富士山2往復 吉田口と富士宮口。 山頂に避難小屋欲しいなあ。。
天候 | 雨から晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
写真
感想
木曜夜から金曜昼にかけて富士山を2往復してきました。
本当は3往復予定だったのですが、悪天候と体調不良で2往復に途中で予定変更。
木曜日、会社を少し早く出て、新宿から高速バスで、5合目に夜6時過ぎに到着。この時点で「頭が痛いし、気持ち悪い。。」車酔いなのか高山病なのか、よく分からない感じだったので、雲上閣で1時間以上ゆっくり夕食を食べて落ち着けます。ロッカーに着替えを預けて出発。
登りは小雨。体調に気を使ってペースはゆっくりにしました。この時点で3往復は諦めます。
45分位で、7合目の日の出館に。ここで1時間ほど主人たちと談話をします。
21時過ぎに出発。雨が段々強くなってきて、前方にはだれもいません。小休止を多くして酸素を吸います。
23時40分頃、山頂着。強風と大雨で視界が50cmもなく、お鉢の周辺は道迷いの可能性があり、かつ頭の痛みもあるので、富士宮を下るのは日が出てからにする事に決心。
さて山頂のお店を全部のぞいてみたところ、全てクローズ。
一個だけ鍵が開いていたので、「すみませーん」と声を掛けたり、ライトを照らすも、店員は寝ているようで返事なし。小一時間入り口付近でちじこまっていたら、店員が起きてきて、「休憩代払うので、開店まで入り口に居させてもらえませんか?」と聞くも、問答無用で追い出されました。
しかたなく、公共トイレの入り口で雨風をしのいでいたら、同じように彷徨っているフランス人の2人組がきました。
事情を英語で説明し、店が開く3時までトイレにいるしかない、と説明。最高の三ツ星ホテルだよ、とかいいながらトイレの記念写真を撮ったりして笑いながら待機。
2時過ぎに風が弱まってきて、じっとしているのもなんなので、郵便局側の店が開いてないか確認しに富士宮側まで一緒に歩きます。やっぱりクローズしていたので、吉田側に戻ると、丁度店が開く準備が始まっていました。
3時過ぎにようやく入店。ココアを飲みます。外人が半分以上でした。
フランス人と記念撮影をして別れて、4時頃に日の出を見られるスポットに行きます。
するとオーストラリア人の女性が、「どこで日の出が見られるの?」と英語で聞いてきたので、一緒にブル道の近くで待機。
日の出4:37、霧に隠れてなにも見えませんでした。しかたなく、一緒に剣が峰に向かうと、急遽晴れてきて、最高の雲海と朝焼けが現れます。
悪天候の後の日の出は、雲の動きがダイナミックで大好きです。20-30分位感動のショー。
オーストラリアの女性も、こんな素敵なもの見たことない、いい日本の思い出が出来た、と本当にうれしそうでした。
その後、剣が峰まで一緒に行き、そこで帰り道を教えて解散。
私は富士宮を降りるも、降りるほどに頭が痛くなり、こんなのは初めてだったので、長休止を繰り返しながら、2時間くらい掛けて富士宮6合目へ。折り返して、7合目の茶屋で富士宮焼そばを食べながら、事情を話して1時間程寝そべらせてもらえます。
女主人いわく、高山病は経験よりも、寝不足と冷えが一番の原因でだれでも起きる、その場合降りてもすぐに治らないとのこと。 確かに登山の前日、前々日が寝不足気味だったので、調整不足、というより甘く見ていました。猛反省。。。
朝9時位にまた山頂に登り始めます。少し仮眠したおかげで、頭痛は殆どなくなりました。
11時前に山頂につくと、朝とは打って変わって大賑わい。持ってきたアンパンを全部食べて元気回復。
最初の3往復予定が、ずるずると2往復になってしまったので、最後だけでも追い込もうと、山頂から吉田バス停までタイムアタックをしてみます。
ブル道下山道を駆け降りていくと、なんと松本大が練習で駆け上っているのとすれ違いました。「松本さんですか?」と聞くと、手を振ってくれたのがうれしかった。俄然やる気が出て、バス停までノンストップ。
丁度山頂から40分で5合目スバルラインバス停着きました。
体をウェットティッシュで拭き、着替えて、こけももアイスを食べて、13:00の高速バスで帰りました。
反省点はとにかく
「前日の睡眠が重要」
です。酸素をいくら吸っても、寝不足から来る高山病は避けられない、というのが分かりました。猛反省です。
あと、気になったのが
「山頂に公共の避難小屋がなぜないのか?」
です。
山頂の店が何時から空いているのかが事前につかめず、山頂で右往左往している人が結構いました。
もちろん、登山は全て自己責任、です。
とはいいつつも、せっかく富士山そして日本に来た外人たちに、風雨の中「2時間トイレで待機してろ」というのはあんまりかと。開店時間も店次第ですし。少なくとも、日本に対して良い印象を持たなかったでしょう。
・「22〜3時は山頂の店は全てクローズ」とかを5合目と8合目辺りに英語で書く
・利用料1000円とかとってもいいので、山開きシーズンだけ空いている公共の避難小屋を一つ作る。
これがあれば、事故も減るし、日本を代表とする観光スポットとして成り立つのではないかな、と思います。
あと、国立公園の立地に山小屋を経営できるというのは、ただの既得権益としてだけではなく、避難小屋としての価値があるから認められると思っているので、その点で富士山の山小屋(特に8合目以降)の経営スタンス、サービスの質はもう少し改める部分があるでは、と感じます。
避難小屋がいくらで出来るか試算して、認可受けて、募金活動してみて、もしも小屋が出来たら、競争原理が働いて、山小屋のクォリティがよくなるかも。
とはいえ、避難小屋前提の登山が増えてしまっても問題だし、避難小屋の乱用や、富士山で設立・維持するのは多額の費用もかかるで、とても難しい問題です。
これだけの人が登る富士山を、より良い環境にできないかな、そんなことを考えながら、また富士山に行ってきます。
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