご飯を食べて就寝。寒さで夜中に目が覚め、湯たんぽを作ったりして夜を凌いだ。

2日目もトレースは無いので明るくなってから出発。樹林帯を抜けると常時強風で、たまに恐ろしいほどの突風に体が持っていかれる。雪稜はほぼ全面クラストしていて危険ではあったが、斜度が緩い場所はむしろ歩きやすいのでガンガン進んでしまう。気付くと奥聖岳の直下に到着。核心部の急斜面はアイゼンで2、3回蹴り込んでようやくつま先が乗る程度の氷壁でなかなか痺れた。この核心を越えてピークに立つも、奥聖の山頂標識は雪に埋没していて奥聖だと認識できず一瞬絶望したが、遠くに見慣れた聖岳の丸っこい道標が見えて安心。奥聖岳からは歩いてきた雪稜を見下ろすことができ、最高の達成感。
聖岳山頂までの区間はたおやかな雪尾根が続くが、今回のルート上1番の爆風区間で、歩くのがやっとだった。山頂は数分の滞在で済まし、聖平方面に下降開始。途中で急斜面を上がってくる男性とすれ違い、風音でほとんど声が聞こえない中で挨拶を交わし、クラストしていてほとんど無いようなトレースを交換した。樹林帯に入るとトレースがスノーシューに変わったのでこちらもワカンで対応。聖平まではトレースを使わせてもらえた。
あわよくば今日中に下山できるかも、と期待していたが、聖平以降の樹林帯からは再びモナカ雪ラッセルに苦しめられて下山は早々に断念した。上河内岳を見上げながら稜線を上るときには、絶対に上河内のピークには行かないと決め込んだ。上河内の肩から若干のアップダウンをこなして茶臼小屋に到着。10時間もかかってしまった。日曜なので小屋は独り占め、風の影響が無いのはありがたかったが、またもや眠れない極寒の夜を過ごした。

最終日は茶臼岳のピークだけ踏んで下山の予定だが、朝からガスに包まれていて気が乗らない。2時間ほど天気の好転に期待してぼーっとしているも様子は全く変わらないので、そのまま吹雪の中に突っ込んだ。稜線は時折完全にホワイトアウトするのでGPSを頼りに進み、茶臼岳の山頂らしき場所に着いた。小屋からの往復は、たった1時間弱の行程だが、これぞ冬山というシチュエーションを楽しむことができたので満足して下山。下山ルートにはトレースが残されていたが一部ラッセルを強いられ、予想以上に時間がかかった。ウソッコ沢小屋からは雪も少なくなったのでランニングシューズに履き替え、さっと駆け降りた。

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