interlude ( 16 )
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
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感想
【 近況 】
7/15、並木方面へ、1時間35分お散歩。
7/18、金沢文庫〜新杉田方面へ、4時間25分お散歩。
7/20、並木方面へ、1時間25分お散歩。
7/21、並木方面へ、1時間20分お散歩。
7/22、並木方面へ、2時間10分お散歩。
【 蛇足なわたくしごと 】
マイケル・チミノ 「天国の門」 ★★☆ (7/14初見)
1981年
アメリカ
219min.
ジャンル:戦争
ツタヤでレンタル。
構成自体は「ディアハンター」と同様ながら、登場人物たちが、悪い意味であまりにも旧態依然としたアメリカ人すぎて感情移入できなかった。
利己的なアメリカ人の本質が、ものの見事に描かれている作風に圧倒されるが、感動に乏しく再見は微妙かも。
超久しぶりに、今週は名作に出逢えなかった。
チャン・リュル 「キムチを売る女」 ★★★★★(92) (7/14再見2回目)
2005年
韓国・中国
109min.
ジャンル:人間ドラマ
カン・ジェギュ 「シュリ」 ★★★★ (7/14再見5回目)
1999年
韓国
126min.
ジャンル:戦争
ピエル・パオロ・パゾリーニ 「アポロンの地獄」 ★★★★★+★(99) (7/14再見17回目)
1967年
イタリア
100min.
ジャンル:SF
ジョン・ブアマン 「未来惑星ザルドス」 ★★★★ (7/15再見5回目)
1974年
イギリス
106min.
ジャンル:SF
テオ・アンゲロプロス 「アレクサンダー大王」 ★★★★★+★(97) (7/15再見4回目)
1980年
ギリシャ・イタリア・西ドイツ
208min.
ジャンル:戦争・SF
4:3の上、画質も相当に悪いがリマスターはまだ出ていない。
ダグラス・トランブル 「ブレインストーム」 ★★ (7/15初見)
1983年
アメリカ
106min.
ジャンル:SF
アイデアがすばらしく前半は引き込まれたが、後半は単純なサスペンスドラマになってしまった。
キム・ギドク 「悪い男」(R15) ★★★★★+★(↑99) (7/16再見4回目)
2001年
韓国
103min.
ジャンル:ラブストーリー
エルマンノ・オノミ 「木靴の樹」 ↓★★★☆ (7/16再見2回目)
1978年
イタリア
179min.
ジャンル:人間ドラマ
スパイク・ジョーンズ 「her/世界でひとつの彼女」(PG12) ★★★★★+☆(95) (7/16再見2回目)
2013年
アメリカ
126min.
ジャンル:ラブストーリー
ジム・ジャームッシュ 「ストレンジャー・ザン・パラダイス」 ↓★★★★ (7/16再見3回目)
1984年
アメリカ・西ドイツ
89min.
ジャンル:人間ドラマ
アルフォンソ・キュアロン 「ゼロ・グラビティ」 ★★★★★+★(100) (7/16再見10回目)
2013年
アメリカ
91min.
ジャンル:人間ドラマ
ジャック・リヴェット 「恋ごころ」 ★★★★★(91) (7/17再見4回目)
2001年
フランス
155min.
ジャンル:ラブストーリー
ミロス・フォアマン 「宮廷画家ゴヤは見た」 ★★★★★+☆(↓95) (7/17再見2回目)
2006年
アメリカ・スペイン
114min.
ジャンル:戦争・宗教・人間
押井守 「AVALON」 ★★★★★+★(98) (7/17再見11回目)
2000年
日本
106min.
ジャンル:SF
ロバート・ドーンヘルム 「K2 初登頂の真実」 ★ (7/18初見)
2012年
イタリア
125min.
ジャンル:登山
ツタヤでレンタル。
あらゆる意味で監督のスキルが絶望的に足りない。
三池崇史 「神さまの言うとおり」(R15) ★★ (7/18初見)
2014年
日本
117min.
ジャンル:SF
ツタヤでレンタル。
テーマはよかったはずだが、展開力が悪すぎてまったく締まりのない作品になってしまった。
しかも、高瀬翔子が死んだ時点で最後に生き残る二人が判ってしまうので超退屈。
ロマン・ポランスキー 「毛皮のヴィーナス」 ★★★★★+★(100) (7/18初見)
2013年
フランス
96min.
