上信越道を運転して来たが、軽井沢からここまで雪のやまない早朝だった。予報よりも降ったような。
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3/9 5:52
上信越道を運転して来たが、軽井沢からここまで雪のやまない早朝だった。予報よりも降ったような。
序盤は林道歩き。千曲市の街並みも白い。千曲川も寒々しい。
天気はこの後に好転してくると期待して来たのだが、実際のところどうなるか。頭上では雪が舞っていた。
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3/9 6:00
序盤は林道歩き。千曲市の街並みも白い。千曲川も寒々しい。
天気はこの後に好転してくると期待して来たのだが、実際のところどうなるか。頭上では雪が舞っていた。
別名、姨捨山
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3/9 6:03
別名、姨捨山
八王子山の巻道。ここまでは雪が薄い。
この程度なら上のほうは程良い雪山ハイクになるかな、などと期待していたが、大きな間違いだったと後になって知る。
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3/9 6:07
八王子山の巻道。ここまでは雪が薄い。
この程度なら上のほうは程良い雪山ハイクになるかな、などと期待していたが、大きな間違いだったと後になって知る。
善光寺に参る古道への案内があった
小雪が舞っている
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3/9 6:11
善光寺に参る古道への案内があった
小雪が舞っている
八王子山エリアを通過すると、ようやく姨捨山登山口なる標識に出会い、尾根上へと導かれる。ここもまだ雪は薄いのであるが
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3/9 6:12
八王子山エリアを通過すると、ようやく姨捨山登山口なる標識に出会い、尾根上へと導かれる。ここもまだ雪は薄いのであるが
尾根道。だいぶ路面が白くなってきた。ここ数日に、そして今朝降った雪か
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3/9 6:28
尾根道。だいぶ路面が白くなってきた。ここ数日に、そして今朝降った雪か
30分後。第一展望台への急登。
どうしてこうなった!?というぐらい雪が深くなる。新雪が吹き溜まったポイントでは、脛がはまってしまう深さ。当然どこがトレイル上かも視認できないから、それを踏み外しては足が沈む。
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3/9 7:06
30分後。第一展望台への急登。
どうしてこうなった!?というぐらい雪が深くなる。新雪が吹き溜まったポイントでは、脛がはまってしまう深さ。当然どこがトレイル上かも視認できないから、それを踏み外しては足が沈む。
おそるべし、千曲市の里山。という状態になってきた。フワフワ湿雪だ。足がなるべく沈まないルート採りを善処するけど、ほとんど無駄。ペースが牛歩になり、スノーシューが欲しくなる。
さらに悪いことに吹雪いてきた。
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3/9 7:28
おそるべし、千曲市の里山。という状態になってきた。フワフワ湿雪だ。足がなるべく沈まないルート採りを善処するけど、ほとんど無駄。ペースが牛歩になり、スノーシューが欲しくなる。
さらに悪いことに吹雪いてきた。
黒部幹線No.359鉄塔
ちょっと晴れてきて安心する
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3/9 7:43
黒部幹線No.359鉄塔
ちょっと晴れてきて安心する
送電線の電流ノイズを聴きながら、里の雪景色を見る。陽射しが続くなら、午後には平地の雪は溶けるだろう。
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3/9 7:43
送電線の電流ノイズを聴きながら、里の雪景色を見る。陽射しが続くなら、午後には平地の雪は溶けるだろう。
山座同定アプリで確認するのを忘れてしまったが、秋に登った聖山あたりだろうか?
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3/9 7:47
山座同定アプリで確認するのを忘れてしまったが、秋に登った聖山あたりだろうか?
