福寿草は雪の下 〜時山から五僧峠を越えて"廃村"保月〜
- GPS
- 04:46
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 834m
- 下り
- 840m
コースタイム
- 山行
- 4:36
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 4:48
天候 | 快晴時々小雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
時山から鍋尻山登山口の保月まで雪の林道歩き。保月は廃村であるが、お彼岸時期だからなのか除雪車が入ってきた。 なお、累積標高の表示が違っていて、400〜500Mと言ったところだと思う。 |
写真
感想
時山から五僧峠を超えて一度は訪ねたかった旧脇ヶ畑村の五僧、保月(ほうづき)、杉の集落の跡。いずれも、昭和40年代から50年代初めに廃村となった。これらの集落は、江州街道(牧田越え、五僧越えとも)沿いにあり、街道を往き来する人びとを支えるとともに、生業としての製炭が盛んなところであった。
今や、旧道は失われ、長い林道歩きが待っている。ただ、春の時期なら鍋尻山の福寿草も愛でながら歩きやすいのではとやって来たが、季節外れの強烈な寒波襲来で、保月集落は一面の銀世界。昨日から新雪が15cmは降ったようた。
しかも、保月までくると、雪まで降り出した。この調子なら鍋尻山の山頂近くは、30cmは降り積もっていることだろう。当然、福寿草自生地も雪の下、福寿草にお目にかかることはかなわない。保月集落を一回りして戻ることにする。
結局、今日一日、長い林道歩きをしただけに終わってしまったが、20年ぶりに新雪をキュッキュッと踏みしめる音を足裏に感じ、退屈はしなかった。
保月の集落は、常住人口がなくなっても、平成の始めまで林業施業が行われ、今でも旧住民によってお盆前の集いや祭り、法要が行われているようだ。きっと、ここでの生活の記憶がある人が生きている間は、荒廃した集落とはならないであろう。なお、昨年秋にソロ・デュオ専用のオートキャンプ場がオープンしたようだが、どうなって行くことだろう。
一方、五僧は、廃村まで林道が通らなかった最僻の地。廃村の際に建てたお墓を路傍に認め、人々の「故郷去りがたく、忘れがたく候」との強烈な悲しみを感じた。
杉集落は、またの機会としたい。
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