ジャンル:性愛
ツタヤでレンタル。
原作はマゾッホの「毛皮のヴィーナス」で、支配させることを強要することにより相手を支配する擬似SM劇で、倒錯した愛の形態を描いた悲劇だが、映画では原作を舞台劇化するオーディションの一幕をつかい、敢えてストーリーは追わず端的にテーマのみを演出している。
小説のメインテーマは「相手に支配させることを仕向けることによって逆支配することを目論む擬似SM」だが、それ以外にも大切なテーマがいくつかある。
抽象的な北方、つまるところ氷のようなキリスト教的世界に於いて、ヴィーナスは風邪をひかないために大きな重い毛皮を引きずって歩かなくてはならない魔女より始末の悪い異教徒である。
男は原理に忠実だが女が忠誠を誓う相手はいつだって感情だけである。
官能を超越した官能的な自由人としてのディレッタントな主人公の生き方は、ともすればあまりにも奇癖であり、ゆえにデリラに裏切られたサムソンの如く、パッションとファナティックな行為の果にある虚構に陶酔することを支えとする。
ともあれ、映画での事の起こりは、舞台オーディションが散々な結果に終り途方に暮れる演出家が帰路につこうとしたとき唐突に出現する無名女優、という一見、ありがちな、見かけ闖入劇だが、息をつく間がまったく与えられないまま、一切の展開を拒否して終幕へと雪崩れこむ演出の妙が神業レベル。80歳という年齢が嘘にしか思えない。
さて、映画版の主人公である演出家のトマはマゾッホの「毛皮を着たヴィーナス」を格調高い文学作品として上演したいと熱意に燃えていた。
闖入してきた女優は無名で、あたかも阿婆擦れな人格を前面に押し出すが、芝居が進むにつれて徐々に化けの皮が剥離してゆく。無論、意図的に彼女が漏らしてゆく。
途中、私立探偵なぞという見え透いたはったりで主人公と観客を騙そうとする阿婆擦れ女の毛皮をまとっていたのは、実はギリシャ神話の女神であるが、無論、役柄として演じているだけで、種も仕掛けもない台本通り。
彼女は現代的フェミニズムの立場から理念の毒を撒き散らした挙句、樺の枝(テュルソスの杖)で演出家を猛攻撃するわけだが、当然、これもギミック。
それこそマゾッホの狙い通りに、神に支配させたように見せかけながらも実は逆支配して本性を暴きだすというそのまんま「毛皮を着たヴィーナス」。
フェミニズム万歳のフリをしたアンチ・フェミニズムが炸裂する。
三重に張り巡らされたギミックよりむしろ、原作同様メタファーの勝利だろう。
ラストは支配する者とされる者が入れ替わり完全に化けの皮を自らの手で剥がすように仕向けられた糾弾する女神、わめく者マイナスが、まとった豹(イメージとして)をひけらかし本性を剥き出しにしてディオニュソスの調べで舞い踊る狂言回しに鳥肌立つ。
原作では主人公の優柔不断が災いして女神に見捨てられた挙句、究極までたどり着けずに無残に散った悲劇だけど、本作は境地(神、彼に罰を下して、一人の女の手に与え給う)までぶっ飛んだ思いっきり予定調和のハッピーエンド。
あたかも舞台上で事が二転三転しているかのごとく見せかけながらも実はすべては演技の延長線上という、演出手腕に脱帽。
としか言いようがないわけだが、主演男優が分身ともささやかれるマチュー・アマルリックで主演女優が奥さんなので、はっきり言って、「映画は俳優によって創られる」と置き換えることも可能だ。
また、脚本家であるポランスキーを演出家としてのポランスキーが糾弾している自虐的SM劇ともとれる。
無論、原作への冒涜にならないような配慮は完璧に成されているので、原作ファンでも安心して観られる。
兎にも角にも、映画では簡単に虚構を真実に倒置できるという暗喩をふんだんに鏤めた演出技法がすばらしい限り。
別人のごとく変化した声音に振り向くと、阿婆擦れ女が女神に代わっている、という具合に、あら不思議シーンが満載なのも花丸。
ギジェルド・アモエド 「ザ・ストレンジャー 感染者」 ★☆ (7/19初見)
2014年
チリ
93min.
ジャンル:SF
ツタヤでレンタル。
ネタ的に雰囲気はあったがシナリオがあまりにもチープ。
アダム・ウィンガード 「ザ・ゲスト」(R15) ★★★☆ (7/19初見)
2014年
アメリカ
100min.
ジャンル:SF
ツタヤでレンタル。
前半は、胡散臭さ抜群の主人公の存在に思いっきり引き込まれるものの、ネタバレ後は一気にトーンダウン。
アレハンドロ・アメナーバル 「アレクサンドリア」 ★☆ (7/19初見)
2009年
スペイン
127min.
