シンナソー

天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2010年06月の天気図 |
写真
感想
順風満帆に就活を終え、経営の傾いたワンゲル部をM&Aして部長の座についたO氏が誘ってくれたシンナソー。他人に企画してもらう山行は久しぶりだ。
シンナソーは武蔵五日市駅からバスで北秋川を30分ほど登ったところにある。出合のふみ跡から川に降りると、期待していなかったが、かなり小さい沢のようだ。
入り口から小滝がいくつも続く。3段の10m滝や、伏流の先の5m滝などはクライミング的な要素もあって楽しい。まだ1時間も経っていない。あっという間に前半の行程を終え、残すは15m滝のみ・・・。
沢自体は非常に小さく、ボサや倒木、蜘蛛の巣がわずらわしい。沢底は泥のぬかるみで、水もあまりきれいとはいえない。しかし不思議なもので、慣れてくればこの小さな沢が美しく感じてくる。岩の質感や苔、茸のかわいらしさ。そんなミクロのところに沢の魅力はある。
人間とは、環境に合わせて自分の大きさを自由に伸縮できるものらしい。もしくは、せっかく来たのに辛い思いをしただけ、という後悔から身を守る本能の働きかもしれない。
15m滝は水量が少なく迫力はないものの、大きく屹立して見える。だが、取り付いてみるとホールドは豊富で難しくない。途中のチムニー状は濡れながら這い上がり、おもしろい。
さて水も消え、ここからは辛い詰め・・・と思ったが、登山道はすぐに現れる。下山は数馬の湯に降りるのと、隣のヒヤゴマを下降する二つのルートがあるらしいが、迷わず風呂と蕎麦を選択。わざわざ好んで再び泥にまみれたいとも思わない。
数馬の民宿「浅間坂」でまずは一風呂。小さいが上品で眺めのよい浴場だった。手打ち蕎麦とビールで打ち上げ。付けあわせで出してくれた筍の煮物が美味しかった。まるで夏休みに田舎のおばあちゃんの家に遊びに来ているような雰囲気。
山行としては全部で3時間程度で物足りなかったが、風呂と蕎麦は絶品だった。鈍った身体のリハビリには適度かもしれない。
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