それにしても、坂がキツい。ソロであることもツラい。
これが、ラッセル状態と呼ぶには大袈裟な程度の積雪にすぎないことは知っている。それでも常時くるぶし上、酷いと脛から膝下までは沈む。
加えて、痩せぎみな尾根地形が増えてきた。
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3/9 7:56
それにしても、坂がキツい。ソロであることもツラい。
これが、ラッセル状態と呼ぶには大袈裟な程度の積雪にすぎないことは知っている。それでも常時くるぶし上、酷いと脛から膝下までは沈む。
加えて、痩せぎみな尾根地形が増えてきた。
ノートレース
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3/9 8:07
ノートレース
倒木は少ないのだけど、雪でしなっている樹々がトレイルを塞ぐことがある。折れていないから枝が元気。それをガサガサかきわける。
頭部に跳ね上げていたサングラスが、どこかにいってしまった。
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3/9 8:17
倒木は少ないのだけど、雪でしなっている樹々がトレイルを塞ぐことがある。折れていないから枝が元気。それをガサガサかきわける。
頭部に跳ね上げていたサングラスが、どこかにいってしまった。
スノーシューの浮力と登攀力が欲しくなってきた
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3/9 8:40
スノーシューの浮力と登攀力が欲しくなってきた
足取りは重いが、ゆっくりでも動き続ければいつかは登頂してるだろう。まだこの時はそんなふうに悠長に構えてた。
もうすぐ第四展望台だが
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3/9 9:26
足取りは重いが、ゆっくりでも動き続ければいつかは登頂してるだろう。まだこの時はそんなふうに悠長に構えてた。
もうすぐ第四展望台だが
ここで、当てにしていた迂回ルートによる山頂アタックを試みる。しかし、トレイルの発見がどうしてもできない。雪が吹き溜まり、道型が埋もれているのか。もともと雪の重さにしなった樹々で不明瞭なのか。
先が見通せる状態ではない。かといって新雪のトラバースラインに闇雲に下降して行くのはリスキーだった。
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3/9 9:33
ここで、当てにしていた迂回ルートによる山頂アタックを試みる。しかし、トレイルの発見がどうしてもできない。雪が吹き溜まり、道型が埋もれているのか。もともと雪の重さにしなった樹々で不明瞭なのか。
先が見通せる状態ではない。かといって新雪のトラバースラインに闇雲に下降して行くのはリスキーだった。
迂回ルート経由を諦めた。
第二候補である直進直登ルートによる登頂を試みる。
クライミングゲレンデとして知られる児抱岩を巻いて、どうにか尾根上に乗りあげられないかと活路を探る。
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3/9 9:53
迂回ルート経由を諦めた。
第二候補である直進直登ルートによる登頂を試みる。
クライミングゲレンデとして知られる児抱岩を巻いて、どうにか尾根上に乗りあげられないかと活路を探る。
第四展望台までは多数あった目印が、急に皆無になっている。
ピッケル片手に右往左往する。あいかわらず足は雪にズブズブはまる。雪に埋もれた鎖やロープを掘り出したりして、ようやくそこが正規ルートだと確証する。
なるほど、これら人工物を見れば道順は明瞭で、もう目印は要らないという考えか。埋もれていてはそれも難しい。
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3/9 10:02
第四展望台までは多数あった目印が、急に皆無になっている。
ピッケル片手に右往左往する。あいかわらず足は雪にズブズブはまる。雪に埋もれた鎖やロープを掘り出したりして、ようやくそこが正規ルートだと確証する。
なるほど、これら人工物を見れば道順は明瞭で、もう目印は要らないという考えか。埋もれていてはそれも難しい。
岩場であり、痩せ尾根であり、急登。そんな地形だ。
ロープが隠れているのか元々ないのか判らない斜面を、足を蹴り込みながら慎重に上がる。滑落したら、だいぶ下まで連れていかれかねない高低差もあった。雪質は脆め。
ここを無理して登り上げたところで、さらに先に待つものはなにか。悪魔が待っている予感がする。今日のこんなタイミングでは、千曲市の里山は魔の山になっている気がした。
山頂まで数百メートル。だが詰んでいた。
撤退判断。
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3/9 10:17
岩場であり、痩せ尾根であり、急登。そんな地形だ。
ロープが隠れているのか元々ないのか判らない斜面を、足を蹴り込みながら慎重に上がる。滑落したら、だいぶ下まで連れていかれかねない高低差もあった。雪質は脆め。
ここを無理して登り上げたところで、さらに先に待つものはなにか。悪魔が待っている予感がする。今日のこんなタイミングでは、千曲市の里山は魔の山になっている気がした。
山頂まで数百メートル。だが詰んでいた。
撤退判断。
撤退中。
下山とはいっても、登り返しにノロノロする。往路のトレースもさほど役には立たない。
もともとの計画では、南側の林道を下山では辿るのが無難だった。登頂できないのでは、その手も使えなかった。