ジャンル:史劇
ツタヤでレンタル。
ちょっと詰め込み過ぎて、見せ場でドラマチックが輝かずに自爆。
ジングル・マ 「ムーラン」 ★☆ (7/19初見)
2009年
中国
114min.
ジャンル:戦争
ツタヤでレンタル。
某NHK大河ドラマを無理矢理2時間で総集編にした、みたいな(涙)。
ギョーム・ニクルー 「ストーン・カウンシル」 ★ (7/20初見)
2005年
フランス
101min.
ジャンル:SF
ツタヤでレンタル。
シナリオも展開もダメダメ。
でも、女の子にしか見えない少年の愛らしさと、一風変わった山並みの美しさに萌え。
市川崑 「野火」 ★★★★ (7/20初見)
1959年
日本
104min.
ジャンル:戦争
ツタヤでレンタル。
原作の臨場感には遠く及ばないものの、やりきれないドロドロがとてもステキだった。
パトリス・ルコント 「ドゴラ」 ★ (7/20初見)
2004年
フランス
75min.
ジャンル:音楽
ツタヤでレンタル。
基本的に、西洋人の東洋趣味を垂れ流しただけで、音楽だけ聴いていたほうがマシなレベル。
セルジオ・カステリット 「ある愛へと続く旅」(PG12) ★★★★☆ (7/20初見)
2012年
イタリア・スペイン
129min.
ジャンル:ラブストーリー
ツタヤでレンタル。
基本的に戦時下の人間ドラマはいままですべて戦争にジャンル分けしてきたが、人間模様としてのサブストーリーはともあれ、この作品の本筋とテーマは設定が戦時下である必然性が皆無なので最大成分を占めるラブストーリーにジャンルした。
ヒロインの狂気の愛(常軌を逸した自己愛)に鳥肌がたった。
そもそも自己愛を強調しているのであながち間違えとは言えないものの、綺麗に描きすぎたラストはまったくもって趣味じゃない。
原作を差し替えてでも、ラストは息子が真実を知る泥沼こそを描いてほしかった。
残念至極。
セルジオ・カステリット 「ある愛へと続く旅」(PG12) ★★★★☆ (7/21再見2回目)
ロマン・ポランスキー 「毛皮のヴィーナス」 ★★★★★+★(100) (7/21再見2回目)
ロマン・ポランスキー 「毛皮のヴィーナス」 ★★★★★+★(100) (7/21再見3回目)
ジェームズ・キャメロン 「アビス(完全版)」 ★★★★ (7/21再見7回目)
製作年月日不明(劇場版は1986年)
アメリカ
171min.
ジャンル:SF
ピエル・パオロ・パゾリーニ 「ソドムの市」 ★★★★★+★(97) (7/21再見9回目)
1975
イタリア
117min.
ジャンル:戦争
ジャン=ジャック・ベネックス 「ベティ・ブルー インテグラル(完全版)」 ↑★★★★★(90) (7/22再見3回目)
1992(劇場公開版は1986)
フランス
171min.
ジャンル:ラブストーリー
今村昌平 「楢山節考」 ★★★★★+★(98) (7/22再見8回目)
1983
日本
130min.
ジャンル:人間ドラマ
ダーレン・アロノフスキー 「ファウンテン 永遠につづく愛」 ★★ (7/22初見)
2007
アメリカ
97min.
ジャンル:SF
リーインカーネーション系の作品で、これほどショボイ映画は初めてだ。
大樹のイメージがステキだった。
ターセム 「ザ・セル」(R15) ★★★★★+★(98) (7/23再見5回目)
2000
アメリカ
109min.
ジャンル:SF
アレクサンドル・ソクーロフ 「太陽」 ↑★★★★☆ (7/23再見2回目)
2005
ロシア・イタリア・フランス・スイス
110min.
ジャンル:戦争
マット・リーヴス 「クローバーフィールド/HAKAISHA」(PG12) ★★★★★(90) (7/23再見2回目)
2008
アメリカ
85min.
ジャンル:SF
スティーブン・スピルバーグ 「未知との遭遇」 ★★★★ (7/23再見8回目)
1977
アメリカ
137min.
ジャンル:SF
パスカル・ロジェ 「マーターズ」 ★★★★★+☆(96) (7/24再見3回目)
2007
フランス・カナダ
100min.
ジャンル:ホラー
ロマン・ポランスキー 「毛皮のヴィーナス」 ★★★★★+★(100) (7/24再見4回目)
(2015.7.25記・2015.8.25ヤマレコ登録)
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