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3/9 11:01
撤退中。
下山とはいっても、登り返しにノロノロする。往路のトレースもさほど役には立たない。
もともとの計画では、南側の林道を下山では辿るのが無難だった。登頂できないのでは、その手も使えなかった。
ピストンルートでよかったことは、吹っ飛んだと思っていたグラサンが、意外と見つけやすい踏み跡の底に落ちていたこと。回収した。
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3/9 11:16
ピストンルートでよかったことは、吹っ飛んだと思っていたグラサンが、意外と見つけやすい踏み跡の底に落ちていたこと。回収した。
雪にふられながら下山中
けっきょく、晴れる時間も山の上では短かったな
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3/9 11:51
雪にふられながら下山中
けっきょく、晴れる時間も山の上では短かったな
第二展望台からの眺め
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3/9 11:51
第二展望台からの眺め
いっきに雪が薄くなると、こんどはお団子祭に難儀する。湿った雪と土と落葉が、分厚く靴底に張り付く。足を挫きそうなので、手で剥がすと写真のように。
そしてすぐにまたお団子が育っていく。
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3/9 12:21
いっきに雪が薄くなると、こんどはお団子祭に難儀する。湿った雪と土と落葉が、分厚く靴底に張り付く。足を挫きそうなので、手で剥がすと写真のように。
そしてすぐにまたお団子が育っていく。
ようやく八王子山あたりに至る。下山も疲れた。
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3/9 12:33
ようやく八王子山あたりに至る。下山も疲れた。
上山田温泉の公衆トイレに下山。麓は天気が良い。靴はぐちゃぐちゃ。
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3/9 12:51
上山田温泉の公衆トイレに下山。麓は天気が良い。靴はぐちゃぐちゃ。
上山田温泉街で、釜揚げラーメンを食べた。後半、天かすと生姜を漬け汁に入れたら、いっきにうどん風に味変した。
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3/9 14:15
上山田温泉街で、釜揚げラーメンを食べた。後半、天かすと生姜を漬け汁に入れたら、いっきにうどん風に味変した。
以前、戸倉温泉には入ったことがあるので、今回は上山田温泉の方を使いたい。
が、入浴する前に路地をちょっと散策してみよう。
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3/9 14:50
以前、戸倉温泉には入ったことがあるので、今回は上山田温泉の方を使いたい。
が、入浴する前に路地をちょっと散策してみよう。
夜になると信州一のピンク街に変わるとも噂される上山田温泉。その昼下がり散歩。
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3/9 14:54
夜になると信州一のピンク街に変わるとも噂される上山田温泉。その昼下がり散歩。
鄙びたディテールにアンテナをはって歩く
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3/9 14:54
鄙びたディテールにアンテナをはって歩く
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3/9 14:56
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3/9 14:57
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3/9 14:58
この後、瑞祥という綺麗なリゾート温泉施設で疲れを癒した。広くてサウナ設備もあった。
安い公衆浴場タイプにも惹かれるものがあったが、本日は石鹸とシャンプーが欲しかったので。
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3/9 15:01
この後、瑞祥という綺麗なリゾート温泉施設で疲れを癒した。広くてサウナ設備もあった。
安い公衆浴場タイプにも惹かれるものがあったが、本日は石鹸とシャンプーが欲しかったので。
敗退登山をして千曲市を去る。
信州百名山の冠着山、どうしようかな。今回ロングルートを山頂手前まで、しかも雪山として堪能した。もう登頂という扱いで良い気もするが。
また雪が消えたら再訪するか。最短ルートでサクッと山頂部だけいただきだ。
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3/9 16:57
敗退登山をして千曲市を去る。
信州百名山の冠着山、どうしようかな。今回ロングルートを山頂手前まで、しかも雪山として堪能した。もう登頂という扱いで良い気もするが。
また雪が消えたら再訪するか。最短ルートでサクッと山頂部だけいただきだ。
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